ソードゲンソウオンライン   作:ヘタレ寝癖人間

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アリシゼーション編
第四十三話:幼馴染


ここはルーリット村のはずれにあるギガシスダーのした

そこに三人の少年がいた

一人は斧を振っている

名はユージオ

また一人は地面に寝転がっている

名はキリト

そしてもう一人は剣を振っている

名はシュウ

彼らは今転職に務めている真っ最中である

ユージオとキリトは木こりの転職

そしてシュウは衛兵見習いの転職である

シ「ふっ!ふっ!ふっ!・・・・・その木ってどのくらい天命が減ってんだ?」

ユージオ「えーと・・・・・」

ユージオがステイシアの窓を開いた

ユージオ「・・・・・50だね・・・」

キ「2ヶ月あんだけ頑張ってだったの50!?」

シ「まぁ鉄の固さを持つ木だからな・・・・ざっと後900年はかかんじゃねーか?」

シュウは剣を鞘に納めてギガシスダーの根本に座った

キ「大体シュウは衛兵何だからまだやりがいがあんじゃんか!俺達は死ぬまで木に斧を打ち続けるんだぜ?」

シ「んなこと言ったらキリト!俺は命の危険があるからな!」

キ「やるか!」

シ「上等だ!」

シュウとキリトが取っくみあいになった

ユージオ「止めなよ。二人とも・・・・」

ユージオが止めようとするが二人とも止まらない

???「コラー!またサボってるわね!」

誰かが二人に叫んだ

シュウとキリトが顔を挙げるとそこにいたのは・・・

ユージオ「や、やぁ。アリス・・・」

キ「神聖術の勉強は終わったのか?」

シ「にしては早いな?」

アリスがため息をついた

アリス「全然早くないわ。いつもの時間よ」

アリスがシュウ達に歩いていく

アリス「ケンカする余裕があるならガリッタさんに言って刻む回数を増やして貰おうかしら」

アリスに下手に出るキリトとユージオを他所にシュウは腹を抱えて笑っている

アリス「シュウは剣を振る回数を増やして貰う?」

シュウの動きが止りまた剣を振り始めた

アリス「・・・・・・・・冗談よ」

アリスが持っていたバスケットを前に出した

アリス「早くお昼にしましょ」

シュウ達は座ってアリスの作った弁当を見た

アリス「今日は暑いから悪くなっちゃう前に急いで食べてね」

ユージオはゆっくり

シュウとキリトはガツガツ食べ始めた

ユージオ「今日のパンは美味しいなー」

キ「うんうん、だいぶ腕が上がってきたな、アリス」

アリス「そ、そうかしら?私はもう一味足りないような気がするんだけど・・・」

シ「充分うまいと思うけどなー」

シュウは少し考え

シ「じゃあこんなんはどうだ?」

シュウはある提案をした

その提案とは

英雄ベルクーリの武勇譚にあるベルクーリと白い竜の話で果ての山脈の洞窟で入口付近に氷柱がある

シ「な?それなら禁忌目録には反してねーだろ?」

その後反対するユージオをシュウとアリスとキリトで丸め込み果ての山脈に行く事になった

 

果ての山脈

アリスの神聖術で暗い洞窟の奥まで来ることが出来た

ユージオ「ねぇ。もうすごい奥まで来たんじゃない?」

キ「みたいだな・・・・」

ユージオ「確か話では入口付近に氷柱があるんじゃ・・・・」

シ「・・・・・・」

シュウがユージオの言葉に目を反らした

ユージオ「目を反らさない!」

シ「あーも!悪かったよ!」

アリス「でもこの洞窟の中は冬見たいよ?」

アリスが猫じゃらしに息を吐くと息が白くなった

アリス「ほら」

結局もう少し奥まで進むことになった

しばらくすると所々に氷が見え明るい場所に出た

そこには辺り一面の氷があった四人がしばらくその部屋を探索すると

キ「なんだよ・・・これ・・・」

キリトがあるものを見て驚いた

キリトが見た物を見て三人も驚いた

シ「おい・・・・何で・・・・白竜の骨があんだよ!」

キリトが前に出て白竜の骨を拾った

キ「これを見てくれ」

キリトが見せた骨はたくさん傷が付いており先っぽもきれいに欠け落ちている

シ「これ剣の傷じゃねーか?」

ユージオ「じゃあ白竜を殺したのは・・・・」

アリス「人間・・・・・?」

全員が白竜の骨を見た

アリス「まさか・・・・公理教会の整合騎士が・・・人界の守護者である白竜を殺したの?」

シ「それはわからないけど殺したのが人間って言うのは間違いない。もしかしたらダークテリトリーの闇の軍勢にも整合騎士みたいな奴がいるのかも・・・・ん?」

皆が話しているとキリトが何かをしていた

ユージオ「何してるんだ。キリト?」

キ「無茶苦茶重いな」

アリス「これもしかして・・・」

シ「ベルクーリが盗み出そうとしたって言う・・・・」

キ「青薔薇の剣」

シュウは青薔薇の剣を持とうとしたが

シ「重っ!皆で持っても運べそうにないな」

その後とりあいず氷を籠に入れた

アリス「・・・・・ねぇ。私達・・・どっちから入って来たんだっけ?」

シュウ達は道に迷っていた

適当に近い道を進んだ

シ「やっぱ反対だったかな?」

キ「近いからってこっちの道を選んだのはアリスだろ?」

アリス「何か言った?」

しばらく歩くと風の音が来て

シュウ達は出口に向かって走った

しかし出口の先は赤い空に草木も枯れている

キ「ここは・・・」

アリス「ダークテリトリー・・・」

皆が呆然としていると剣がしのぎ合う音が空から聞こえた

空では白い竜に乗った白い騎士と黒い竜に乗った黒い騎士が戦っていた

しばらくすると黒い騎士が矢で射ぬかれて落ちた黒い騎士がシュウ達に気づき手を伸ばした

それに反応したのはアリスだった

キ「駄目だ!」

キリトが地面を見た後叫んだ

それに気付きアリスが止まろうとしてつまづいた

近くにいたシュウが受け止めようとして共に倒れた

目を開けるとシュウは頭が、アリスは指先がダークテリトリーに入っていた

それは禁忌目録に反することだった

つまりシュウとアリスは罪人となったのだ

シュウとアリスは起き上がると

アリス「わ、私・・・・」

シ「ごめんアリス。守れなかった・・・・」

シュウはこぶしを地面に叩き付けた

シュウがアリスを見るとアリスの後ろが歪んでいるのに気付いた

出てきたのは人の顔

「シンギュラーユニットディテクティブIDトレーシングコーディネートファクストリポートコンプリート」

それだけ言うと人の顔は消えていった

その日シュウ達は村に引き返した

 

次の日

その日シュウはキリト達とは別にアリスの家の見える場所で剣の練習をしていた

すると竜が飛び降りてきてその竜から降りたのは昨日の整合騎士だった

シュウはアリスとキリトとユージオを見つけて近づいた

どうやらここから離れる算段を立てているらしい

すると整合騎士に村長、アリスの父が近付いた

ガスフト「村長を務めますツーベルクともうします」

???「ウォーランガルス国域を管轄する公理教会整合騎士デュソルバート・シンセシスセブンである。ガスフト・ツーベルクの子アリス・ツーベルク及びそのともシュウを禁忌情報抵触の咎より捕縛連行し、審問の後処刑する」

周りの空気が変わった

デ「罪状は禁忌目録第一章三節十一項ダークテリトリーへの浸入である

しばらくしてシュウとアリスが楔に繋がれた

キ「騎士様!アリスとシュウはダークテリトリーなんかに入っていません!片手をほんの地面に触れさせただけなんだ!それだけなんです!」

デ「それ以上どのような行為が必要であろう」

キ「じゃ、じゃあ!「もうやめろ!」」

シュウがキリトの言葉を遮った

シ「どうせ聞いてはもらえねー」

デュソルバートはシュウとアリスを竜に繋ぎ出発しようとしていた

そこにキリトが斧で打ちかかった

しかしキリトは威圧で飛ばされ大人達に取り押さえられた

とうとうシュウとアリスは連れ去られた

キリトの叫び声が聞こえ

そこで俺は目が覚めた

起き上がると俺とキリトは泣いていた


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