まぁ、今回の話で言いたいのは太子様ミミズクとか最初に言い出したやつ誰や!
ちょっと久々に、命をかけた鬼ごっこを楽しんだ翌日。マジであの、花妖怪ドSなんだが!雨の中貸本屋のお嬢さんが我が家に襲来した。
「空さん、ほらほら人里中のみんながあなたの新作を待ってるんですよ。この間の小説も人気でしたし、ほら本書きましょー楽しいですよー。」
「イヤだね、まだ新作書いてからそんなに日がたってないんやしほら俺天才だから。明日書くよ明日。」
「それ昨日も言ってたじゃないですか!」
「だが断る!」
今回の稼ぎもなかなかだし、しばらくは書かなくても良さそうな気がする。うん、よくよく考えれば本からバレるなら本書かなきゃいいんじゃね?画家とかにもなれるかもしれない、俺天才やし。……ん?何か忘れてる気がする、なんだっけ。
「空さんそもそも5日ぐらい家にこもってるじゃないですか!そんなに、こもってたのに何してたんですか!」
過激派の襲来に怯えてました。アイツら、おかしいだろ暴力反対やで。……え、5日?ハ、ハハ……いや落ち着け。約束したけど、確かにおとといに人里一緒にまわるって約束したけれども。普通なら、ふつーなら帰ってるだろ。うん、流石にあいつも2日待たされたら帰ってる……
「…………やっべ。」
「あ、空さん!逃げないでくださいよ!」
絶対帰ってないやん。いや、雨降ってるし正直連絡くれても良かったんですけど。2日+雨は俺の罪悪感がヤバイ、申し訳なくなってしまうわ。
居たわ。やっぱり居たわ、やめろ。いや、やめてください人里の皆さん。私としても罪悪感が凄いんです。人里の誰かがあげたのか分からんけど傘をさしてるのが唯一の救いですよ。ですからそんな、攻める目で見ないでください。
「い、いやー大変遅れてすいません太子様。でも、毎回言っていますけど連絡くれても良かったんですよ?」
「いえいえ、全然待ってないので大丈夫ですよ?」
「ハハ……」
無理です。やめて、そんなキラキラした目で見ないでください死んでしまいます(罪悪感で)。いや、違う考え方を変えるんだ。またせちゃってもいいさ…と。無理です。だからそんな目で見ないでください人里の皆さん。視線のギャップがすごい。
「あーそれでしたら。そろそろ、行きます?待たせてしまったので今日は全て私が奢りますよ?」
「ふふ、本当に大丈夫なので今回も私に奢らせてもらえませんか?」
「あーそれでしたら。お願いしますかな?」
どうしろと!普通は2日も待たされたら怒ってもええんやで?こやつ感性どうなってんだ。
「それにしても、空さんの新作を読みましたが今回もとても面白かったですよ。」
「ありがとうございます。なんか、噂によりますと太子様だけでいつも5、6冊買って頂いてるとか。買うとなると値段もかなりしたはずですが大丈夫なんですか?」
「いえ、私なりに空さんの助けになればと思いまして。」
確かに、入った金のいくらかよこせやと鈴奈庵のとっつぁんとは契約してますけど他の人には話してなかったと思ったんですが。あれ、話してたっけ?まぁ、いいや。
「特に、私のお気に入りのこの平安時代の聖人と1人の旅作家との本はついつい何回も読み直してしまって直ぐによれてしまうので何冊も買ってしまうんですよ。」
「は、ハハ。いやー良かったです。では、今日はこの辺で。今回もネタ集めに付き合って貰ってありがとうございました。」
多少昔の経験にアレンジするためのネタ集めも終わったので今日はもういいかな。そろそろ、晩御飯やし。
「そうですか。」
「まぁ、あまり意味ないかも知れませんけど帰り道気をつけて下さいね。」
そこらの、野良妖怪なら普通に返り討ちですよね分かります。その後、ふらふら店に寄ったり寄らなかったりして家に帰ったら太子様が居た。ちょっと自分でも何言ってるか分からない。ホカホカ豪勢ご飯も出来てた、余計何言ってるか分からない。紙が散らばりまくってた部屋が綺麗になってた、余計何言ってるか分からん。え、別れてから10分経ってなくね?時間関係上無理じゃね?
「あ、おかえりなさい空さん。ご飯も出来てますけど、お風呂もいつでも入れますよ。先にどちらにします?」
「え?いや、ご、ご飯で。」
「分かりました、もう準備出来てますのでどうぞ召し上がってください。」
「あれ、いや太子様の分がありませんけど?」
いや、流石に1人でこんなに食わんけど箸とか茶碗が1セットしかないんですが。汁物にかかってる金箔より箸と茶碗もう1セット欲しいんですけど。
「いえ、私はもう帰りますので。」
「そ、そうすか。」
なんか、昔から太子様はこっちの考えを読んでるのかってくらい尽くしてくれて嬉しいんですけど……あれ?もしかして考え読まれてる?え、太子様の能力ってなんだっけ。なんか、同時に人から話を聞ける能力じゃなかったっけ?まぁ、ちょうど1人になりたいと思ってたしいいやもう。
でも、実際太子様は細かい所まで気が利くから一家に一台欲しい。いや、実際居たら困るけど。まぁ今日はもう寝よう、あんまり考え過ぎると気づいたらBADENDって前世が教えてくれてるんで。おやすみなさいー。
次の日起きたら、太子様がいて豪勢なご飯が出来てた。でじゃぶですね分かります。
続くー。
一家に一台太子様:最先端私も欲しぃ。
雨の中の太子様:2日間待ってても太子様やしいい匂いしそう
太子様能力:お耳が良いだけでは(ないです)。
続く:続かない