【帝都西部トイトブルク】
「はぁ、はぁ、流石に二人同時は骨が折れるな。しかも一人は取り逃がしたか…。」
戦闘が終わり一息付いていると周囲の異常に気が付いた。
鳥のさえずりも、虫の声も、木々のざわめきも一切がまるで時が止まったかのように聞こえない。
そして、声が聞こえた。
『久しぶりだな。』
聞こえた方を振り向くと先ほど倒したはずのシスが体を起てている。
しかし、力なくマリオネットの様に佇んでいるのだ。
「そうか、貴様か存在Xというやつは。そうか、貴様だったか。」
X『君まで私の事を存在Xと言うのか。私は、神であると言っているのに。そんなに奇跡が見たいのか?』
「ふん、人の心の動きを見ることすら出来ない存在が全知全能を名乗るのか?まだ、八百万の神々の方が信憑性があるな。」
『君は、私を愚弄しているようだな。あれと同じように』
「ターニャのことか。あいつが生前どんな奴だったかは知らない。だが一つだけ分かることがある。貴様は神よりか悪魔に近い存在であるということが。」
『君にも絶望が必要なようだな。良いだろうそして、知るが良い私の偉大さを。』
「やってみろ、返り討ちにしてくれる。」
『その言葉ゆめゆめ忘れるな?』
そう言うと奴の気配は霧散した。と同時に遺体は、元の位置に何事も無かったかのように横たわっている。
暫くすると援軍が来た交代要因だった竹下を、連れてアナーキンも来た。
竹下「大丈夫か?遅れてすまない。怪我はないようだな。」
「ふん、何が怪我はないようだなっだ。まさかシスがここにいるとは前代未聞だったよ。俺の読みが当たるなんてな。」
竹下「しかし、大手がらだな。まさか一人で打ち倒すとは。」
「だめだ、一人取り逃した。」
竹下「伝承通り二人で行動していたのか?」
「話は後だ。アナーキン遺体を運搬しつつ速やかにここを離脱する。前方の哨戒を行ってくれ。私は、これを運ぶ。」
竹下「随分と安らかだな。」
「本懐を遂げたのだろう。弟子は、俺を狙ってくるだろうな。」
竹下「護衛は任せろ。ジェダイマスター黒帯。」
「私は、まだジェダイナイトだ。」
大使館に遺体を運搬後、ジェダイ聖堂への緊急メッセージを送った。
シスがこの時代にも確かに存在していること。
地下組織的にある程度の規模がある可能性があること。
そして、我々と同じくライトセイバーを使えるほどの技術を保ち続けていることを。
しかし、剣術に対しては伝承が上手く行っておらず、一部技術の劣化がみられることなどを。
帰還の数日ほど前にヒトラーの家に寄ることにした。彼には、ターニャの事を記録していってもらいたい事を伝えておこうと思う。