三ノ輪白銀は異質な勇者である   作:璃空埜

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どうも、璃空埜です!

今日は千景の誕生日にして、この作品1周年!!
と、言うわけで記念ゆゆゆい時空SS投稿です!!


後書き等はないあしからず。
それでは、どうぞ!!


郡ちゃん誕生日おめでとう!!!!


千景&α誕生日SS チカゲーマーズとのつきあい方

さて、いきなりではあるがもうすぐ千景の誕生日である。

 

 

ーーーーーーーーーーーーそう、ダブル千景の。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー付け加えるのなら、俺もなんだが。

 

 

 

……それはまぁ、放って置くとして。

因みに俺がいまいるのは、讃州中学校敷地にあるプレハブ小屋……の側の大きな木の太い枝の上で横になってぼんやりと空を見上げている。そして、ここの世界はどうにも神樹の中に作られた世界なんだそうな。

いやさ、まさか千景と一緒にシャドウバーテックスとの戦闘中に光に呑み込まれたと思ったらこんなところに飛ばされるなんて思いもしなかったわ。しかも、そしたら見たことない奴らもいれば結城の嬢ちゃんやメブ達もいて、更にその上に死んだはずの銀と過去の……西暦の千景までいたから驚いたもんだ。んで、話を聞いてみればさっきの話した通りここは神樹の中で、銀やら西暦の千景やらを含めた歴代勇者達を集めて造反した土地神と戦ってたんだそう。そんで、そっからは一応俺らも戦えると言うわけで戦闘に身を投じて、造反神側の勇者である赤嶺の説得とか色々やったりして造反神を落ち着かせることができて、ひとまずは終止符を打てたんだが…………まだ何やら新たなる戦いがありそうで元の世界には帰れてはいない。…………ぶっちゃけると帰りたくはないんだが。

 

「お兄ちゃ~ん!そんなところで頭抱えてどうしたんだ~?」

 

とまぁ……少し回想しつつ、千景の誕生日について頭を悩ましていると下から声が聞こえ、枝の上で寝転がってその方向を覗いてみると学校帰りなのかランドセルを背負った銀と鷲尾の嬢ちゃん、そして今にも寝そうなミニ乃木(乃木の嬢ちゃんトリオでごちゃ混ぜにならないようにこう呼ぶことにした)の小学生トリオが木の下までとことことやって来ていた。

 

「おかえり~……いやなにチカゲーマーズの誕生日どうすっかな~と」

「え!?今考えてるの!?」

「もう後一週間もないですよ……?」

「セツにぃは冷たいの……」

「冷たかないわ…………いやなに、神世紀千景は何時も通りでいいとしても問題は西暦千景なんだよ」

「あ~……確かにあまり相性よくないみたいだもんね……」

「いや、それは問題じゃない。神世紀千景も出会った初期はあんなもんだったからさ…………問題はどう祝えば喜んでくれるかな、ってとこ」

 

俺と同じ世界からきた千景なら、ある程度どのくらいで喜ぶのかってのはわかるが…………西暦にいた千景、まぁ神世紀の千景も西暦の千景も結局その本質やら何やらは変わらねぇんだが…………西暦の方がやけにキツイ性格なんだよな。…………千景の話からして多分、勇者の力に固執していた頃なんだろうってのはわかったけど。

 

「ゲームは?」

「そもそも誘おうにも一言も話してくれねぇ。こっちから声かけても無視が基本」

「ありゃ……」

「何かきっかけがありゃあ楽なんだがな…………っと」

 

そうして身を起こしつつ枝を支点にしてくるんと1回転した後枝から手を離して飛び降りる。

 

「おお~!」

「おお~じゃないの!全く、一体何度」「説教は後でな~」

 

説教の体勢に入ろうとした鷲尾の嬢ちゃんの言葉を封じてから、足早に立ち去る。

…………とりあえず……まずは西暦千景に詳しいやつに色々聞かないとな。

 

 

**************

 

 

「と、言うわけもあり高嶋の嬢ちゃんのところに来たわけだが…………」

「あはは……」

「…………何でいるんだキサマら」

「お兄ちゃんの手助けに!」

「何やら面白そうな香りがしたからな!」

「銀は偉いな、いい子だからこっちに来てなさい」

「わぁい!」

「何でタマはダメなんだ!?」

「お前が来るとロクなことにならねぇの!わかるか!?」

「そんなことはない!」

「あるわ!!」

 

高嶋の嬢ちゃんを見つける途中で追いかけてきた銀とうろうろしていたタマに見つかり、そのまま何故かついてきた。

今回銀は大丈夫だとしても、タマがいるとことさら面倒なことに巻き込まれるんだよなぁ……………。

 

「それで……白銀さんはどうしたの?」

「ええい!少し黙ってろ!…………っと悪いな高嶋の嬢ちゃん。で、肝心の用事なんだが……o「……なにをしてるのかしら?」……お?」

 

そうしてタマを強引に寝かしつけた(拳骨一撃、慈悲はない)後、聞きなれた声が聞こえ背後を振り返ると……

 

ーーーーーーーーーー……それと同時に首元に突き付けられるは同じく見慣れた大鎌。

 

 

「……え~少し聞きたいことがあっただけだが?」

「…………そう、それなら今すぐ高嶋さんから離れなさい。さもなくば……」「わあったわあった。離れるからそんなに殺気だすな」

「わかればいいわ。……さ、行きましょう高嶋さん」

「え?え?でも……」

「……別に気にするな~急ぎのようじゃねぇし~」

「あ、う、うん……」

 

なんと言うか予想通りというか……俺の首元に鎌を突き付けてきたのは西暦千景で……俺がすぐに身を引くとあっという間に高嶋の嬢ちゃんを拉致ってどこかにいってしまった。

 

「いっちゃったね~」

「だな~……はぁ…………」

「なにやってるのよ……」

 

銀とぼんやりとしたやり取りをしてからため息をついていると、背後から神世紀千景が姿を現し、その背後には西暦勇者組のリーダー、武者乃木と巫女の上里の嬢ちゃん、最後に伊予島の嬢ちゃんが続く。

 

「……見てたのか」

「偶然ね。……ごめんなさい、む……ご先祖が迷惑かけてるみたいで」

「しゃあねぇしゃあねぇ。確か男嫌いなんだろ?それなら仕方ねぇって」

「だからと言って……先輩にあんな態度は」

「あ~……上里の嬢ちゃん、そこの堅物はほぐしといてくれ」

「え?いいんですか!フフフ、任せてください!ふにゃふにゃのふにゃふにゃにしてあげますから!」

「ちょ、待てひなた!?」

「それはそうと!三ノ輪先輩は!!郡さんと!!どういう関係に!!なりたいんですか!!」

「……いつものおしとやかな伊予島の嬢ちゃんはどこ行った…………?」

「まぁ、杏さんの暴走はともかく。私としてもこれから千景さんとどうしたいのかは気になるところですね」「あふ……ひな…………やめ……」

「…………少しは歩み寄りたいところだ。千景と瓜二つのやつにあんな態度取られ続けると少しキツイもんがある」

「これは!!き「えい(無慈悲な拳骨(弱)」あぅ……」

 

訳のわからない暴走をしていた伊予島の嬢ちゃんを落ち着かせる。

…………にしても本格的に参ったな。どうしたもんかね…………

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

「ねぇ、千景先輩」「ひ、ひにゃ……ひゃめ……」

「……なにかしら?」

「私にいい考えがあるんですけども……乗りますか?」

「…………その言い方だと嫌な予感しかしないのだけども」

「フフフフ……安心してください。ちゃんとしたものですから」

「……信じるわよ?」

「わかりました。さてさて……それでは友奈さんにも協力してもらわないと……」

「…………それより、乃木さんはいいの……?」

「あ」

「…………ひゃ、ひゃりふぎふぁ……」

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーー数日後ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「…………で」

 

左隣には真っ黒い表情の西暦千景。

 

右隣には少し青ざめた顔の神世紀千景。

 

その間には……おそらく諦めきった顔の俺。 

 

 

そして、座るはジェットコースター……因みにそろそろ急降下開始。

 

 

…………どうしてこうなった?

 

 

 ▽▼▽▼▽▼▽数分前のこと▼▽▼▽▼▽▼

 

『…………俺も祝われる側なのか』

『当たり前でしょ。あんたも誕生日なんだから』

『…………いいやつだな、夏凜は』

『なっ!?ななななななななな何言ってんのよ!!??』

 

本日はチカゲーマーズの誕生日ということで……遊園地に勇者一同で訪れている。それで、各々好きなコンビ+αで色んな方面に遊びに出ているのだが……俺は夏凜と共に小学生組と伊予島の嬢ちゃんと亜耶ちゃん、タマがゴーカートを楽しむ姿をぼんやりと眺めていた。

 

『コホン……それで、あなたはここにいてもいいの?』

『…………ああ。俺はアイツ……銀が楽しめてる姿をみ『見つけました!』…………』

 

そうして、ゆったりと銀たちを眺めていたとき……突如として上里の嬢ちゃんがやけに明るい笑顔を浮かべつつ、こちらへとやって来た。

 

……ぶっちゃけ、ここで嫌な予感を感じていた時点で逃げてりゃ良かったんだ。

 

『さぁ、行きましょう♪』

『行きましょうって……おい?何で俺の腕を掴むんだ?』

『逃がさないためです♪』

 

気づいたときには手遅れだったんだ…………。

 

連れられた先にはジェットコースター……そして、押し込まれたのはチカゲーマーズの間…………ここまではよかった。ただな?俺はあることを伝え忘れてたんだ…………そぅ、ここに来たときに伝えるべきだったことを………………

 

 

…………そう、俺は…………

 

 

 ▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△

 

…………ジェッ…………と……コースター……………………だけ……は…………………………だめなん…………だ………………」

「お、お兄ちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

「………………」

「ごめんなさい……私も先に話しておけば良かったわ…………」

 

結果。俺はベンチでぐったりとするはめに…………西暦千景よ、そんな『情けない……』とか言う瞳で見るな。

 

「ご、ごめんなさい……」

「きに…………すんな…………」

 

上里は俺と西暦千景の仲を良くさせるために考えてくれたんだ…………文句なんて言えるかよ。

 

「お兄ちゃぁん……」

「大丈夫…………。千景……あ、神世紀のほうな…………悪いけども銀と上里の嬢ちゃんとこれで何か飲み物を買ってきてくれ……」

(…………いいの?)

(…………何とかしてみるさ……)

 

心配してくれる神世紀千景と小声で言葉を交わした後、3人を送り出す。すると、俺と西暦千景の間には重苦しい静寂が…………なぁんで遊園地で、葬式みたいな空気を出さないかんのだ。

 

「…………高嶋の嬢ちゃんは……どした?」

「……………………」

「……………………」

「……………………」

「……………………」

「……………………」

「………………ぁあ」

 

一言くらいしゃべってくれ…………やっぱり、銀か上里の嬢ちゃんのどっちかには残ってもらった方がよかったか……。

そんなことを思いつつ、空を仰ぐと雲一つない青空が広がっている。

 

 **************

 

その重苦しい雰囲気のまま幾分かの時が過ぎていき……(その間、俺は少し寝てた。……気持ち悪ぃんだから仕方ないだろ)そろそろ昼かなといった頃になり、

 

「…………あなた」

「……?」

 

初めて西暦千景の方から声をかけられ寝転んでいた身を起こす。

 

「…………あなたは、新しい時代の私と仲が良いのかしら」

「ん?まぁ……それなりには良いと思うぞ」

「…………そう」

 

それきりいつの間にかプレイしていたゲーム画面へと戻ってしまう。

 

「…………それだけ?」

「……それだけ」

 

それだけかいな…………と思いたいところだが、よくよくみると千景の顔には少し安心したような、そんな色がある。

 

「…………お前、もしかしてアイツのこと心配してたのか?」

「………………別に、そんなことないわ」

 

はは、良かった。チカゲーマーズの仲は結構よさげみたいだ。…………俺としちゃそれだけで十分か。

 

「それなら、そう言うことにしとくぞっ……と」

「?」

「ある程度気分よくなったし、飲みもん頼んだ奴らのとこに行ってくる」

「……どうして?」

「お前さん、対人……特に男苦手だろ?それなら……」

「…………別にあなたとならいやじゃない……」

「ほ?」

 

いま、せいれきちかげはなんといった?

 

「…………あ~……」

 

しまったなぁ…………忘れてたや。

 

「ククッ……そこまで一緒かよ…………」

「な、何?」

「何でもねぇよ、ちょっと前のこと思い出しだけだ」

「あ!お兄ちゃん、もう大丈夫なのか!?」

「およ?これは~??」「これはこれは~??」

「ふふっ、大成功ですね~」

 

そうしていると買い物に行った奴等+αが戻ってくる。そして、その中から神世紀千景が、少し怖い顔で俺のところまでやって来た。

 

「…………前のことって何かしら?」

「ちょ、何でそんなに怖い顔してるんだ」

「…………別に?」

「別にと言いつつ詰め寄るなや……」

「…………少し気になってきたわ」

「ほぁ!?」

「…………昔のご先祖様でも流石に聞かせなられないわ」

「……いつもはゲームしながら色々話してくれるのに?特に……」

「…………そういうなら貴方も……」

「お前ら俺を挟んで言い争い始めるなぁ!!」

 

回りのやつらは目を輝かせるなり、微笑ましく見守るなりするだけで助けてくれねぇし!!あぁもう……

 

「誰でもいいからコイツらとめてくれぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

…………で?俺をこんなところに呼び出してなんだ』

『………………て』

『?』

『…………お礼を言いたくて』

『お礼?そんなの気にすんなっての』

『……………………そう』

『………………それだけ?』

『……それだけ』

『んだよ……それなら俺は帰るぞ』

『…………あ』

『…………ふふっ、なんだよ。そんな悲しそうな顔をすんなって』

『!べ、別に……』

『だが……いいのか?お前、あまり人といるのはいやだろ?』

 

 

『………………別にあなたとならいやじゃない……』

『…………っと……それは光栄の至り……』

 

 

『……あなたでも照れるのね』『うっさいやい!』

 

 

                       END

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