今回急ですが大きく展開を動かそうと思います。前回伏線を立てておくのを忘れてしまっていた・・・。
とりあえず今回もやって行きます。
前回のあらすじ
始まる新たな狼さんの生活
世界初の男性操縦者・・・か。まさか一夏がISを動かしてしまうなんてね。そのせいで今男性もIS適性があるんじゃないかって調べているらしく、僕も一夏に勧められてIS適性検査を受けることになってしまった。
「お次の方、このISに触れてみてください。」
もう僕の番か・・・。まぁ、そんな簡単に適性が見つかるわけないし大丈夫だろう。そう考えながら僕はそれに触れた。僕の頭の中に情報が流れ込んでくる。次の時には僕はそのISを纏っていた。
「なっ!?まさか二人目の男性操縦者!?」
一瞬にして周りがうるさくなってしまった。まさか僕も起動できてしまうなんて・・・。その日僕は世界で二人目の男性操縦者となった。
———
俺は目の前の女が案内してくれている場所に向かっていた。さっきのことも聞かなきゃならないが、向こうも俺の事が気になっているだろう。一体俺の事はどうやって話せばいいんだ?
巧は迷っていた。自分の事をそのまま話すかそれとも少し脚色して話すかを。そんな事を悩んでいると。どうやら移動する場所についたようだった。
「あっ、織斑先生大丈夫でしたか?」
そう言って、近づいてきたのはどうやら目の前の彼女の知り合いのようだった。
(先生という事はここは学校か?)
「あぁ、山田先生特に問題はない」
「織斑先生、その後ろの子は?」
「今回の侵入者だ。だが、少し聞かなければならない事が出来てしまってな。」
「そうですか。なら私は彼のいた周囲などをもう一度調べてきますね。」
そう言って、彼女は巧たちから離れていった。その後移動した先は応接室のような場所だった。
「よし、ではまずは自己紹介をしよう。」
お互い未だに互いの名前すら把握していない事に巧は思い当たった。
「私の名前は織斑千冬という。このIS学園で教師をしている。」
やはりここは学校だったようだしかしその学園の名前が巧の疑惑をさらに確信的なものにしていく。
「乾巧だ。」
巧はそう簡潔に自己紹介をする。もっと何か言うことはないのかと思われるかもしれないが乾巧という人物は幼少期から誰かと関わる事が少なくそもそもコミュニケーション能力が高い方ではない。
「そうか、では乾いきなりで悪いがお前は何者だ?」
この時巧はまだ迷いがあった。ありのまま話したところで信じてもらえる話ではなかった。何より自分の正体については知られたくなかった。そんな迷いを感じ取られたのか千冬が言う。
「何か言えないようなことでもあるのか?」
その言葉で巧の気持ちは決まった。
「分かった、話そう。」
巧は自分の過去を話す事を決めた。しかし、自分が『オルフェノク』であると言うことは隠して。巧は自分が人間とは違うということを知られる事が嫌だった。
「信じられないかもしれないが、俺はこことは違う世界からやって来たんだろうな。」
「なに・・・?」
千冬がおかしなものを見るような目で見てくる。当然だろう。何せいきなり「俺は異世界からやってきた」と言っている男が目の前にいるのだから。
「しょうがないだろ。そうとしか考えられないんだ。何せ俺はISなんてものを見た事も聞いた事もないんだからな。」
「さっきも言っていたな。本当にISを知らないのか?」
「あぁ、知らないな。」
———
千冬は頭を抱えそうになった。まさかさっき言っていた言葉が本当だったなんてとは。この世界においてISを知らない人間など確実に存在していないという確信があった。なにせISは今の世界情勢を左右しているものと言えるだろう。だが目の前のこの男が嘘をついているようには見えなかった。
「もし、お前が別の世界から来たと仮定したとして、お前のいた世界はどんなところだった?」
「俺のいた世界はここと殆ど変わらない世界だった。ただISなんてものはなかった。それより、俺からも聞かせてくれ。」
そう巧にも聞きたいことはあった。それは千冬が先程から言っている『IS』とは一体何なのか。巧には大体予想はついているが先程彼女が纏っていた装備のことだろうと。
「ISっていうのは一体何なんだ?」
「そうか、それの説明もしなくてはならんな。」
そう言って千冬は説明を始めた。
「『IS』正式名称は『インフィニット・ストラトス』今から10年前に開発された。まぁ、パワードスーツのようなものだ。」
「パワードスーツ・・・」
ファイズのようなものかと巧は簡単に解釈した。
「元々『IS』は、宇宙空間での活動を前提に作られた。そのためかとてつもなく高性能に作られている。まず空中を自由に飛び回ることができるもちろん空中だけでなく地上の行動も自由に行える。そして強力な装備を持つことによる火力、そしてこれが一番大きな事柄ではあるがシールドエネルギーによるバリアと防御面も優れている。現代のどんな兵器や装備を凌駕するそんな兵器だ。」
巧はその説明を聞いて絶句した。実物を見た事がない為本当かは不明だがそのスペック通りのものだとしたら彼女の言った通りそれはただの兵器ではないのかと。
「それは一体世界にいくつあるんだ?」
「『IS』のコアは世界に467個少なくともそれ以上は存在しない。」
467その数字を聞いて巧はファイズと同じかそれ以上のものが467体も存在していることに脅威を覚えた。
「一体どこの誰がそんなものを作ったんだ?」
その問いかけに対して彼女、織斑千冬は顔を少し歪めた。
「『篠ノ之束』それがISの開発者の名前だ。」
篠ノ之束とは一体何者なのかその疑問を彼女に問いかける前に彼女は説明を続ける。曰く、彼女は天才である。曰く、ISの生みの親である。曰く、彼女以外コアの開発方法は誰も知らない。曰く、姿をくらまし今現在どこにいるかは世界中の政府等が探しているが見つかっていない。
その説明を聞いて巧は篠ノ之束を影山冴子達と同じ存在として頭の中に認識した。
「さて、ISについての説明はこんなものだ。」
そうして説明が終わった頃に、山田先生が何かを持って部屋に入って来た。持っているものは二つのアタッシュケースのようだった。
「織斑先生、彼のいた辺りにこんなものが落ちてたんですけど・・・。」
そう言って手に持ったアタッシュケースを見せてくる。
そこには【SMART BRAIN】のロゴが大きく書かれていた。
「これはお前のか乾?」
「あぁ、そうだ。」
巧がそう答えると巧の前にある机にアタッシュケースが置かれる。何故二つあるのか巧はそう思った。とりあえず巧は両方のアタッシュケースを開けてみることにした。
そうして開けた先には、片方には『ファイズギア』が、もう一方にはかつて一度も自分が使うことはなかった———『カイザギア』が入っていた。
「どうして、こいつがここに・・・?」
そう、ファイズギアは最後まで持っていたものだった。しかし、カイザギアは最終的にどこにあるかすら分からないものだったはずなのに。そのカイザギアが今手元にある事に疑問を覚えた。
「それで織斑先生、そのアタッシュケースなんですけど、そこからISの反応が確認されたんです。」
「なに?」
「しかも両方から確認されたんです。」
「おい乾、そのアタッシュケースの中身を調べさせてもらえないか?」
———
俺は千冬の言葉にとっさに答えることができなかった。あまりにも驚きが大きすぎたのと、カイザギアの装着者だった人達のことを思い出していた。特にその中でも思い出されるのは、草加と木場だった。あの二人のことは今でも鮮明に覚えていた。それが合わさりすぐに返答ができなかった。だがなんとか我にかえり彼女に答えた。
「あっ、あぁ、調べるのはいいが条件がある。」
「条件?」
その条件とはファイズギアとカイザギアを大切に扱ってもらうことだった。これを壊されたり分解されるのは色々と困ることがあったからだ。そう言いつつ不意に『ファイズフォン』に触れてしまった。その瞬間巧の頭に多くの情報が入り込んで来た。そして、いつのまにか巧は装備をまとっていた。それは先程織斑千冬が、装備していたISとファイズの中間のような装備だった。全身が覆われているわけではないがその装備はファイズの面影を残していた。大きな違いは通常ファイズにはないはずのファイズブラスターについているようなブースターが付いていることと、顔が完全に覆われていないことだろうか。顔には目の部分に黄色いバイザーがつけられていた。
「はぁ、二人目の男性操縦者か。どうして、こう厄介ごとばかりが増えるんだろうな。」
巧が困惑し、千冬が頭を抱えていると、部屋に別の教員が飛びこんでくる。
「織斑先生!!二人目の男性操縦者が発見されました!!」
彼女はそう報告して来た。それには流石に千冬も驚きを隠せず。
「なんだと!?そいつの名前は?」
「『木場勇治』と言うそうです。」
巧は驚いた。もう一人の男性操縦者の名前が自分のかつての仲間だった彼の名前と同じだった事に。
「とりあえずは、新しいISの解析からだ。それが終わり次第男性操縦者達にはIS学園に入学してもらう。分かったな乾。」
その顔が拒否権はないぞと物語っていた。
「あぁ、分かった。」
この日、新たに二人の男性操縦者が生まれ、二人のIS学園入学が決まった。二人の再開まであと少し・・・。
第2話です。
色々なことの説明回です。自分自身にしては若干長い文章量になってしまいました。そのため間違いなども多いかもしれませんがそのへんはすいません。とりあえず次回までまたお待ちください。