英雄作成『ベル・クラネル』   作:夜と月と星を愛する者

1 / 3
…………(・ω<) テヘペロ

(›´ω`‹ )……まじすんません


ここから始まる英雄譚

ここは理想郷

 

見渡す限りの花が咲き乱れ暖かな陽差しが差し込む理想郷

 

中央にそびえ立つのは大きな『塔』

 

ここはアーサー王伝説にて登場した一つの『理想郷(アヴァロン)

 

アトランティス、アルカディア、エデンの園などの世界的に有名な楽園と呼ばれるものの中の一つがこのアヴァロンだ、諸説では美しいリンゴの生える地、又はイエスがアリマタヤのヨセフと共に訪れ最初の教会を建てた場所として知られている

そして塔にはある人物が幽閉されているという

 

塔の頂上より下の部分には壁がなく突き抜けになっているところがあった幅10メートル程の空間に2人の人影があった

 

「そぉーれ!」

 

白いフードを被った人物は杖のようなものから光り輝く剣を取り出し地面に突き刺すと斬撃のようなものが白髪赤目の少年に迫った

 

「ふっ!はぁ!!」

 

横に飛んで回避するとフードの青年に迫り手に持った剣を振りかぶる…が

 

フォン

 

フードの青年に向けて剣で斬った筈なのにまるで空を切ったかのようにすり抜けた

 

「ッ!幻術!」

 

「こっちだよ」

 

背後から聞こえた声に反応し後ろを振り返るより早く背中に衝撃が走る

転がりながら確認すると光り輝く玉があと二つ此方にせまっていた

 

「まだまだぁ!」

 

体勢を立て直し瞬時に回避すると、今度はフードの青年を目を逸らさず少しの動作にも反応できるように五感を全て最大限発揮し迫った

 

「うおっと」

 

青年は幻術が今の彼には効かないと悟ると手に持つ剣で対抗した

 

「グッ!」

 

剣と剣がぶつかり火花が飛び散るが僅かに白髪の少年の方が力が劣り剣で押し返されてしまう

 

「危ない危ないスキルを使って無いとはいえ僕があと少しで押されるとはね」

 

飄々とした態度で本当にどうか怪しい言葉を発する

 

「はぁ……そう言いながら汗ひとつかいてないじゃ無いですか」

 

「それはほら…僕って普通の人間より体力あるしそれにこの『理想郷』にいる限り僕は常に体力も魔力を回復し続けるからね」

 

「そんなスキルがあるのにどうやったら僕は貴方に勝てるんですか」

 

全くもってその通りだ、例えるならゲームのラスボスが体力1万で此方は一回の攻撃に100のダメージを与えてもラスボスを魔王城から出さない限り常に体力が1000回復し続けるようなものだ

 

「勝てるじゃ無いか、一発の攻撃で僕を瀕死にさせる程の攻撃をすれば良い」

 

「少なくとも今の僕にはそんなの無いです」

 

少年が息を整えると、目の前のフードを被った人物を見つめる

フードを被った人物はフードを外すと顔が露わになった

若いようにも見えれば少し年をとった人にも見える白髪のようで様々な色のようにも見える長髪に不思議な人物であった

 

「まぁそれでもだよ。仮にも僕は世界全土で見ると上の方に立つほど強いんだけどね。傷を負ってないとは言え危ないと思ったのはいくつかあるよ。スキルを使わないと君に反応できないからね。僕はそこまで早くないんだ、それに僕って打たれ弱いからさ一撃でも食らうと少し体が思うように動かなくなるからさ…すぐ回復するけど」

 

「はぁ…僕もそんなスキルが欲しいですよ『マーリン』さん」

 

「スキル無しで僕に冷や汗を流させる君も大概だけどね『ベル』」

 

方や半人半魔の世界的有名な魔法使い『マーリン』

方や有名な人物に稽古をつけられている少年『ベル・クラネル』

 

2人の人物の出会いは偶然の産物ではなく、マーリンがベルに興味を示しこのように『夢』の中で稽古をつけていた

マーリンは夢魔と呼ばれる夢を操る存在と人間との間に出来た子であった

 

「にしてもかれこれ君とは長いこと稽古をつけたものだね」

 

「僕が14の頃にいきなり現れましたからねマーリンさん」

 

当時のベルは唯一の肉親の祖父が亡くなった事で無気力になり家のベッドの中で寝ていると夢の中でマーリンと出会ったのが始まりだった

 

「そうか…もう1年も経つのか…した事と言えば僕が仕えたアーサー王の事や僕の眼で見た数々の英雄達を話したり僕と稽古したりとかだね」

 

「英雄譚やアーサー王伝説で登場した有名人とこうして話してるだけで満足なのにそれでいて稽古をつけてくれたり英雄譚じゃ語られなかった英雄たちの事を知れたので嬉しかったです(アーサー王やネロ・クラウディウスが女性だったという事は凄く驚いたけど)」

 

「まぁ、こんな所じゃ出来ることなんて限られるからね」

 

かれこれ一年を付き合いを持つ両者は過去の事を思い出しながら思い出に浸っていた

 

「……行くのかい?」

 

「……はい」

 

明日はベルがオラリオに向けて出立する日なのだ、オラリオに着いても夢の中で稽古すれば良いじゃないかと思うが、オラリオには多数の『神』がいるため下手にマーリンが手を出すと勘付かれてしまうかもしれないためオラリオにいるベルには干渉出来ないのだ

 

「そっか…でもまぁ、これが今世の別れって訳じゃないんだ、またいつか会える日が来るさそれまで、鍛錬を疎かにするんじゃないぞ」

 

「はい!」

 

ベルは元気よく返事をすると満足したようにマーリンは微笑んだ

 

「さて、もうそろそろ朝だね。あ、そうだ…前々から作ってたんだけど、昨日ようやく出来たんだ、これ渡しておくね」

 

マーリンが懐から何かを取り出すとそこから出てきたのは光沢がある黒い何かの鉱石で作られた鞘に収められた一振りの剣だった

 

「え!?ま、マーリンさん!これ!?」

 

鞘に収められていたのはベルがこの一年でよく見た

 

「うん、僕が持ってるものと同じ聖剣エクスカリバーのレプリカだよ。性能は僕の持ってるものと変わらないから。あ、でもそれは本物の聖剣じゃないからあまり雑に扱うと折れちゃうからね」

 

流石は魔法使いの中でもソロモンに並ぶトップクラスの人物

本物程とはいかないがそれでも聖剣に準ずる性能を持つ剣を作るだけでも現代の鍛治師達では不可能だろう

 

「ほ、本当にこれ貰っていいんですか!?だ、だってこれ!」

 

「良いんだよ。君のために作ったんだから僕は君に使って欲しいんだ」

 

「あ、ありがとうございます!大切にします!」

 

大事そうに胸に抱きしめながら嬉しそうにするベルにマーリンは作って良かったと内心で思う

 

「まぁ、ベルが腰に挿してある剣もかなりの上物の剣なんだけどね」

 

「え?」

 

ベルが既に腰に挿してある剣は一年前の鍛錬始めようと言ったマーリンが渡してきた剣だった

紅い何かしらの生物の皮で作られた鞘に収められた剣は柄頭は金色の鉱石で作られ握りは黒い皮で滑りをなくし鍔の部分は金色と紅い鉱石で作られ剣身は光り輝く白銀と呼ばれるほど綺麗な剣を持っていた

 

「その剣は前に見た比較的最近の英雄と呼ばれる程の事を成した人物が持っていた剣を模して作った剣だよ…確か名前は『エリュテイア』だったかな」

 

何気にこの剣、レプリカとは言えエクスカリバーと真っ向からぶつかり合っても折れないかなり凄い剣であった

 

「エリュテイア…エクスカリバー…」

 

この世界にある剣の中では神造以外の剣だと確実にトップの剣を一気に2つも持っている事に萎縮したベルは僕なんかがこんな凄い剣を持ってていいのかなと思っていた

 

「心配する事はないさ、剣っていうのは使われないと意味がないのさ。飾り物の剣ほど価値が無いものはない。剣っていうのは担い手を守る為の武器であるんだ、そして相棒でもある…それにその剣は作ったのは僕だよ?剣を作った本人が君に使って貰いたいって言ってるんだ、遠慮なく使ってくれ僕からの餞別だよ」

 

「…はい!」

 

すると段々とベルの視界が薄れていった、この一年で慣れた起きる前兆だ

 

「僕に出来る事はこれくらいだけど、いつでも見守っているからね。ベルがどうすることもできない危機に瀕した時はお兄さん少し無理をして助けに行くからね……ベルの行く道に祝福がありますように」

 

ベルは声を発せないまま薄れていく視界の中最後では無いが、兄と呼べるほど仲良くなった人と長く会えなくなると思うと悲しいが、精一杯笑顔を作って口パクだが

 

「………」

 

「!…ふふ…行ってらっしゃい」

 

何とか伝えられたようだ

 

 

 

 

 

意識が浮かび上がり目を開くとそこは15年も住んでいた家の天井が映った

ベッドの横の壁には2振りの剣が立てかけてあった

何故夢の中で貰った剣が有るのかはわからないが、あの兄(魔法使い)なら出来ても不思議ではない

 

ベルは昨日の内に準備をしておいた麻袋に入れておいたお金、食料、簡単なキャンプセットなど馬車で約1週間かかる距離に備えて揃えていた物を持ち村の前に止めてある馬車に向けて急いだ

家を出る前に15年も世話になった家と恐らく今も僕を見ているマーリン兄さんに向けて

 

「行ってます」

 

これから始まるのだ、彼のベル・クラネルの物語が、英雄になるという目標が……兄が直々に鍛えてくれたんだ、英雄になれなかったら見せる顔がない。兄はそんな事ないさと言ってくれるだろうが、自分自身が認めない。幸い兄から英雄とはどんな人たちかと言うのを聞いた、残酷な結末も幸せな結末も多くの屍の上に立つのも英雄と聞いた、影に隠れがちだが、英雄とは基本的に戦によって現れる。

敵兵を殺し魔を殺し数多くの屍を作り上げるのが英雄。決して避けては通れない『敵を殺す』という過程を

しかし過去の英雄達のような結末で過程で良いのか?否、断じて否!数は少ないが本当の『悪』だけを倒し『善』を救った人はいた、僕が目指すのはその道だ!決して屍の上の英雄達を否定するわけじゃない。僕も影響されたのだろう。兄が好むハッピーエンドに…

だけど、勿論その数少ない人達も憧れるが、他の英雄達もカッコいいと思う。神々の試練を達成したヘラクレス。邪竜バハムートを倒した悲劇の英雄ジークフリート。古代ペルシャの伝説の大英雄アーラシュ。世界的有名でありそれでいて憧れる程の武勇を誇った彼等にベルは憧れた。だからこそベルはオラリオに向かう。まだ誰も成したことのない英雄譚を作る為に

 

 

 

♠️

 

 

 

所変わってアヴァロンの塔の中でマーリンは世界を見通す眼『千里眼』でベルを見ていた、大事そうに2振りの剣を腰に挿し馬車に乗り込んだベルを見ていた

 

「これからだよ。ベル……君の新たな英雄譚。これから君は多くの人を支え、支えられて、多くの壁にぶつかる。だけど心配しなくていい僕が、君が出会う人達が君を手助けする。だから安心して歩むといい…僕の弟よ」

 

 

 

 

 

 

 

馬車に乗ってオラリオに向けて旅を続ける事3日目

この間ベルは馬車には乗らず歩いて体力と脚力を鍛え早朝に鞘に収めた状態で素振りを100回各種筋トレを行なっていた

夢の中では確かに動けていたが現実のベルの肉体は鍛えが足りず技術はあるが肉体が追いついてない状態なので有る。勿論マーリンの稽古の一年の間でも鍛錬は行なっていたが流石に1年だけではまだ追いついていなかった

何とかそこらの人よりは負けない程度の剣術は身に付けたが、夢の中での剣術と比べるとやはり違和感を感じる

脚力は申し分ないが、男のロマンの『二刀流』ができるほど腕力が付いていない

 

今皆さん思ったかもしれないが、別にベルは一本の剣なら難なく扱う事ができる。これは単にベルの説明の仕方が悪いに過ぎない。ベルは一言足りないんだよねぇ

あ、因みにベルが二刀流に興味を持った理由だけど、マーリンがフィオナ騎士団の一番槍ディルムッド・オディナの二刀流の話をしたのが原因だろう。2つの剣の怒涛の猛攻撃を繰り出す事が出来る。しかしこれにもちゃんとデメリットはある。1つの剣を片手だけで扱う分力をかなり込めなくてはうまく振り回せないし相手が1つの剣だけならば片手だけだと力で押されてしまう。まぁしかし彼も男だ、それに彼の祖父が祖父なだけにロマンという言葉に反応してしまう

 

因みに彼の祖父はベルに「ハーレムを作れ」としょっちゅう言っていたのでベルはハーレムは出来なくても可愛い女の子と仲良くなりたいとは思っている

 

話は戻りそれからは特に何事もなくオラリオ目前まで来ていた

 

「あれが…オラリオ」

 

大きな外壁そして入り口には沢山の人が行列をなしており中に入るまでかなり時間がかかりそうだ、それより目を引くのはオラリオの中にある1つの建物…雲にまで届きそうな程高い世界一大きな建物『バベル』聞けば中にはヘファイストス・ファミリアの眷属が武具を売っている階もあればオラリオの双璧を成す女神が所有している階もあるのだとか

 

「ほっほっほ、オラリオに来るのは初めてですか?」

 

僕をここまで乗せて来てくれた商人の老人が笑いながらこちらに話しかけて来た

 

「えぇ、なにぶん村以外のところに行った事がなくて」

 

アヴァロンに行ってたことは別に言う必要はないし。それに物語でしか出てこなかったアヴァロンがあってそこに行っていたって聞いたら色々とまずいことになるだろうし

 

「そうかそうか、お主は何のためにオラリオに来たんじゃ?」

 

「僕は冒険者になる為に来たんです」

 

「ほぉう?冒険者になりに来たとな…危険は承知の上なんじゃろ?」

 

「はい。僕の目的の為にオラリオに来たんです」

 

「そうか……そうじゃ!荷台の中に布に包まれた箱があるじゃろ」

 

そう言われて荷台を見ると奥の方に黒い布に包まれた四角い箱があった

 

「えぇありますけど」

 

「その箱を開けて見てくれんかの」

 

箱を取り出して開けて見ると中に入っていたのは白いローブだった

 

「えっと、これですね?どうぞ」

 

「いやいや、儂じゃないよ。お主にあげるんじゃよ」

 

「え!?どうしてですか!?」

 

たった1週間の付き合いなのにいきなり見るからに値が張りそうなローブをくれるなんて

 

「この1週間お主の行動を見てあったが、儂が今まで見て来た中でとても凄い人物に見えたんじゃよ。素振りの時のまるで舞のように綺麗に流れる剣の軌跡。体に染み付いてるかのように剣の扱いに慣れておる。我武者羅に振るのではなく、肉体と剣を合わせる。まるで長年連れ添った相棒との動きのようだったからの。将来お主は大物になりそうじゃからの先行投資というやつじゃ。しかし久々に良いものを見せてもらったわ」

 

「………わかりました、いつかこの恩は返します」

 

「そこまで深く考えなくてもいいんじゃがのぉ……そうじゃそれなら儂が荷物を運ぶ店を贔屓してくれんかの」

 

「…そんな事でいいのなら。どんなお店なんです?」

 

「ディアンケヒトファミリアの店なんじゃがの。その店に儂は薬の材料や他国にある薬品の製造過程が書かれてある本などを儂は運んでおるんじゃよ」

 

「薬…まぁ冒険者になるのならポーションは必要になりますからね。でしたらその店をこれから利用します」

 

「そうか、ポーションは大事じゃからの……と、もう儂らの番じゃな」

 

気づくと既に門の前におりちょうど目の前の馬車の人達が中に入っていった、門前に行くと門番が2人おり近くには机の上に水晶のような魔道具がある

 

「さて、それじゃあオラリオに来た目的と名前を後背中を確認させてもらうぞ」

 

先に背中を確認し名前を言い冒険者になりに来たと言う

 

「ふむ……うん。問題ないな。入ってよし」

 

門番は机の魔道具をチラリと見ると、すぐに視線をこちらにやった、おそらく嘘をついてるかを確認できる魔道具だったのだろう

 

中に入ると先ず目につくのは多くの人通りだった、色々な人が歩みを進める道を進んで行くとオラリオの中央にバベルが見える

 

「それじゃあ、儂はこっちに用があるからな。お主の活躍を期待しておるぞ」

 

途中の店によってお爺さんと別れた、真っ直ぐにバベルへと向かい北西のメインストーリートにギルドがあると聞いていたベルは真っ直ぐギルドに向かって行く

 

 

 

Σ(゚口゚;

 

 

 

ギルドに到着すると冒険者は少なかった、おそらく昼時だからダンジョンに篭っているのだろう

 

空いている男性のギルド職員に聞くと、ファミリアに所属するには主神から直々に勧誘されるか、ファミリアの団員に紹介してもらったりファミリアのホームに行って入れてもらうかの方法でファミリアに入るらしい

 

ギルドを後にすると、探索系ファミリアを訪れる

 

 

 

追い出される

 

 

 

 

剣を渡すなら入れてやると言われたのです後にする

 

 

 

 

追い出される

 

 

 

 

雰囲気がダメだったので後にする

 

 

 

 

 

恐らく20回目のファミリアを追い出される……やはり見た目がダメなのかな。これでも鍛えてるから筋肉はついてるんだけど、顔がなぁ

兄さんは僕を小動物系男子って言ってたし…これなら厳ついいかにも冒険者って感じの顔が良かった

 

路地裏で考え込む

 

「どうしようか、名のある探索系ファミリアは全部駄目だったし、フレイヤ・ファミリアは探索系じゃないって聞くし……」

 

すると、路地裏の角から不思議な気配を感じる

 

「ん?」

 

そちらを見ると綺麗な黒髪をツインテールにした見た目少女だが、一部が異様に発達した女の子が顔を覗かせていた

 

「…あの…何か?」

 

話しかけるとこちらに近寄って来て

 

「ごめんね。覗くつもりじゃ無かったんだけど、君が追い出されるところを目撃してね」

 

……恥ずかしいところ見られちゃったな

 

「あはは、恥ずかしいところ見られちゃいましたね」

 

こんな可愛い子に不甲斐ないところを見られちゃった…

 

「……ねぇ、君さ良かったら……僕のファミリアに入らないかい?」

 

え?

 

「え?」

 

「といっても僕もまだ地上に降りてから日が浅いからまだ団員がいない零細ファミリアなんだけどね……それでも良かったら僕のファミリアに入ってくれないかな?」

 

こちらに手を差し出しながら微笑む女神に僕は見惚れてしまった、ほぼ無意識で目の前に差し出された手を掴む

 

「!…ほ、本当に入ってくれるのかい!?」

 

「え?あ、はい」

 

「やったぁぁ!!僕にもやっと眷属が出来た!どうだヘファイストス!僕にだって眷属ができるんだぞ!」

 

……少し残念な女神なのかな?

 

「さぁ!早く君に恩恵を刻もう!」

 

僕の手を握ると急いで走り始める。ストリートを何分か走ると瓦礫が道に散乱し穴が空いた家だったものがそこかしこに見受けられる道に出た。そしてその道を少し歩くとそこには寂れた教会があった

 

「ここですか?」

 

「そうだぞ!」

 

中に入ると外観通り中も荒れていた、ヘスティア様(さっき聞いた)が中央を歩いて行くと1つの奥の右側の壁に一見何もなさそうだが、よく見れば薄い切れ込みがあるドアがあった

 

「さ、入ってくれ」

 

ヘスティア様が先導すると、1人で住むには十分過ぎるほどの広さを持った部屋があった

 

「ここは…ヘスティア様は普段ここに住んでいるんですか?」

 

「そうさ、前は別の所に居たんだけど、少し色々あってね…」

 

まだあって短いが何となく、それはヘスティア様が何かやらかしたんじゃないだろうかと思った

 

「ま、今はそんな事気にしてても仕方ないからね。さ、ベルそこにベッドに背中を出して転がってくれ」

 

わかりましたと言うと服を脱いでベッドに寝転がる。ベッドからはいい香りがしたが、直ぐに頭を振り煩悩を捨てた

 

「うわ、服の上からじゃわかんなかったけど、結構鍛えてるんだね。着痩せするタイプなのかな?」

 

「着痩せなんかしたくなかったです」

 

筋肉が服の上からでもわかるくらいムッキムッキィだったら20ものファミリアを追い出されることはなかったのに

 

ヘスティア様が自身の指に針を刺すと血が出てくる。それをベルの背中に触れると光り出し背中に文字と数字が書かれる

 

ベル・クラネル

level.1

力:I 0

耐久:I 0

器用:I 0

敏捷:I 0

魔力:I 0

 

 

そこにはオール0が並んでいた

 

「まぁ、これは全ての冒険者は最初これだからね。ここから魔物を倒していけばステータスが上がっていくんだよ」

 

「そうなんですね。それだったら明日からダンジョンに潜るとします!」

 

明日が待ち遠しいベルは日課の剣を磨くとヘスティア様が今晩のご飯を持ってきた、皿にあるのは

ジャガ丸くんジャガ丸くんジャガ丸くんジャガ丸くんジャガ丸くんジャガ丸くんジャガ丸くんジャガ丸くんジャガ丸くんジャガ丸くん

山のように積み重なったジャガ丸くんだった

流石に引き攣った笑みを浮かべたベルは麻袋の中にあった残り少ない干し肉を出した

久しぶりの肉に喜んだヘスティア様はそれはもう美味そうに食べた

それを見たベルは頑張って魔物を倒してお金を手に入れて食改善をしようと決意した

 

 

 

 

 

 

 




ベルの年齢は15歳だぞ、1歳の差なら誤差だと思う。うん

メインヒロインは…だれだ?

  • 少し大人なヘスティア
  • ポンコツエルフ。フィルヴィス
  • 胃から掴み始めたシルとリュー
  • どうすればいいかわからないアイズ
  • メインヒロイン?ミノたん
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。