幼女戦記フォースとともにあらんことを   作:丸亀導師
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第36話 世界の不和

1923年6月

 

欧州は、今転換期を迎えようとしていた。

数年間続いた緊張が貼りつめついに糸が切れた。

 

相法の恫喝の仕合に始めに決壊したのは協商連合。

対する帝国は、協商連合に対して待っていました。とばかりに協商連合に対して宣戦布告し、ここに欧州戦争の開幕となった。

 

協商連合に追随するかの如く、ついでフランソワ共和国が帝国に対して宣戦布告をする。帝国は、二正面・三正面の敵と戦わなければならない。

 

そんな中あの幼女は、前線に立っていた。そして、その横にはあのチョビヒゲ親父ことヒトラーがいた。

 

sideターニャ

 

この病院に面会者とは、いったいどんな物好きかと思いきやヒトラーだったか…。いや、ちょっと待ってほしい何故一介の民間人であるはずのこいつが野戦病院に勝手に入ってきているんだ?

 

これは、おかしい。医者でも何でも無いはずだろ?

 

『お久しぶりです。アドルフさん』

 

「そんなに畏まらなくても良い。私の事はヒトラーと、そう呼べといったではないか。どうやら驚いてくれたようだな?何故私がここにいるのか疑問に思ったのであろう?」

 

私は、たまらず頷いた。周囲の看護兵は、奇異の目でこの現状を見ている。

 

「君が前線でこうやって戦っている間に私は、議員になったのだ。こうして政治特権で会いにきたということだ。」

 

はあ?待て、何でサラッと議員になっているんだ?確かに演説は神がかっていたと聞くが、それは周りの人間がいてからこそでは無かったのか?

 

まさか、この男前世よりも周囲の掌握力が上がっているのか?最悪またこの男が政治を牛時かねないのでは?

 

『議員になっていたのですか?あの、ヒトラーさんが?それは、驚きを通り越して呆けてしまいます。』

 

「それは、失礼したな。」

 

そういうと、ヒトラーは私の絵を描き始めた。私の成長過程を記録するのだというこの絵は嫌いではない。むしろ写真よりも上手いのでは無いのかと思えるほどには上手いのだ。

 

描き終えると、周囲の看護兵たちは、ヒトラーに握手を求めたりし始めた。こんなにも有名人とは恐れ入る。

 

 

side看護兵

 

あの、ターニャ・デグレチャフに面会者がきた。孤児であるからそんなものは、いないという噂であったがまさか、あのアドルフ・ヒトラーさんとは思わなかった。

 

私たち平民の心の支えであり、代弁者である彼にあの子は無邪気にも笑いながら話をしている。それどころか、絵画のモデルにまでなっているのか。あぁ、なんて羨ましいのだろうか、後で握手をお願いしよう。

 

side黒帯

 

欧州で戦争が始まった。私には、欧州へ渡れと?せっかく馴染んできたと思えばこれか。後続は、優秀なマスター坂田と、そのパダワン。それと、数人のジェダイナイトだそうだ。私一人よりも効率的だな。

 

どうやら本腰をいれ始めたか。まあ、もともと私は、潜入向きではないし、相手に顔が割れているから逃げられて当たり前か。

 

それで、帝国行きと言うことか。ウラジオ大公国は、帝国側に付くという情報から我々も帝国側に荷担するということか。戦争は嫌だな。で、配属日は1923年11月か…

 

後5ヵ月無いか。なら蹴りは付けられるかな?無理か。

新しいパダワンも付けなければならないのか。試験前の実戦を経験させるのはこの子か。この娘なら順応するだろう。無難だな。

 

いざ、行きますか?帝国へ。



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