旅客船の中に不釣り合いな軍服の二人組がいた。
その緑がかった服は、統合軍のものではない。良く見ると回りにはさまざまな軍服のものたちがいる。
彼らは、今回のこの戦争でいったいどのような戦闘が行われるか。
行われているかを見物しに来た客人のようなものである。
自分達が血を流さずに新しい戦術を考えたいときいったいどうするだろうか?
答えは、他者の戦闘を見ることである。つまりは血を流さずに経験だけ取ろうとする各国の佐官クラスの軍人たちである。
ゼートゥーア「しかし、豪勢な客船だことだ。われわれは極東への遊覧船に乗っているのかな?」
ルーデルドルフ「ふん、我々は旅行に行くわけではない。戦場に視察に行くのだ。このような所でぬくぬくとはいられん。」
「まあ、今はいいじゃないかこういうときに息抜きをしなければいずれ潰れてしまうぞ?それに回りを見て見ろ。警戒したところでここは戦場ではないんだ。のんびりと行こうじゃないか。」
「やはり貴様は変わっているな。では、貴様の言葉に甘んじてゆったりと行こうか?では、始めに現在の極東での戦術の予想からしていこうじゃないか。」
「君は、いつも硬いなぁ。まあ、私も嫌いではないからやりは刷るよ。」
【三週間前】
「我々にお話とはなんでしょうか閣下。まさかとは思いますが極東への観戦武官の話ですか?」
「うん、君たちも耳にしていると思うがヴァシリと日本が戦争を行っていると言うことだが、現在膠着状態となっていると言うことだが、これを脱する可能性は必ずあるだろう。
そうなった場合、現代の対塹壕戦での戦闘、要塞線の突破等多くのことが学べるだろう。」
「それに私が何の関係があるのでしょうか?突破で有るならばルーデルドルフだけでも良いでしょう。」
『既にわかっていると思うが観戦武官を、送ることになっている。そこで優秀で名コンビと有名である君たち二人に白羽の矢がたったわけだ。喜べ、戦争の空気を感じられるぞ。』
「それだけならば事例を出していただければ良いのではないでしょうか?何か別の理由があるはずですが?」
ゼートゥーア「それが聞けなければ我々二人は納得致しかねますが?」
『そこなんだ。日本という国は二千年以上の昔に建国された国だそうだが、兵器形態は全くの謎である。そこでその調査も君たちの任務である。それと、ジェダと言文面があるがそれも調査してほしい。もし、その技術が優秀なものならば我々が造れれば我が帝国も安泰であろう。』
ル・ゼ「わかりました謹んでお受け致します。」
【再び現在】
「ふと疑問に思ったのだが、この船はどうやって動いているか解るかい?」
「確かにそうだな、解らんな。煙がなければスクリュー音もしない、まるで船の形をした別の何かのようだ。」
彼は目にするだろうその戦場をまるで理解に苦しむその戦いをまるで参考にならない一方的な殺戮を…
そして知るだろうこの国と戦をしてはならないと。