幼女戦記フォースとともにあらんことを   作:丸亀導師
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第37話 膠着

 7月

 

 欧州戦争もこの頃は大人しくなっていた。膠着状態となっている。お互いに土竜叩きのように塹壕に出たり入ったり突撃したり。損耗は遥かに重く予想の上を行く。

 

 地理的に周囲を敵国に囲まれている帝国は、全ての戦力を分散配備し、方面軍にしなければならないために、明確な決定打になる勝利を得られずにズルズルと長引いている。

 

 そんな中、同盟国となったのがウラジオ大公国である。

 距離は非常に遠く、大陸の西と東の端同士である。何故同盟国となったかはこの2国間に存在するルーシー連邦に対する利害の一致によるものだ。

 

 帝国はこれ以上戦場を抱えた場合早々に戦線が崩壊しかねない。ウラジオは、かつての領土を取り戻し、正統なヴァシリエ国家を主張したいがためである。

 

 幸運なことに、ウラジオの後ろには日本がいる。チートを具現化したこの国が味方になった場合必ず勝てるであろう。奇跡的なことが起こらないかぎりは…

 

 

 side黒帯

 

 まさかな、西方の帝国と手を組むことになるとは思いもしなかった。これじゃあ前世の大日本帝国と同じじゃないか?まあ、負ける要素はほぼ無いが何が起こるかわからない。存在X。あの不確定要素の塊といっても良い存在がいる限り安心はできないのだからな。

 

 それと、帝国とはあまり仲が良いとは、言えない。前回の我々の戦争は、帝国がヴァシリエ帝国を後ろで炊きつけていたことがわかっているからだ。

 

 帝国としては、敵が減って更に極東の訳のわからない国が潰れるのが一番良いのは確かだから非難は出来ないが、だとしても信用に値するものではないな。

 ウラジオは、必死であるのはなんとなく想像が付く。

 

 それとまるで連動するようにシスの動きが活発化してきている。この合衆国の内部に深く根を下ろしているために私は手をこまねいている。人数はそう多く無いはずだが、私を暗殺しようとするもの達が後を絶たない。

 

 ここ二週間で3回襲撃されたが見事撃退している。シスも一部の人間をおいて質が悪い。これでは日本軍の正規兵の実力だろう。これでは一万人出してきたとしても私を殺すことはできない、これは戦場での話。ジェダイが暗殺されることは稀にある。

 

 一人では厳しすぎるな夜も眠れない眠っていても深く眠りには浸けないのだからこんな国一人でシスの捜索をする場所ではない。これ程弱気になったのはいつ以来か。

 

 交代要員が繰り上げになって8月には来るだろう最低でも8月下旬には、本国への帰還となる。

 

 そこからパダワンと、面識を持たねばならぬか。疲れるな。私が一番ジェダイの中で動いてるんだろうな。全く全部存在Xせいだな。やつさえいなければシスもいなかったろうに。

 

 

 side とあるパダワン

 

 私の新しいマスターは、かの有名な黒帯 帯一だそうだ。彼の娘さんとは交流があるから話には聞くけど、実際にあってみなければわからないもの。

 

 噂に違わない優秀なマスターのはず。何せ娘さんは、嫌ってる素振りを見せながらもちょっと誇らしげだったから。どんな人だろう。

 

 娘さんって言わずに、雪さんて呼んだほうが良いかしら?その方が友達としては当たり前よね。私よりも遅く入ったはずなのに実力はあるし、何より周りを良く見れる洞察力もある。でも、なんかちょっと助けてあげたくなるところもあるかな。

 

 お、もう就寝時間だ。楽しみも良いけどちゃんとしなくちゃ、マスター黒帯に失礼よね。明日も鍛錬頑張らなきゃ。

 

 side雪

 

 8月に、パ、父さんが帰ってくる私もジェダイになったのだから見返してやらなければ。本当に大変な任務だって聞くし回りからはかなり心配されてる。

 

 一人で敵地の真ん中にいるんだから恐ろしいことこの上ないはず。そんな中でも心が折れないのは凄い事なんだろうな。

 

 そうそう、同じパダワンの光希さんと友達になったことも報告しなきゃ。光希は、父さんの新しいパダワンになるって大喜びだったけど、大丈夫かな?

 

 どうも父さんの任務は、危険度がかなり高い気がするんだ。光希は、それに耐えきれるのかな?心配だな光希さん。

 



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