第21話 約束
【大日本帝国・ジェダイ聖堂】
アナーキンのパダワン入りの交渉を終えた後私はある場所へむかった。訓練場である。
今はもう懐かしき幼きころ。
あの皆でフォースの使い方やサーベルでの戦闘方法等、多くのことを学んだ思いでの場所。
今の時間では訓練生はいないであろう。
これからは私が教える側となってここでアナーキンを教えることとなる。
勿論、他のパダワン達にも少々であるが座学として教えてはいるが。パダワンを、とったものは、他のもの達の教育も行うようにならなければマスターとしての成長もしないからだ。
【ジェダイ聖堂・訓練場】
訓練場に着くと誰かが座禅をしていた。気配を察知することは出来たが、誰かは解らなかった。目を凝らしてみると、高野がそこいた。たった一人座禅をし瞑想している。
高野が首をこちらに向け言った
高野「誰?こんな時間までここにいるなんて」
「久しぶりだな。元気だったか?」
高野「え?これは、失礼しました。マスター黒帯。何故こんなお時間に?」
「その口調は止めてくれ。昔みたい《黒帯》と呼んでくれよ。」
高野「それは出来ません。私はまだパダワンなのです。同じ肩を並べて話す訳には行きません。」
「そこを曲げてさ…頼むよ。」
高野「…。わかった。それで?何でここに来たの?もしかして私を笑いに?そうよね。私はもう23歳。普通ならもう一人前のジェダイナイトとして多くの任務をこなしているはず。なのに、私は一人で任務に出ることを許可されなければ動けない。私がまだ《パダワン》だから。」
「別に笑いに来たわけではないんだ。ただ、ちょっとここに確認をしに来たんだ。」
高野「そう…。ごめんなさい今のは忘れて。」
「どうしたんだ何時もの君らしくもない。」
高野「私ね。ジェダイ辞めようと考えてるんだ。」
「どうして!!君の憧れだったんだろ?何故諦めようと!」
高野「私は、まだパダワンの身。どうしても最終試験に合格出来ない。剣術もフォースもパダワンの誰よりも強い。でもね、感情のコントロールが上手くいかないんだ。だから、いつまでもたってもパダワンのまま。
だから、次駄目ならキッパリと諦めようかなって…。」
「それほどか?僕が先にナイトに昇格したせいか?」
高野「ううん。違う。これは、私自身のせい。もう決めたことだから。」
「もし、ジェダイを辞めたとしてその年齢では必ず監視が付くぞ。それも、多くの任務に随行した君のような存在は、たとえパダワンであったとしてもだ。」
高野「それでも良い。シスにはなりたく無いもの。」
「じゃあ、もし駄目だったら…。ふぅ。俺と結婚してほしい。」
高野「え?何で?」
「監視が付くだろ?なら夫婦になれば監視は、僕の目となるわけだ。従って君は自由の身に成る」
高野「フフ。あなたのそういうとこ好きよ。分かった絶対に受かってあげる。」
「その息だ。全力でやれよ最後ならね。」
高野「ええ。」
そう言って彼女は訓練場を後にした
そして、
最後の試験で
彼女は
パダワン
から
昇格出来なかった。
そして、私と結婚することとなった。