side黒帯
あの訓練から一月が過ぎていた。デグレチャフとは存在Xのこともあり、何とも言えない雰囲気の中共同の訓練は終わった。
「何だって?聞こえなかったもう一度お願いする。」
聞き間違いであってくれよ。そこまで強固な同盟じゃ無いぞ。
「ですから、帝国から我が国へ参戦要求がありました。そこで、ジェダイの知恵をお貸し願いたい。我々は、参戦すべきかいなか。我々には、未来を見ることができません。だからこそ聞いているのです。」
何でいつもこう、面倒な事に巻き込まれるかなぁ。本当に戦争って嫌だな。
「我々が参戦した場合、大体2ヶ月以内に戦争は終わるだろうな。そうなった場合我々の国は、世界の警察にならなければならない。我々に、すがり付く物達を守らなければならなくなる。そうなった場合、こちらの国も形を変えなければならないだろう。」
「そうですか…。困ったなぁ。」
うん?メリットとデメリットで考えて無いのか?
「何が困るんだ?」
「いえ、本国からは、参戦せよとの事なんです。」
はい?
「何故本国はそれほどやる気にみち溢れているんだ?簡単にわかることだろ。」
「いえ、どうやら空間の歪みが観測されたそうです。それも、人為的に発生した。ハイパードライブの痕跡の可能性があります。」
ここに来てスターウォーズを入れてくるか。原作だと、帝国は滅ぶけど、バタフライ効果も有るかもしれないし、仕方がないかもな。
「なるほどな、銀河帝国の存在が確認されていない以上早めるしか無いのかもな。」
「それでは」
「ああ、受諾してくれ。」
sideターニャ
「なに?あの日本国が、我々の側に達参戦しただと?」
「は、はい。前々から本国から日本へ、参戦要求をしていたそうなんですが、突然色好い返事をし始めたそうです。」
どういうことだ?何故このタイミングで、あの国は参戦した。奴等に利益はあるのか?まさか、またあの存在X
の仕業か?合衆国に宣戦布告させるつもりか?そして、帝国を敗北させ、私に絶望を合わせるつもりか!!
「それで、あの参戦理由なのですが、『時間が無い』だそうです。」
「は?どういう意味だ?」
「外交部からは何も。ただそれだけです。」
意味のわからん参戦理由だな。とりあえず合衆国への宣戦布告は無いのだな。あの、ジェダイの男、もしくはパダワンに聞いてみるのが一番か。
sideヒトラー
「それで、何かようかね?ターニャちゃん、君から私に会いたいと言うのも初めてではないかね?」
うん、全く成長しないなこの子は。子供の頃からコーヒーばかり飲んでいたせいなのか。はたまた運動のし過ぎで身長が延びないのかね?心配になるよ。成長すれば、良いレディになるだろうに。
「今日来たのは他でもありません。そこにいる、ジェダイマスターと話をするために、あなたに立ち会いをお願いしたのであります。」
「ほお、小さいくせに頭は良いな。君は中身は成人した男だったかな?その体で大変だな。」
おや、この子はこの男の話を聞いて驚いているな。あーもしかすると、この男の私も前回の記憶があることをターニャ君に言うのを忘れているな?
「驚かなくて良い。私も前回の記憶が有るのだ。私は、前世もアドルフ・ヒトラーだ。」
「な、はっ?アドルフ・ヒトラー?アドルフ・ヒトラーってあのドイツ第三帝国の?」
「うむ、その通り。まさか、聞かされていないとはな。して、君は何を彼に聞きたいのかな?」
「そう、ジェダイ、あなたに質問があります。何故あなたの国は我々の国に協力を使用としている。」
それを聞きたいか。あの男の言うことには、宇宙からヤバイものが来るから急いでいるといっていたが。
「君は、スターウォーズ見たことがあるか?」
スターウォーズ、この男からこの話を初めて聞くな。確か映画だったかな?うーんあの、退廃したドイツの中で、少し興味が沸いて観てみたが我々のドイツを元にあんな映画を作るとは、やはりウォルト氏のいるアメリカは素晴らしい作品を作るな。
「はい、一応ですが全作見ました。しかし、それと何か関係が?」
「うん、この世界なスターウォーズの世界なんだ。私たちの国はオーダー66から逃げてきた凡そ千人の人間が、天皇の下、器用に形を取り込まれて出来た。そんな国だ。そして、今回もその事案になる。」
「わたしは、こう聞いたがね?宇宙から敵が来ると、だからこそ早くこの星を纏めなければと。そう君から聞いたがね?」
「いやぁ、まさかあなたがスターウォーズを知っているとは思わなかったからね。簡単な説明にしたんだ。あなたの心は読みづらい。」
「ちょっと待ってくれ。要するに銀河帝国がこちらに向かってきている。これでいいんですか?」
「その通りだよ。ただたぶん接触には千年はかかる。その間に、対抗できるようにしなければならないんだ。バタフライ効果で、銀河帝国が倒れていない可能性があるからね。」
恐ろしくはあるな。あのように、銀河系を支配できる存在がきた場合我々には対抗する術は、ないだろう。であるならば、我々は協力しなければならないな。これで反対すれば人類は、種族関係なくいなくなるだろう。
「そこでだ。二人には是非とも協力してもらいたい。未来のために、ターニャ君にはより良い生活を提供しよう。アドルフ氏は、首相なのだろ?なら更に協力しやすいはず。是非とも、我が軍をよろしく頼む。
それと、アドルフ氏、スターウォーズはもともとディズニーでは無いぞ。」
ターニャ君、頑張りたまえ。君の将来はレルゲン中佐に託してあるからな。これは、秘密にしておくのが楽だな。
「では、成功を祈るとするかな?神に出はなく。フォースへ。」
side合衆国副大統領
「スペンサー副大統領本当にいいのかね?帝国に好き勝手された挙げ句、今回の日本の参戦を許してしまっても。」
全く置物大統領は、いちいち人の意見を聞いてからしか動けないのか?
「大丈夫ですよ。大統領、日本という国に手出しをしてはなりません。彼らに手を出したら最後、この合衆国が地図から消えてなくなります。」
「しかし、だな大国の面子が有るのだが…」
「面子で国民が守れますか?そこを良く考えてください。」
全く、お前は人形でいれば良いんだ。シスのような得体の知れない存在に、一時的にでも心を許すなんて、馬鹿みたいなことをするから、信用が無くなるのだ。大体あの国に勝てる訳がない。スターウォーズの技術だぞ?
ズーンと外で何かが巨大な音を立てた。地面が揺れている。
「な、何がおきたんだぁ。」
「何が起きた。」
廊下から走る音がする。
「ほっ報告します。ホワイトハウス周辺で爆発が起きました。急ぎ避難を。」
「そっそうかわかった。」
相変わらず臆病なやつだ、そんなことよりも。
「今朝食べた、ベーコンエッグ美味しかったよ君は?」
「私も美味しかったです。」
「残念だよ。朝食はフランス料理だったんだかね?君は、何者だ?」
顔が豹変した。振り向き様にナイフをこちらに向けて刺す。軍隊の時にナイフ裁きを習っておいて正解だった。
「全く内乱かね。」
「大統領、シスの反乱です。」