side黒帯
何だこれは?支給された物品の文字を読んでみる。
「飛行ユニット?」
「はい、飛行ユニットです。マスターはご存知無いのですか?」
何だ?飛行ユニットとは?初めて聞いたな。まさか、ジェダイは、空を飛ぶようにもなったのか?
「私は、初めて聞くが。その飛行ユニットとは、どういうものなんだ?見せて欲しいな。」
パダワンにさりげなく聞いてみた。
「えっとですね、この腕につけたデバイスがそうです。これがですね体全体を覆う軽装の甲冑が出てくるんです。」
そういうと、腕時計位の大きさのデバイスを起動して私に姿を見せた。
何処と無く戦国後期の甲冑?いや、これはバットマンビギンズのバットマンのスーツに近い形状だ。まあ、軽装で動きやすい形だろう。ということは、剣術も鎧を着た時のものを使うべきか。
「ほお、ナノテクノロジーか。それで?これで空を飛べると?」
「はい!もちろん飛べます。と言ってもせいぜい
500km程しか速度は出ませんし、航続距離も700kmがせいぜいです。」
「そうかね。私も飛ぶ練習くらいしないとな。教えて下さいよ?パダワン奈緒。」
「マスターに教えるなんてそんな大それたこと。」
「知らないことを、人から教えられることを恥じてはならない。逆に教えることも恥じてはならない。それにだ。剣術、フォースその他世界のことは、私が君に教えるのだ。知識の共有とでも考えて気軽にすると良い。」
「は、はい!」
「それと、ひとつだけ聞きたい。統合軍の方でもこれを組織に組み込んだのか?」
「ええと、新しい戦術と使用方法に空挺部隊への配備が決まったとか。くらいです。」
「ふん。そうか、ありがとう。」
空挺降下に用いるか。確かに我々の国ならばこれで前線で戦っていた場合ただの的になるだろうな。
何せ、兵一人一人に対空戦闘用のガイド機能があるメットが支給されているからな。
空挺降下なら、空挺部隊の移動速度向上が見込めるし、単隊での作戦もより迅速に出来るであろう。
side奈緒
ん~マスターにあんなこと言われちゃった。すっごくすっごく嬉しい!!私はきっと頼りにされてるんだろうなぁ。だからもっと色々勉強して立派なジェダイにならないと。あ、雪ちゃんがいる自慢しちゃおうかなぁ⤴️
「ゆーきちゃん。」
「ん?奈緒どうしたの?そんなに嬉しそうに。」
「あのね、私ねマスターに飛行ユニットで空を飛ぶことを教えることになったの!」
「ふ~ん。それだけ?」
「え?それだけだけど。」
「じゃあ、後悔しないことね。あの人は万能の超人みたいなもの。きっと直ぐに抜かされるから絶望しないようにね。」
「え?そんなに凄いの?」
「えぇ。化物じみてる。」
マスターってそんなに凄い人なの?実戦経験が豊富と言ってもそんなに適応力高いのかな?
「わ、わかった。心しておく。それよりさ…」
この後は二人していつも通り家に帰った。明日から楽しみだなぁ。
side雪
聖堂に程近いところに私の家がある。どうやら今日は父さんが1年ぶりに帰ってきているようだ。家のなかがかなり騒がしくなっている。それにしても海外に行きすぎでは無いだろうか?他のジェダイマスターは、ほどほどに行くそうだが、父さんはその数倍は海外にいる。
マスタースカイウォーカーから、聞くところによると昔から多くの国にいっており、自分も度々連れていかれたといっていた。それは、過重労働ではないだろうか?どう考えても一人に重すぎる荷である。
父さんにも不満はある。何で飛行ユニットの事を私ではなく、奈緒に聞くのだろうか?私がいるのに私だって言われれば絶対に教えるのに。とても悔しい。
「ただいま」
「お帰り。今日は早かったね。どうしたの?そんな浮かない顔して。もしかしてまたお父さんのこと?」
「何でもない。お母さんに聞きたいんだけど、父さんって昔からあんな感じで海外にばかりいっていたの?」
「そうね、お父さんは昔おきた戦争のあとあんなに海外に行くようになったの。たぶんだけど守るものが出来たからこそ、海外に行くようになったんだと思うの。」
「どうして?」
「だって凄く優しい人だったからね。昔から女の子のパダワンには、モテてたの。本人は眼中に無いようだったけれど。私が、あの人と結婚した後は特に仕事に熱が入っていったから。それもあるの。」
「そうなのかな?」
「そうよ。ほら玄関からあがってご飯のしたくはできてるからはやく行かないとみんな待ってるわよ。」
そんなに優しいのなら何で家だとこんなにも無口なんだろ?
今の書き方って最初より読みやすいのだろうか?
少し聞きたいです。