幼女戦記フォースとともにあらんことを   作:丸亀導師

32 / 63
第29話 日常との解離

 授業参観。懐かしい響きだ。

 

 私がこの世界に来てから授業参観等一度も行われたことがない。

 

 これは、一重にジェダイになるからである。

 

 俗世との関わりを断ち、裏で生きることに特化してしまっているのだ授業参観など、あるはずもない。

 

 そんなこの世界での授業参観は、何を来ていけば良いのか。

 

 この大日本帝国の正装は特殊な部類にある。

 

 家紋入りの和服とスーツが合体したようなそういう服装で、男は普通、黒色・藍色・灰色を着ている。

 

 女性もスーツと和服が合体したもので、普通

 明るい二色~四色の紅・桃・蜜柑の色だ。

 

 しかし、私は通常他国との会談の際は白色のスーツを着ていっている。

 

 地球上では白人国家の礼儀が尊重されるためだ。

 

 そして、議員との懇談の際はジェダイの服装で行くため正装は一切行わない、よって私は正装を持っていないのだ。

 

 近所との付き合いも幸ばかりに任せきりだから尚更である。

 

 さて、そんな話しもほどほどに小学校に付いた。

 

 今日は道徳の時間だという幸からの情報だ。

 

 仕方がないので仕事着で、授業参観をする。

 

 教室に付くといるわいるわ、近所の人から見知らぬ人まで大勢の父母達が。

 

「どうして、フォースの授業なのか。」

 

 フォースは、小学生からの義務教育が行われている。

 

 我々ジェダイの様に戦闘や、暗殺などに使うのではなく、我々の日常の中にありふれた技術としてのフォースで、それほど強い力では、無い。

 

 先生「それでは皆さん。机の上にある粘土を上に上げて見てください。」

 

 う~ん。先生もそうだが父母達もそれほど上手くない。当たり前だが。

 

 そもそも限定的な予知や、応急処置、限定的な身体強化、にしか使わないのだから仕方ない。

 

 しかも使える量は我々の100分の1以下だ。

 

 そんな中娘は、いとも容易く粘土を上にあげる。

 

 幸がきっと教えているのだろう。

 正直あまり私は、教えたくない。

 

 フォースを上手く使えたとしても、しかも強力なものであればあるほど軍事の方へと未来が傾いて来る。

 

 戦争には子供は送りたくないのが、親というものだろうか?

 

 だとすれば私の親はきっと異常だったのだろう。

 私を送りだ来たとき二人は喜んでいた。

 

 そんなことを考えていると声をかけられた。

 

 先生「すいません雪さんのお父さん。」

 

「はい?何ですか」

 

 回りから正装じゃないのか?とかそういう思考が漏れてくる。

 

 先生「いえ、あの、あなたも授業に参加してみてはいかがでしょうか。」

 

「私がフォースを使うと皆に迷惑がかかると思うのですが?」

 

 先生「そんなことありません。是非お願いしたいのです。ジェダイの扱うフォースを皆さん見たことが無いというので是非。」

 

 私は教室の前の段に立ち

 

「では、フォースを実演します。」

 

 といって教室の机全てを浮かべ動かして見せた。

 回りからは歓声が上がるが、娘からの目はやはり冷たいままだった。

 

 いつかわかってくれる事を信じて、私は今日も娘から嫌われている。

 


 ▲ページの一番上に飛ぶ
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。