青年と少女の戦いはまだ続いている。戦いは徐々に青年の方へ傾いていく。実力の差か、はたまた地力の差か。
しかし、解っているの事は少女には存在Xの恩恵があるが、青年には恩恵が無いということである。
sideダース・リソレイ
クソッ!どうして、私のこの力がこんなへらへらしたやつに負けなければならない!こいつはなんなんだ、動きを読もうにも何かが邪魔をして複数の未来が見える。そのせいでこいつの動きが読めない!
なぜだ!私はフォースの暗黒面を手にいれたのだぞ!そんな私が、力でもフォースでも押されている!!
「貴様!!いったい何をした!!私がフォースで貴様に負けるはずがない!」
「簡単な事さ君にはわからないだろうけどね。」
「なんだとっ!」
奴の動きは防御にも攻撃にも特化していない。どちらかと言うと双方のバランスが、力をもたらしている。
なんて奴だ…。これは、哀れみの感情?こいつ、私を哀れんでいるのか…。ふざけるなナメた真似しやがってくそがっ!
「怒りに任せて戦うだけじゃ僕には勝てないよ?もっとフォースのバランスを考えて戦わなきゃ。」
「なんだと?貴様こそジェダイの癖に、感情を大量に使っているじゃないか!!」
クソッ!クソッ!こんなことって、なぜ私の力がこいつには効かない。このままじゃ。
sideアナーキン
彼女の動きが乱れてきた。どうやら絶望の感情に飲み込まれて来ているようだ。力は弱くなってるし、何よりも彼女からは僕に対しての恐怖の感情を感じる。
切り合いも終わりかな!!
勢い良く剣を横凪ぎに叩きつける。彼女のセイバーが宙を舞地面に落ちカラカラと乾いた音を立てた。
「さあ、君の武器はもうない。大人しく投降するんだ。」
「…だ。」
うん?
「まだだ。私にはまだ寺院が残っている。」
「それは、私が止めたよ。」
「マスター黒帯、遅いですよ。」
「悪い少し戸惑った。それにあれは二人いなければ取れないし、設置も出来ないものだったようだ。」
「あ、どうやら彼女間に合ったんですね。良かったです。」
「本当にあの時提案されてなければこの男を後ろから殺そうと思ってたよ。」
「ルーナ…。どうして?どうして奴等の傍らにいるの?」
「私は元から貴方の計画に乗り気じゃ無かったの。それに、わたしのマスターはジェダイとの和平派だったし、何よりジェダイとシスの戦いに、他の人々を巻き込むわけにはいかないからね。」
「アナーキン。話は後だ、寺院が崩れるぞ。」
少女はうつむき歩こうとしない。ルーナと言われた女性が彼女を抱えるように抱き上げ、寺院を脱した。
sideターニャ
これが、私の放つ◯◯◯◯としての最後の一撃だ。これを撃てば二度と戻れない。
きっと、ターニャ・デグレチャフとして完全に人格が形成され全てが変わってしまうだろう。だが、ここで彼女たちを見捨てれば後の世に、ぶかを見捨て一人だけ生きた将校として、蔑まれるだろう。それだけはごめんだ。私たちの世界のあいつらのようにはなりたくない。
『準備はで来たか?こちらで始めてしまうぞ?』
「無論だ。存在X始めてくれ。」
どんどん力が溢れてくる。この一撃に全てを賭ける!!
「主よ心身なき輩から、反逆の獣から我らの星を救いたまへ。我が一撃を持って反逆の獣への反逆の光とならん!」
この一撃が、私の銃口から離れていく。それと、同時に私の意識に霞がかかり始め意識を手放した。
2日後
うっ…うん?この天井は知らない天井だ。
ここは、いったい。
「気が付いたかね?デグレチャフ少佐。」
へっ?れれれ、レルゲン中佐殿?えっとえっと。
「しっ失礼しました。レルゲン中佐。あの、わ私はいったい。」
「覚えていないのかね?君は戦場で意識を失い、ここ日本軍の船で療養していたのだ。」
ああ、心臓が高鳴る。レルゲン中佐を見ると、冷静でいられなくなるかも知れない。ああ、レルゲン中佐。私の愛しい人。
「まさか、君が落とされるとは夢にも思わなかった。だが、君が目覚めてくれて良かったよ。君の大隊の、
ものも心配していたぞ?」
「神が主が守ってくれたからです。あのお方が守ってくださらなかったら私は、ここにはいないでしょう。」
「そうか、君は神に愛されているのかな?それにしても今までそのような顔を見たことが無かったが、君も人並みに笑うのだな。」
「(///∇///)そっそんな事ありません。」
そのあとも楽しい会話が続いた。
side×××
さて、この後世界大戦は完全に終結することとなる。
世界は大日本帝国率いる太陽系連邦へと変化していく。
ジェダイ達はその中心に立ち、未来をしばしば予知しながら太陽系連邦を導いていくこととなる。
シスは、形を完全に変えジェダイの一部となった。
ジェダイは、更に感情のコントロールを行う事が可能となった。中心に立ったのは、アナーキン。彼は、シス、ジェダイ共に完全なフォースの調和をもたらした。
ターニャデグレチャフは、後年妊娠により軍から籍を外すこととなる。軍の中での公式的には初めての寿退社とでも言うものかもしれない。夫はエーリッヒ・フォン・レルゲンである。
レルゲンは、後年太陽系連邦で、軍内政官としての実力を発揮し大将まで上り詰め、帝国改めてワイマール王国首相まで上り詰めることとなる。
私は、この事を記録しなければならない。そして、いつか私の記録を見て、多くの事を考える時が来るだろう。
私は、戦いを勝利で締め括っていたが、最後は敗戦となるだろう。フォースと一体化しその敗戦を無かった事にして全てを見守りながら生きるとしよう。
ただ一つこの世界は本当にスターウォーズなのだろうか。もしかすると別世界の全く同じ物理法則が働くだけではないだろうか。私の思考は終わらない。
ご愛読ありがとうございました。
本話で完結となります。
いつか忘れた頃にリメイクを書いてみたいです。
そして、わたしの二作目。
『スターウォーズ In one galaxy』もよろしくお願いします。