できる限りもう一つの方の話も同時進行で進めたいので同じ話数になるまではこっちを投稿します。できるだけ早くに投稿していくつもりなのでお願いします。
そういえばなのですが、感想を書いてくださっているみなさま本当にありがとうございます!!かなり励みになっています。感想についてですができる限りは返信していこうと思っていますのでよろしくお願いします。
前回のあらすじ
ファイズギアとカイザギアが出てきました。
「全員揃ってますねー。それじゃあSHR始めますよー。」
教壇に立った山田先生が微笑みながらクラス全体に声をかけている。
それを見ながらも俺、織斑一夏は居心地悪く座席に座っていた。今でも思うがこれが一人だったらと思うととてもゾッとした。後ろの座席に俺の子供の頃からの親友である勇治がいなかったら本当に参っていたかもしれない。えっ、何故そんなに居心地が悪いのかって?
それはここに俺と勇治以外の男が一人もいないからだ。ここはIS学園ISば女にしか動かせないから周りは、女の子だらけだ。俺と勇治は偶然ISに触れたら動かせてしまったから今ここにいる。言うなればライオンの檻に放り込まれた人間のようなものだ。周りの目がとても怖い。しかも俺と勇治に意識が来すぎていて副担任の先生の話を全く聞いていないのが分かる。そろそろ涙目になってるから山田先生の方を向いてあげたらどうかと思う。うん?あれは箒か?久しぶりだなぁ。
「うっ、うぅ、とりあえずこれからよろしくお願いします。」
———
あの先生可哀想だなぁ。でも今俺たちが声を出したらさらに大変なことになるような気がする。とりあえず自己紹介に入っているし俺も自分の文を考えておかないと。次は一夏の番か。一夏周りに注意を払いすぎて名前を呼ばれているのに気づいてないな。
「織斑一夏君、織斑一夏君!」
「は、はい!?」
一夏ったらびっくりしすぎて声が裏返っちゃってるよ。
—クスクス—
一夏笑われてるけど流石にこれは話を聞いていなかった一夏のせいでもあるね。しかもその慌てようは、自己紹介を考えてないね?
「あっあの、大声出しちゃってごめんね?おっ、怒ってるかな?でっ、でも自己紹介『あ』から始まって『お』の織斑君の番なんだ。ごめんね?自己紹介してもらってもいいかな?」
それにしてもあの先生は流石に自信がなさすぎじゃないだろうか?先生ならもっと自信を持ってもいいと思うんだけど・・・?
「わっ、分かりました。やります。やりますから!!」
はぁ、今回ばかりは助けてあげられないよ一夏。一夏がこちらをちらっと見てくるので俺は顔を背けた。そして、背けた時に後ろ側の扉が開くのが見えた。そこから入って来たのは一夏の姉の千冬さんだった。それを見た時俺は一夏の冥福を祈った。
———
「おっ、織斑一夏です。よろしくお願いします!!」
くそっ、勇治は助けてくれないし、だからと言って何も思いつかないし、このままだと変な奴だと思われちまう!くっ、周りの「それだけ?」って言う目線が痛い。とりあえず、とりあえず何か言わなくちゃ。
「以上です!!」
あっ、周りの女子がコントみたいに倒れた!?まっ、まぁいい、これでなんとか乗り切っ・・・
スパァァァン!!
「イッテェ!!」
何だ敵襲か!?
「自己紹介もまともにできんのか?お前は。」
「ゲェ、関羽!?」
スパァァァン!!
「誰が三国志の英雄か、馬鹿者。」
そう言ってから千冬姉は、教壇の方へと歩いていく。
「あっ、織斑先生。もう会議は終わったんですか?」
「あぁ、山田先生。HRを任してしまってすまなかったな。」
「いいえ、副担任なんですからこのくらいは。」
「諸君。私が担任の織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は若干十五才を十六才までに鍛えぬくことだ。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな?」
千冬姉、一体どこの独裁者、もしくは軍隊なんだ?そんなこと言ったら周りのみんなはドン引きに決まって、
「キャー!!、本物の千冬様よー!!」
何でみんな嬉しそうにしてるんだよ!!
「ずっと、ファンでした!!」
自分の姉にファンがいるのは嬉しいけど今の発言を聞いてよく言えたな・・・。
「私、お姉様に憧れてこの学園に来たんです!」
本当に猛烈なファンっていうのは存在するんだな・・・。
「私、お姉様のためなら死ねます!」
最後のに関しては重いよ!!どんな覚悟を持って来てるんだ本当に・・・。
そんな言葉を聞いて本人はとてもうんざりしたような顔をしている。もしかしてこれが初めてのことじゃないのか!?
「……毎年、よくもこれだけ馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。それとも何か? 私のクラスにだけ馬鹿者を集中させているのか? 」
「きゃあああああっ!、そんな、お姉さまに叱っていただけるなんて!! 」
「もっと叱って、罵って下さいお姉様!!」
「でも時には優しくして!」
「そして付け上がらないように躾……いえ、調教してください!! 」
もう、何だこれ?でも千冬姉の登場でさっきまで俺たちだけに集中していた視線が千冬姉に集中したおかげで少しだけ居心地が良くなったな。まぁ、一瞬のことだろうけど。
「で? 挨拶も満足に出来んのか、お前は」
「いや、千冬姉、俺は―――」
スバァァァン!!
本日三度目の破裂音が教室に響き渡った。
「織斑先生と呼べ。」
「・・・はい、織斑先生。」
「とりあえず、席につけ。今日はもう一人紹介しなくてはならない奴がいる。・・・入ってこい。」
うん?入学初日から転入生か。一体どんな奴なんだ?
———
・・・そろそろ、俺の番か。しかし、まさか生徒として通うことになるとは思わなかったな。何せもう、三十を超えるおっさんだからな。織斑に言われるまで気づかなかったな。まさか、自分が若返っているなんてな。
そう、今の巧は王を倒した頃と同じぐらいの年齢に容姿が戻っていた。簡単に言えば18歳ぐらいである。確かにこれでは生徒以外では通じないだろうと巧も思った。
「とりあえず、席につけ。今日はもう一人紹介しなくてはならない奴がいる。・・・入ってこい。」
巧は、そう呼ばれ入っていく。巧が入っていくと多くの生徒の目がこちらを向いていた。居心地の悪さを感じたが巧はそれを無視し教壇の横に歩いていく。
「乾、自己紹介をしろ。」
「乾巧だ。得意な事はアイロンがけだよろしく頼む。」
とりあえずこれで無難だろう。そう思い生徒達の様子を伺っているが時が止まったかのように返事が帰ってこない。
「おい、一体「「「き、」」」あぁ、き?」
「「「キャァァー!!」」」
突然教室中が騒がしくなる。巧達は思わず耳を塞いだ。
「まさかの男性!?」
「しかもイケメンよ!!」
「見た感じクール系かしら!!」
「男性操縦者が三人も、・・・さらに可能性が広がるわ!!」
最後の発言については何を言っているか分からないが普通でないことは確かだろう。巧は背筋に何か寒気のようなものを感じた。とりあえず巧は件の自分以外の男性操縦者を探してみることにした。程なくして彼らは見つかった。
(あいつが織斑千冬の弟の織斑一夏か。そしてその後ろが・・・)
そう考えながら巧は一夏の後ろの席に目を向ける。そこに座っている生徒は巧の方を見ながら目を見開きとても驚いたような表情をしていた。そして巧も彼の顔を見て驚きが隠せなかった。そこにはかつての状態よりも幼い木場勇治がいた。そして彼の表情がものがたっていた。彼が木場勇治本人であるということを。
「静かにしろ。これではSHRがいつまでたっても終わらん。」
そう千冬が言うと、さっきまで騒がしかった教室内が瞬く間に静かになる。
「では、これでSHRを終わりにする。何か質問はあるか?」
それに対し誰も手をあげる事はなく、
「そうか、ではこれからは諸君らはISについての講義に入り、後には実技が待っている。基本的な事は即座に覚えろ。いいな?」
「「「「「はいっ!!」」」」
それに対して異論を唱えることもなくSHRは終わりを迎えた。
というわけで第三話です。1日に2話投稿するのはめちゃくちゃ大変ですね。それでも話数が並ぶまではどんどんと更新していく予定です。これからもお願いいたします。