ソードゲンソウオンライン   作:ヘタレ寝癖人間

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第六十一話:小さな戦争

脳のオーバーヒートしてから少し記憶が欠落している

目が覚めると俺はキリトの隣で座っていた

ユウキ「あ、起きた?」

アスナ「シュウ君大丈夫?」

目の前にユウキとアスナがいる

シュウ「アスナ・・・・悪ぃ。キリトを助けられなくて・・・」

アスナは首を振った

アスナ「シュウ君が気にする事じゃないよ。ここまでキリト君を守ってくれたのはシュウ君何でしょ?」

確かに俺もサポートした

しかし

シュウ「この戦争でキリトの面倒を見てたのはそこの二人で俺じゃない」

そう言って俺はティーゼとロニエを見た

ロニエ「い、いえ!キリト先輩のお世話は傍付きである私の役目ですから!」

ユウキ「さ、外に出よ」

ユウキに則され全員が外に出た

外に出ると行きなり金木犀がユウキ目掛けて飛んできた

それをユウキは剣で弾いた

そこから打ち合いになった

お互いが剣をせめぎ会わせ顔を見やった

ティーゼ「き、騎士様!お辞め下さい!」

ロニエ「この方達は敵ではありません!アリス様」

ユウキ(!アリス!)

ユウキとアスナが驚いているとアリスが口を開いた

アリス「貴様達何者だ。何故シュウとキリトに近付いた!」

ユウキ「何故って・・・・兄ちゃんは僕のでキリトはアスナのだからだよ!」

一様言おうユウキは俺の義理の妹である

しかし

シュウ「いや、俺は俺の物だろ?」

アスナ「シュウ君ってたまにキリト君より鈍感だよね・・・」

シュウ「?」

俺とアスナの会話はお構いなしにまだ二人の剣は交わっていた

アリス「何を言うか!狼藉者が!」

アリスはいったん離れるとまたユウキに突っ込んだ

ロニエとティーゼが困惑していると

ベルクーリ「う~ん。こりゃぁ実に何とも見事な眺めだな」

おっさんが二人の戦いを見ながら歩いてきた

ベルクーリ「咲き誇る花二輪、いやぁ絶景絶景・・・」

おっさんがマッハで二人の戦いを止めた

アリス「何故邪魔をするのですか!叔父様、この者達は恐らく敵の冠者・・・」

シュウ「じゃねぇよ」

アリスの言葉が終わる前に俺が言葉を発した

ベルクーリ「あぁ、早々に戦死する所だった俺を命拾いさせてくれたのは・・・」

おっさんがアスナを見た

ベルクーリ「そちらのお嬢さん何だからな」

シュウ(まぁ俺はそれで死にかけたけど・・・)

ベルクーリ「俺は見たのさ。天から七色の光が降り注いで大地が幅百メルも避けた。さすがの拳闘士達も飛び越えられなくてあたふたしてたよ。一息に蹂躙されそうだった俺達をこのお嬢さん達が救ってくれたのは間違いない事実だ」

俺はうんうんと頭を振った

アリス「ならば叔父様とシュウはこの者が敵の冠者でも神話に描かれた装束を纏った不心得者でもなく本物のステイシア神だと仰有るつもりですか?」

アリスが二人に指を指した

シュウ「あのなぁ、二人は人間だし神話によくにてるのは・・・・ステイシア神のアバターと、え~と・・・ ユウキ「アマテラス」あ、そうそれ。アマテラスのアバターでダイブしてんだろうさ」

今度はユウキがうんうんと頭を振った

シュウ「・・・・・おっさん、今から二人の話を聞きたいから他の騎士と衛士長全員を集めてくれ」

ベルクーリ「分かった。そこのお嬢さん達、熱い茶と俺には菓子を用意してくれないか。君達も一緒に話を聞くと良い」

おっさんがそう言うとティーゼとロニエが走って何処かに行ってしまった

アリス「シュウはキリトと一緒に居なさい」

シュウ「え!そらゃねぇぜありアリス「何か言いました?」いいえ・・・」

アリスに睨まれ俺はアリスに従うしかなかった

アスナとユウキも馬車に入ろうとすると

アリス「言っておきますが今後私の許可なくその馬車には立ち入らないように。キリトとシュウの安全を確保するのは私の責務ですから」

アスナとユウキの表情が曇った

アリス「貴女こそ!私のキリト君を気安く名前で呼ぶの、止めなさいよね!」

ユウキ「さすがの僕でもそろそろ怒るよ?」

アリス「何か言いましたか?」

アリスは完全シカトを決め込めているらしい

アスナ「いいえ、何も!行きましょユウキ!」

ユウキ「うん!」

アスナアリスユウキ「「「ふん!」」」

ケンカしているアリスとユウキ、アスナは何故か並んで歩いて行ってしまった

シュウ「はぁ・・・」

ため息を付いていると視線を感じた

近くの馬車を見ると

ロニエ「私の先輩何だもん・・・」

ロニエだった

シュウ「・・・・・・はぁ」

そしてまたため息を付いた

アスナにアリスにロニエ

全くキリトは罪な男であると俺は思った

話が終わってアリスが戻ってきて俺に今後の方針を話した

シュウ「つまり俺とアリスがこの世界から出るために戦争に買って和平を結んでワールドエンドオルターに行くと」

アリス「はい、極論そう言う事です」

しかしラースとどっかの集団が争っている

恐らくニトリもそこにいるだろうが・・・

アリス「どうかしました?」

シュウ「いや、それより・・・お前はどうしたい?」

アリス「?」

シュウ「お前はこの世界が故郷だ。俺はここから出ないと行けないけどアリス、お前は違う。ここに残ってもよし、外に来ても良し」

アリスが黙りこくった

アリス「それは・・・・戦いが終わった後に考えます」

シュウ「・・・・・そうか。じゃあさ・・・」

アリス「?」

シュウ「そろそろ縄ほどいてくれない?」

俺はアリスにより縛られている

アリス「駄目です。目を離したらシュウは外に出るでしょ?」

シュウ「んなの俺の自由だろ」

アリス「シュウはソルスが昇ったらルーリット村のシュウになるんだから大人しくしてなさい。ここは敵陣なのよ?」

確かに大陽が昇ると俺は俺じゃなくなる

アリス「納得した?」

シュウ「分かったよ・・・」

アリスが笑うと縄をほどいてくれた

アリス「じゃあ私は外に居るから用があったら呼んで」

アリスが出て行くと俺は椅子に寝転がった

なかなか良い寝心地だ

アリス「来ると思ったわ」

アリスの話し声が聞こえた

アリス「取引よ。シュウとキリトには会わせてあげる。私が知る限りの事も教える。だから貴女達も貴女達が知っているシュウに関する全てを私に教えなさい」

どうしよ・・・・アリス俺の弱みでも見つけて弄るつもりか?

ユウキ「良いけど・・・凄く長くなるよ?一晩じゃ終わらないかも・・・」

話し相手はユウキらしい

達とも言ってたからアスナも居るだろう

アスナ「私はユウキの知ってる事くらいしか知らないかな・・・・」

やはりアスナだった

アリス「貴女がシュウと一緒に居た機関は?」

ユウキ「う~ん・・・相棒として戦ったのが三年半でその内家族として過ごしたのが一年半だよ」

アリス「私は八歳まで一緒に過ごして肩を並べて戦って居たのが丸二年、一つ屋根の下で半年間一緒にキリトのお世話をしたわ」

・・・・・・これ俺にとっちゃ恥ずかしいだけだよな・・・

ロニエ「あのぉ・・・・」

おろ?今後はロニエの声・・・

ロニエ「あの!私は二ヶ月位キリト先輩のお部屋を掃除して後剣技とかも教えて貰らいましたし、はねじか邸の蜂蜜パイも何度かご馳走して頂きました。お二人と比べると期間は大分短いですけど・・・・その、私も情報交換を・・・」

おぉ!キリトの学院での暮らしは聞きたいな!

アスナ「良いわよ貴女もお仲間って訳ね。ロニエさん」

???「その情報交換、私も加えて貰えないだろうか?」

・・・・・・・誰?

ユウキ「君は・・・・さっきの会議に居た・・・」

???「ノーランガルス帝国騎士団所属、ソルティリーナ・セルルトと申します」

ソルティリーナ・セルルト・・・・?

どっかで聞いたような・・・・

セルルト「戦いが終わるまでとは思っておりましたが私もキリトとはあさからぬ縁でありシュウ殿には一度救われておる恩がある故我慢しきれず参上した次第です」

いや、誰?

助けたってそんな記憶が・・・・

アリス「貴女の縁はどんな感じなの?セルルト衛士長」

リーナ「よろしければリーナとお呼び下さい騎士殿。ノーランガルス帝立習剣学院にてキリトは傍付き習剣士として一年間にわたり私の身の周りの世話をしてくれました。また私もいささかの剣技を伝えることが出来たと思います。シュウ殿に関しましては私がまだ初等練士の頃に一度周りの者の罵声から救って貰いました」

あぁあの泣きそうになってたアイツか・・・

アリス「それなら貴女もたっぷりと情報を持っていそうね。どうぞご一緒しましょ」

皆が入ってきた

・・・・・・・もう寝よ

その夜

何故か女子会が開かれた


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