インフィニット・ストラトスφ   作:カンパネラ35

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どうも第五話です。
この作品なんだか分かりませんが、もう一つの作品と比べてUAの伸びがめちゃくちゃいいです。理由は分かりませんがそれだけ見ていただけたらって考えると嬉しいです。数字が伸びていくのを見て画面の前でめちゃくちゃニヤニヤしながら見てます。これからもよろしくお願いします!!

前回のあらすじ

巧達の決闘が決まる。


第五話 代表決定戦

学園が放課後を迎え巧達三人は相談していた。

 

「それで?一体誰が女子と相部屋になる?」

 

今、一夏達の手の中には二つの鍵がある。これは寮の二人部屋の鍵である。お分かりいただけただろうか。そう一人あぶれるのだ。それなら一人と二人で分かれればいい話ではないかと思うかもしれない。しかし、事はそう簡単には運ばない。あぶれた一人は追加の部屋がないため、女子と相部屋になってしまうのだ。

 

「とりあえず、ここでうだうだしててもしょうがないだろう一夏。ここは潔くじゃんけんで決めることにしないかい?」

 

「俺はそれでいいぜ。」

 

二名が賛同したことで一夏の逃げ場は無くなった。だったらと、一夏も、腹をくくることにした。

 

「それじゃあいくよ。」

 

三人に緊張が走る。

 

「「「最初はグー。じゃんけん———」」」

 

———

 

場所は変わって三人は寮の廊下を歩いていた。三人の内の一人、そう、一夏は顔をうつむかせかなりガックリとしている。そうみなさんのご想像通り一夏はじゃんけんに負けたのだ。

 

「ほら一夏、そんなに落ち込まないでよ。じゃんけんの結果なんだから仕方ないだろう?」

 

「そうだ、一夏まだ最悪の展開と決まったわけじゃない。」

 

「クソッ、他人事だからって適当なこと言いやがって。」

 

そんなことを話していたら部屋の前にたどり着いていた。

 

「じゃあ、僕たちは『1026号室』だね。それじゃあ頑張ってね一夏。」

 

「出来る限り頑張れよ一夏。」

 

そう言って二人は自分が入る部屋の隣の部屋に入っていく。それを見届けてから一夏は腹をくくることにした。

 

———

 

俺は一夏の安全を祈りながら部屋に入った。木場と完全に二人きりになれるのはこの部屋の中しかない。話をするなら今だろう。

 

「木場、昼間の続きのことなんだが・・・。」

 

「あぁ、俺もそれについて話そうと思っていたんだ。」

 

とりあえず巧はずっと気になっていたことを聞くことにした。

 

「木場は一体どうしてこの世界にいるんだ?』

 

その質問に対して木場は懐かしいものを思い出すような面持ちで語り始めた。

 

「俺は、あの時王の動きを止めて、乾君の攻撃を受けた後、気づいたら俺は赤ちゃんになって見知らぬ親の元に生まれたんだ。あの時は流石に驚いたなぁ。それから少しして、小学生に入った頃に一夏に出会った。それから中学を経てここに至るってわけだよ。」

 

その言葉を聞いて巧は疑問に思った。さっきの説明を聞く限り木場はオルフェノクではないのだろうか?

 

「乾くんの考えている事は分かるよ。僕がオルフェノクかどうかだろう?」

 

木場には見透かされていたようだ。なので改めて聞いてみる。

 

「それで、一体どうなんだ?」

 

「結論から言えば、僕はオルフェノクだよ。でも、僕はこの世界で死んだわけじゃない。生まれた時からオルフェノクだったんだ。」

 

という事は、木場はもうオルフェノクになって15年も経っているというのだろうか?それだと一体寿命はどうなるのだろうか?

 

「寿命に関しては今の所は問題はないよ。灰がこぼれたことも一度もないよ。それに、あの時と姿が少し変わっているんだ。しかもオルフェノクになっている時、昔より体が動く感じがしたよ。もしかしたら昔より強くなっているのかもしれないね。」

 

俺はこちらに来てから一度もオルフェノクなっていない為、確認していないから分からないが木場がそうなのであれば俺もそうなっているのだろうか?

 

「さて、僕から話せる事はこれぐらいだよ。そろそろ俺も乾くんがどうしていたか聞きたいな。」

 

そう言われ巧も話し出す。あの時王を倒せた事。その後、多くの後輩や先輩ライダー達と出会った事。そして、歴史改変マシンを巡る戦いの事、そこで出会った仲間達のこと。多くのことを話した。

 

「そうか、海堂がそんなことを・・・。」

 

全ての話を終えた時木場はそう呟いた。木場にとっても海堂は思い入れの深い人物であるからだ。

 

「しかし、乾くんはとてもすごい体験をして来たんだね。」

 

二人は考えた。互いに数奇な運命だと思う。互いに仲を違えたこともあった。そして、最後は巧に全てを託し二人は別れた。それから10年以上の時を経て異世界で再会し、今同級生として生活している。こう考えると本当にとんでもない運命である。

 

「改めて、言わしてもらうよ。乾くん、又君に会うことができて嬉しいよ。」

 

「それはこっちのセリフだ木場。もう二度と会う事はないと思っていたからな。」

 

そう言って二人は笑った。互いに心からの笑いだった。そのまま二人は話を続けていき、夜は更けていく。その頃隣の部屋の一夏は相部屋になった箒に木刀で追いかけ回されていたが、話に夢中になっていた二人が気づく事はなかった。

 

———

 

少し時間が経ち、夜も更けてきた頃。互いに話を終え落ち着いた頃に巧が切り出した。

 

「そうだ、木場お前に渡したい物がある。」

 

そう言って巧が取り出したのはアタッシュケースだった。そのアタッシュケースに書かれたロゴには木場も見覚えがあった。

 

「これは、お前が持っているべきだと思う。」

 

そう言ってアタッシュケースを渡される。恐る恐ると言った感じで木場はアタッシュケースを受け取り中を見た。

 

「これは・・・。」

 

「あぁ、カイザギアだ。」

 

そう、そこにあったのはカイザギアだった。最後の時に木場が使っていた物だった。

 

「どうしてこれがここに?」

 

「知らん。どうやら俺が目覚めた場所の近くに落ちてたらしい。」

 

これも一緒になっと言いながら、乾くんは、手に持ったファイズギアを見せてくる。

 

「ついでにだが、それはISだ。カイザフォンが待機状態になってる。」

 

「本当に俺が持っていていいのかい?」

 

「あぁ、俺にはファイズがあるからな。」

 

「そうか、なら有り難く使わせてもらうよ」

 

そうして話を終えた2人は話しているうちにかなり遅い時間になってしまったことに気づき、眠ることにした。

 

———

 

翌日、教室に入ると、既に一夏は教室にいた。

 

「おはよう、一夏。昨日は大丈夫だったかい?」

 

「いや、大丈夫ではなかったかなぁ。」

 

一夏の歯切れの悪さに疑問を覚える。

 

「じゃあ、何かあったのかい?」

 

「まぁ、そうなるな。・・・実は、相部屋自体は箒と一緒だったんだけど・・・。」

 

そこまで聞いただけでも木場は察してしまった。

 

「少し、やらかしちゃってな。木刀を持った箒に追い回されたんだ。」

 

木場にはその光景が鮮明に思い浮かんでしまった。一夏は普段から発揮する、間の悪さを発揮してしまったのだろう。

 

「と、とりあえず、大変だったね一夏。」

 

まぁ、あの間の悪さは一夏の特有のものであり、昔から時折発揮することがあるものだった。

 

キーンコーンカーンコーン

 

話していると、いつのまにか始業の時間になっていたようだった。三人は席に着き今日も授業が始まった。

 

———

 

放課後、その日は特に授業中に何かが起こることなく、放課後を迎えた。

 

「さて、クラス代表決定戦に向けて練習をしなくちゃね。」

 

「そのことなんだけど・・・、俺は箒に教えてもらうことになっててさ。」

 

「箒さんに?」

 

「あぁ、女子の中で一番仲がいいのは箒だからな。箒に頼んでみたんだ。」

 

「・・・俺達も見に行っていいかい?」

 

「あぁ、いいと思うぜ。」

 

そう言うと、一夏は箒さんの場所に向かって行き、多分だけど俺達も一緒に行くことを伝えてるんだろう。そうして一夏が俺たちの場所に戻ってくる。

 

「じゃあ、行こうぜ。」

 

俺達は一夏の後ろをついて行った。

 

———

 

道場、か。俺が一夏と木場について行くと道場にたどり着いた。着くと早速、篠ノ之が、剣道の防具をつけていた。それに続いて一夏が防具をつけている。それから試合が始まっている。一夏が、終始押されているのが分かった。

 

「篠ノ之は、強いな。」

 

「彼女の家は剣道の道場でね。彼女は小さい頃から剣道をやっているんだ。少なくとも今の一夏が勝てる相手じゃないね。」

 

話しているうちに試合は終わっていたようだ。試合は一夏のボロ負けのようだった。

 

「さて、せっかく来たんだし俺達も試合をしないかい?」

 

「・・・俺は剣道はやったことないんだぞ。」

 

そう、この場にいる四人のうち巧だけは剣道の経験がなかった。少なくとも自らやったことはなく学校の授業で習うような少しの知識ぐらいしかなかった。

 

「大丈夫、少し打ち合うだけだよ。」

 

木場は引く気はなさそうだった。

 

「・・・分かった。」

 

そう言って、木場は迅速に、巧は少し時間がかかりながらも防具をつけた。そうして軽く慣らすかのように打ち合う。

 

(やっぱり乾くんは筋がいいな。)

 

普段からファイズエッジなどを使っているからか類稀なる戦闘の才能なのかは分からないが荒削りながらも巧はやはり、強かった。

 

(これなら大丈夫そうかな?)

 

木場は手を止める、それに合わせて巧も手を止める。

 

「乾くん、やっぱり試合をしないか?」

 

巧は、結局こうなるのかと考えながらも頷いた。

 

———

 

やはり、一夏め、鈍っているな。昔の一夏はもっと強かった。まぁいい、私がとことん鍛え直してやる!!・・・うん?

考えている箒の視界の端に打ち合っている姿が目に入る。

あれは、木場と乾か、木場は剣道の経験者だったな。打ち合っているということは、乾も経験者なのか?

そんなことを考えながら注視してみると、

いや、あの乾の動きはほとんど剣道をやったことがない人の動きだ。

二人が何か話した後に互いに少し離れて竹刀を構える。どうやら試合をするようだな。しかし、先程の打ち合いを見ると、木場の圧勝だろうな。私はそう考えていた。そう、試合が始まるまでは。

 

「えっ?」

 

いつのまにか隣にいた一夏も、彼奴らの試合をみていて驚いたようだった。みれば一夏達目当てで見に来ていたクラスの奴らや、その他のクラスの奴らも見入っているのが見える。しかし、彼らが驚くのも無理はなかった。乾と木場はお互いに攻防を繰り返している。そう、攻防を、だ。攻防とは互いの実力差が開いていれば確実に起きないものだ。さっきまでの打ち合いとは違い互いに全力で戦っているのが分かった。同年代とは思えない苛烈な戦いだった。

この時、巧と木場は、互いに違うものを駆使して戦っていた。巧はこれまでの戦闘によって培われてきた経験それに勘と呼ばれるもの。木場は、巧ほどの戦闘経験がないため、純粋な剣道の技術で戦っていた。その絶妙なバランスがこの攻防を生んでいた。しかし、このバランスは、何かの要因で簡単に崩れることをものがたっていた。そして、最終的に勝ったのは、———木場だった。

要因は、慣れない防具を身につけ長めの時間戦っていた巧に隙ができたことだった。その隙を木場は見逃さなかった。綺麗に木場の面が決まって、試合は終わった。

 

———

 

今の試合はすごかった。最初は絶対に勇治の圧勝だと思った。俺は勇治と剣道をやっていた。だから勇治の強さを知っている。でも、蓋を開けてみれば内容は五分五分だった。やっぱり巧って強かったんだな。俺は二人に近づいて行った。

 

「二人ともすごいな!巧がこんなに強かったなんてな。」

 

「そうでもない。まだまだ強い奴はいるさ。今回だって木場に負けたしな。」

 

「何を言ってるんだい乾くん?今回は剣道だったから俺に軍配が上がったけどこれが、剣道じゃなかったらこうはいかないよ。」

俺は、勇治がここまで人を褒める所を初めて見た。どうやら勇治は巧のことを自分より強いと認めているらしいことが伝わって来た。

 

「じゃあ、俺はこれで戻らしてもらうぞ。」

 

「そうだね、俺も汗を流したいし今日はここまでかな。」

 

「おう、分かった。また明日だな。」

 

そう言って二人は部屋に戻っていった。

 

———

 

そして、期限の一週間がやって来た。この一週間結局俺はISの練習をしないままクラス代表戦を迎えてしまった。

 

「なぁ、箒。」

 

「どっ、どうした一夏?」

 

「結局ISの練習は?」

 

俺は箒に詰め寄った。この一週間俺はISの練習の代わりに結局ずっと剣道で鍛えられていた。さらに言えば俺は自分がどのISを使えばいいのかも知らないままだった。

 

「ちふ・・・織斑先生、俺はどのISを使えばいいんですか?」

 

「お前のISは、もう少しで『専用機』が届くことになっている。だからお前の試合はそいつが届いてからになる。だから試合順としては

まず

 

『乾vsオルコット』

 

次に

 

『木場vsオルコット』

 

この辺りまでには一夏の専用機が届く予定だ。

場合によっては後に回すが

 

『織斑vs木場』

 

そして

 

『織斑vsオルコット』

 

そして

 

『木場vs乾』

 

最後に

 

『織斑vs乾』

 

の順番で行く。」

 

「そう言えば、勇治と巧のISはどうなるんだ?」

 

「乾には、専用機がある。木場には打鉄を———。」

 

「織斑先生、俺にも専用機があります。打鉄の貸し出しはいりません。」

 

そう言って勇治は千冬姉に、アタッシュケースを見せる。そのアタッシュケースを見て少し驚いた後、巧の方を見た。巧は静かに頷き、千冬姉にアイコンタクトを送っていた。あのアタッシュケースが一体何なんだろうか?この時の俺には分からなかった。

 

「では、最初の対戦者である乾とオルコットは準備をしろ。」

 

そうして二人は準備を始めた。




第五話でした。
本当は、今回で戦闘まで終わらせる予定だったのですがそこまで行けなかった。orz
とりあえず次回戦闘に入ります。私ここ書くのが楽しみだったのでこの部分は近いうちに更新します。
では、次回もよろしくお願いします!!
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