【修道院・院長の日記】
○月▲日
今日、教会に見物客が来訪した。彼らは一人はこちら側の人種である少年。
もう一人は東洋と欧州の中間のような風貌の若い男性である。
彼らが訪れたときふとターニャが泣き始めた。まるで何か怯えるように。
しかし、若い男性が近付き『怖がらせてしまったかな』と言うとターニャは泣き止み嬉しそうに笑顔を見せた。
その時私に天の声が聞こえてきた。『その男を即刻立ち去らせるべきだ。』と言う。
こんなに優しいものが悪魔の使いであるはずもない。
ならば私に声をかけたのはきっと悪魔だったのだろう。
それから、ある一文の紙をターニャが大きくなったら見せるようにとの言伝てを頼まれた。
ターニャが一人立ちするときまで大切に持っていようと決意しこの日記に記す。
内容はこうだ
『同郷のものよ。まだ生きているか?連絡が出来るようになったときで良いので連絡されたし。宛先は【大日本帝国領事館】だ。では、フォースと共にあらんことを。』
私は読めないこの異国の文字が。
【side黒帯】
孤児院ばかり私は回っていたが、教会もこの時代孤児院の役割を担っていたはずだ。
という事で私は、私たちは、教会でなおかつここ数ヵ月のうちに赤子を拾った所を探り当てた。
あの妨害のような存在の圧力それがヒントになるなんてなんて阿保なやつなんだか。
教会のドアをノックする。
「すいません少々よろしいでしょうか?」
中からシスターが現れた。
シスター1「はい?何かご要望でもありますか?」
「はい、子供達にお菓子をと考えておりまして。クッキーを届けに参りました。」
だいぶ怪しまれているな。まあ、初対面の人間がこんなことをするのは怪しまれて当然だろう。
シスター1「お言葉は、ありがたいのですが初対面の方にそのような施しを受けるわけには。」
「いえいえ、このアナーキンがどうしてもと、いっていたので」
子供を出したとたん態度が変わるか。
シスター1「それでしたら、ありがたくいただきます。こんなところではなんでしょう。どうぞ、中へお入りください。」
「では、失礼します。」
教会に入った後は、シスター達に神父と他愛ない話をした。
いかに心の紐を説くかによってこの内部で動きを回れるかが鍵だ。
そんな中、ふと視線を感じた。
ベッドから赤子がこちらを見ているのだ。
私と目があった瞬間何かを言いたげに泣き始めた。
私は、赤子をあやすシスター達に混ざりその子をあやす。そして心を読む。
ターニャ(クッ何故だ!!何故泣き止まない!!このままだとこっちまで悲しく成ってくるじゃないか!!それもこれも全てあの忌々しい存在Xのせいだ!!)
(お困りのようだね。)
ターニャ(誰だ!!まさか、目の前の得たいの知れない男か!)
(そうだ。しかし、君は幼すぎるな。とてつもない呪いの一端か。そして、あの存在のことを知っていると。)
ターニャ(まさか、存在Xを知っているのか?)
(君の言っている存在が、あれならば恐らくそうだ。)
ターニャ(なら、話は早い私を助けてくれはしないだろうか?ここの生活はもう嫌だ。)
(それは、出来ない相談だ。
今、私はシスを追っている最中に君を見つけた。だから君を救えないんだ。
ただ、食生活の改善くらいは手助けできるかもしれない。
それは本国に伝えておこう。
それと《シス》という存在に気をつけろ。《シス》は人間の弱味に漬け込んでくる。)
(ちょっと待てここは、スターウォーズの世界でもあるのか?)
(歴史的によればね。おっと、これ以上は怪しまれる。そろそろ離れるぞ)
(ちょっと待てまだ話が…)
(では、フォースと共にあらんことを。)
そうして私は彼女はから離れた。
ついでにフォースで眠りにつかせあやすのが上手いと錯覚させることに成功し、
子供の扱いに長けている=好い人
の印象を彼ら教会のもの達に植え付けることに成功した。
これにより内部の調査を汲まなく行うことが出来るだろうが、これと言って目ぼしいものはないので。
早々に立ち去った。
最後に教会のシスター達の長へターニャへの手紙を渡しておいた。
これである程度パイプができるであろう。