幼女戦記フォースとともにあらんことを   作:丸亀導師
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第38話 黒人街

side黒帯

 

あまりにも刺客が多すぎるため、私は黒人街に逃げ延びていた。治安は非常に悪く衛生環境も良いとは言い難い場所であるが、命の危機から逃げるには最適な場所であった。

 

黒人街は、ここ合衆国の内部でまかり通っている人種差別によって生まれた街だ。彼ら白人と同じ場所に住むことを許されず、トイレすら白人と別けられる。それほどまでに人種差別は苛烈であった。

 

しかし、彼らは私のような東洋人に非常に優しく接してくれる。特にマフィアのボスのような人物は、我々の協力者でもある。そこに匿ってもらうとは、少々違うが安全のためならば致し方あるまい。

 

現在では合衆国の裏のほとんどの情報は彼らが担っている。彼らは合衆国に対する忠誠心は無い。有るのはただ、今よりもより良い生活を送りたいだけだ。

 

近所にはやはり教会が有るが神への信仰はそれほど深いものではない。特に牧師が、神の事を否定的に捉えているのが特徴的であった。謀らずも、存在Xの力は弱くなり精神汚染はあまり進んでいない様子だ。

 

そして、その牧師であるが私たちの国に興味があるようだ。様々な人種が互いを支えあっている自分達の理想として捉えているらしい。そんな彼の名前はルーサー・キングと言うそうだ。

 

彼らがシスに狙われないように後々私たちは苦労をするだろう。だが、この恩一生忘れる事は無いだろう。彼だけでなくこの街の人々への感謝を。

 

さて、そろそろシスを襲撃するとしよう。こちらからワザワザ出向くなど普通のジェダイなら考えないからな。

 

 

sideルーサー

 

私たちの街に見かけない存在が来たのはいつだっただろうか?今ではこの街にとても良く溶け込んでいる。彼は、ユーラシア大陸の東の外れに有る、日本という国からやって来たそうだ。

 

初めは嘘だと信じたかった。しかし、事実だと知ったとき私は、狂喜した。かの国の事は何処の本にも載っていない。唯一歴史書などに度々出てくる黄金の国が、それに該当するだろうか?

 

かの国は人種による差別をせず、そのための争いというものをしないそういう人種だと、風の噂で聞いた程度であった。それが現実として目の前に現れたとき非常に嬉しく思うだろう。

 

私は、合衆国を内部から変えたい。この人種差別が当たり前のように起こり、所得の格差・職業選択・日常の住居、等の抑圧から解放されたかったからだ。私は、教会の牧師等やっているが神など露ほど信じていない。たが、今日ばかりは感謝しよう。神ではなく、彼に。

 

もしも、私が結婚し、子供が出来たならば、この話をしてやろうと思う。その時には、差別など無くなっていれば良いがきっとそれはないだろう。だから責めて希望を見せてやりたいものだ。

 

 

side ???

 

しまったな。私としたことが、慢心していたか?奴があのような場所へいくとは、思いもしなかった。私のような白人が行けばたちまち撲殺・銃殺されるのが目に見えている。

 

白人しか、僕がいないのが仇となったか?至急黒人の調達をせねばな。出なければジョホナを向かわせるか?

いや、むりだな。ここは、静観に徹し奴の同行を監視するのが一番であろう。

 

通常ならば絶対にジェダイは、自分たちから積極的に殺しに来ないはずだ。あの存在からの良い情報提供だ。これで、一人目のジェダイを殺せる。特にあの黒帯だ。私の左目の借り返えさせてもらうぞ。

 



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