幼女戦記フォースとともにあらんことを   作:丸亀導師

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第46話模擬空戦(後)

side奈緒

 

あのときから、まるで目の前の霧が晴れたかのように、相手の位置が手に取るようにわかる。ほら、今目の前を通り過ぎた相手は囮で、私の真後ろに本命がいる。

あっ撃ってきた。でも、射線から右に10センチ良ければ良いだけ。

 

ああ、本当になんて簡単なんだろう。高速で動いているけれど、私がブラスターを撃てばそれを避けようとするのに合わせて、未来位置に射撃をすれば良いだけ。本当に簡単だ。

 

だからだろうか?だんだんとこちらに、近付いてくる相手は、少なくなって来てるね。そしてどんどん遠距離からの攻撃が激しくなってきてる。私が防御しているけれど、こっちも集中力が落ちてくるからちょっと危ないかも。

 

でも、マスターはもっと危険な相手と戦闘している。本当にあの二人は、人間何だろうか?マスタークラスになるとあんな動きができるのかな?

 

 

side黒帯

 

ふう、なんて機動だ、人間の限界を超えてやがる。最初の一撃をそらしたのは良いが、その後は巴戦だよ。流石は、元ジェダイ候補生のパダワンだったことはある。こいつを抑えていないと確実に奈緒は、撃墜されていたことだろう。

 

今回の模擬戦の、目標は私は奈緒が撃墜されないこと。彼らは、奈緒の撃墜。普通の相手ならばとにかくこいつメビウス1は、駄目だ。あいつは昔から空を飛ぶことを夢見ていた。しかも、飛行機に乗らずに飛ぶことを。

 

フォースが強ければ飛行すら出来る。しかし、相手は決してフォースが強い方ではなかった。だからこそ演算宝珠という物の研究が始まったとき、いの一番に名乗りを上げた。正しく夢のために研究に入った。

 

そして今、あいつはこうして空を飛んでいる。しかし、なぁ動きが早すぎる。雲の中を縦横無尽に駆け回る姿は正しくACESのメビウス1だ。部隊の名前を考えるときに外的要因が合ったかと思えるほどのネーミングだ。

 

やつは、あっという間に私の前から姿を消す。と思うといつの間にか後ろをとられている。こちらも気配を頼りに動きに機動に、付いていく。刹那ヤツが反転しライトセイバーで斬りかかってくる。

 

それを私は、同じくライトセイバーで防ぎ、速度のまま反対側へ移動する。その軌道は、∞の形となっている。だからこそこちらは更に、至近戦に持ち込む。

 

向こうも同じ考えのようだ、こちらに接近してきた。

激突今度は速度を回転運動に変換して鍔迫り合いをしながら回転する。

 

そこから、二太刀、三太刀、打ち合い間合いを取る。

 

「相変わらず、剣の腕も良いな。ジェダイに戻ってきて欲しいくらいだよ。」

 

本当に本心からそう思うほどに。

 

 

sideメビウス1

 

ヤツが話し始めたぞ?どんなところからそんな余裕がでてくるだ?

 

「貴様が喋り始めるとはな。それほど余裕があるのか?マスター黒帯。」

 

円形に回りつつ話を切り返す。

 

「ああ、私はパダワンを信じているからね。」

 

「ふん、自分でパダワンを攻撃することを頼んだ口が言う台詞ではないな。」

 

「これが一番手っ取り早くパダワンを成長させる方法さ。谷に突き落としても、自力で這い上がる力が無いやつでは、ジェダイにはなれない。」

 

「…。お前は、そんなに冷たい奴ではなかった。」

 

「冷淡にならなきゃ、今まで生きてはこれなかった。続きを使用じゃないか。」

 

やつは、下段に私は上段にセイバーを構える。

 

『隊長作戦終了です。見事に撃墜しました。』

 

「そちらにも連絡が入ったか?」

 

「ああ、パダワンは負けたようだ。一時間良く粘ったと思うよ。」

 

落胆の色は見えないな。

 

「パダワンが負けたのに清々しい顔だな。」

 

「負ける経験というのは、しておいた方が後のためになるものだよ。何せ、彼女は失敗したことが無いからね。」

 

そういってやつは、笑っていた。どこまで真実何だかな。果たして本当にパダワンを信じているのか?

 

side黒帯

 

パダワンが負けたか。仕方ないことだ、だいたい初見の相手とはこうなるのが普通だ。特に、彼女のような若い人は経験が足らないからな、非常時の判断がどうしても遅くなる。何より不馴れな肉体での空戦だ。空戦のエキスパートには勝てないのは当然だ。

 

珍しく泣き顔だ。あの失敗しないなんて顔をしている彼女がこんなにもなくとは。

 

「負けてしまったようだなパダワンよ。そんなに気を落とすな。実戦じゃ無いだけましだ。この負けを次の勝利に生かすことが、君の課題だ。」

 

もっと強くなって、自分の身を守れるようになってほしいものだ。任務はそのあと、足手まといにしたくはない。


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