バカと編集者の物語   作:茶ピ

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第4話

文月学園屋上

 

姫香「流石に早くない?まだ6時だよ」

六華「大丈夫、それに姫香だってこのあと職員室に行かなきゃならないんだし私もCクラスとの交渉があるから早めにこの話を纏めたいんだよね」

姫香「まぁ、そこら辺は任せるし六華なら大丈夫だろうけど、土屋君だっけ?の方は大丈夫なの?」

六華「大丈夫!土屋君も伊達にムッツリーニなんて呼ばれてないよ

それに、お互いに利のある話だし」

姫香「ムッツリーニ?ああ、それでムッツリ商会なんだ」

六華「そう。ん、来たみたいね」

土屋「すまない、遅くなった」

六華「そんなに待ってないよ、早速だけど本題に入ってもいい?」

土屋「ああ」

六華「メールでも送ったように、話ってのは水姫作品の委託販売の件ね、先ず紹介すると私の隣に要るのが水瀬姫香、水姫作品の作者なの」

土屋「それで」

六華「今までは、編集、製本を担当してた私がその一部をムッツリ商会に卸してたけど、姫香が文月に来て私の家に住んでるから一部じゃなく正式に委託したいなぁとね」

姫香「私からもお願いしたいな、私の重要な収入源だからさ」

土屋「なるほど、値段は?」

六華「卸値は今まで通り、売値は一任」

土屋「わかった、よろしく頼む」

姫香「ありがと、土屋君」

土屋「気にするな、水姫には稼がせてもらってる」

六華「契約完了ね、まぁ、私も利用させてもらってるし此方からもよろしくね、商品と機材については何時でも相談してね」

土屋「助かる」

六華「それじゃあ、姫香もそろそろ時間だし、また教室で」

土屋「ああ」

 

 

 

 

 

Fクラス

 

六華「おはよう、代表。昨日はどうだった?」

坂本「多少渋ってたが何とかはなった」

六華「それは良かった!予想外の新戦力もいるしBクラス戦も大丈夫そうね」

坂本「新戦力ってどう言う事だ?」

六華「今日から1人Fクラスに入って来るの、私のサークル仲間でね私の話を聞いて気になったから来ちゃったって」

坂本「すごい行動力だなそいつは、というかサークルってなんだ?」

六華「聞いたことはあるんじゃないかな?サークル水姫って割と有名かなって思ってるけど」

坂本「はぁ、水姫ったらあの水姫作品の水姫か?」

六華「そう、それ。まぁ私は編集と製本担当だけどね」

坂本「それでも十分凄いだろ、てかサークル仲間ってのはまさか」

六華「うん、作者の水瀬姫香」

坂本「これは、いろんな意味で荒れるんじゃないか、レイヤー集団としても有名だっただろう水姫って」

六華「そんなかな?まぁちょっとコスプレ写真集がその年一番売れたアイドルの写真集の3倍の売り上げ立ったくらいで」

坂本「自覚をしろ!それは凄いことだ」

六華「まぁ、そっちに関してはさっき作品の委託販売の依頼と一緒に土屋君にお願いしといたから、報酬付きで」

坂本「ムッツリーニなら安心か取り合えず」

六華「とにかくこれでCクラスとの交渉が不発になった時の保険が出来たから、より一層流れが来てるわね」

坂本「ああ、とにかくCクラスに関しては黒崎に委ねるからな頼んだぞ」

六華「任せなさい。お昼に時間貰ってるからお弁当を代表に渡しておくから皆で食べて」

坂本「おお、そうだったな。すまん忘れてたわ」

六華「とにかくお願いね、後姫香も連れてってあげて」

 

 

 

 

昼休みCクラス

 

六華「ごめんね、遅くなって」

友香「いいえ、大丈夫よ。それよりどうしたのよお昼に時間が欲しいなんて」

六華「うん・・・私たちFクラスと協定を結んでほしい」

友香「え・・・・・AじゃなくF?」

六華「うん、Fクラス試験受けれなくてね」

友香「なるほどね、ちょっとびっくりしたわ、えっと協定よね?

内容は?」

六華「一年間の停戦と違反時は戦力を半分にして戦争を戦う、対価としてAクラス戦後にBクラスの設備と根本君と別れる手助け」

友香「ええいいわ、その内容で」

六華「あら、ずいぶんあっさりと」

友香「そもそも六華とは敵対したくないし、Bクラスの設備をリスク無しで貰えるなら、断る理由はないわ」

六華「私が言うのも何だけど、Fが勝つと思ってるの」

友香「姫路さんに貴女がいるのよ?根本に勝ち目が有るとは思えないわ」

六華「ありがと、あの根本君だからこそ何をしてくるか分からないからこの協定をどうしても結びたかったの!」

友香「良いのよ、とにかく頑張ってね」

 


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