デビルサマナー 須賀京太郎   作:マグナなんてなかったんや

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おまたせしました。
コロナなど世間は良くない賑わい方をしている昨今皆様如何お過ごしでしょうか?
・・・エタってないよ!


感想、評価、誤字報告ありがとうございます。


『3日目 血塗られた選択』

 悪魔と天使が言葉をかわしている間に戦いの火蓋はすでに切って落とされていた。

 司祭は大天使たちより受けていた加護という名の権能を振りかざし目黒区を守護していたすべての天使たちをこの場に呼び寄せたのである。

 

 すでに刀を振り抜き戦っていた京太郎に天使の浄化の力が降り注ぐ。

 それに少し怯み大きく後ろにジャンプし距離を取ると攻撃を仕掛けた天使が言葉をかける。

 

「道を踏み外した愚かなる人の子よ」

 

 京太郎をみて、前線に立つ京太郎の仲魔とは異なるドミニオンが語る。

 

「主の意志より離れ堕ちた我らが同胞よ」

 

 次にみたのは仲魔のドミニオンであり、そしてもうひとりエメラルを見据え最後に。

 

「そして悪魔たちよ。消え去るが良い!」

 

 と、宣言した瞬間ドミニオンの頭部が消し去った。

 

「キキー! 戦いの最中に演説とかバカジャネーノか!!」

 

 筋斗雲に乗った猿が手に持った如意棒を伸ばし振るったのである。

 その結果は見ての通り、先制攻撃を受けた天使たちは見るからに浮ついた様子となり、その隙を京太郎たちが見逃すはずはなかった。

 

「卑劣な……!」

 

 天使のこぼした言葉に。

 

「人間を洗脳して操る貴様らが卑劣とか言ってんな!!」

 

 怒声があたりに響くと同時に電撃が降り注ぐ。

 それだけで力のない天使たちは消滅し、電撃を浴びた信徒たちもまた同じ運命をたどった。

 それでも操られた人々に対して当たらないようにコントロールしているあたり、まだ冷静であると言えた。

 

「愚かな悪魔使いが! 主の導きに慕うことこそが我ら人が人であるゆえんだろう!」

「知るか! 人の生き方勝手に決めてんな! それに、そんなことを神が望んでいないと信じている仲魔がいる。なら、お前たちの言葉こそが俺にとっては偽りだ!」

 

 京太郎にとってメシア教がどうとかそんなことは関係なかった。

 メシア教の神を信じるならば信じればいい。

 その他の神を信じるならば信じればいい。勝手にすれば良いのだ。

 それに対して少しだけ悲しそうな顔をするドミニオンを知っているけれど、京太郎の考えはそれなのだから仕方がない。

 なら彼奴らとドミニオンの何が違うか。それは考えを人に押し付けていることに以外にはない。

 人々を操った結果どうなるか知るよしもないが、それでも人々が操られることを望んだはずがないのだから。

 

 少なくとも、京太郎に友達を助けてとお願いした少女の友人たちはそうであったはずだ。

 

「ま、私も神とかどうでもいいっていうか、嫌いだけど操られるのは論外だよね―」

「ケイヤクムスンデイルオレタチガイウコトジャナイガ! ジユウデハナイ」

「でもお願いすればケーキだって一緒に買いに行くし! 操られたらそんなこともお願いできないよね―」

 

 天使たちを小馬鹿にするように会話をする二体の悪魔。

 睨みつけられた結果スパルナは必死に逃げ惑い、ローレライはケラケラと笑った。

 そんな悪魔たちを見た天使たちは更に頭に血が上り、苛烈な攻撃を仕掛けてくる。

 中でも最も厄介なのはメギドラを放つケルプである。

 メシア教徒がいる手前広範囲に放つことこそ不可能だが、その余波だけでもかなりのダメージを与えることができる代物だ。

 しかし忘れてはならない。怒り狂っているのは京太郎たちだけではないのだから。

 

 ケルプのメギドラが電撃によって霧散する。

 それを放ったのはエメラルであり、同じ電撃使いの京太郎でさえ舌を巻くほどの威力を持ち合わせていた。

 魔法を放った結果か、その背には翼が生えており天使たちのように白一色ではなく赤色で彩られてもいた。

 

 その翼を見た司祭がわなわなと震えながら訴えた。

 

「て、天使様! なぜ邪魔をなされるのです! 悪魔使いの契約こそあれ私たちの邪魔をすることすなわち主に対する反逆ですぞ!」

「……巫山戯るな!!」

 

 ヒッ! という小さな悲鳴は怒声によりかき消され聞こえることはなかった。

 

「主は確かに非情とも言えるほどの決断をなされるときはある。私はそれを見てきた。しかしそれは貴様らの様な下卑の考えのものではない!」

「で、ですが!」

「貴様から主を崇める言葉など聞きたくもない! それ以上その口を開くな!!」

 

 司祭は足元に冷気が集うのを感じた。

 急いでその場から離れると氷結魔法、ブフダインの氷の柱が顕現した。

 もしそのままその場にいれば柱が司祭の体を貫いていたはずである。

 

「わ、私の言葉は、行動は、大天使様たちから許可を得ているのです! それを否定なさるあなたこそ主を語る資格はない! 今に天から地に堕ちましょうぞ!」

「黙れ」

 

 更に氷の柱が出現し司祭をかばった天使の体が貫かれ消滅した。

 氷を操っているのは京太郎のドミニオンである。

 

「もう、沢山だ」

 

 その言葉にどんな思いが込められていたのかそれを知るのはドミニオンだけだろう。

 京太郎は背中をぽんと叩くと司祭たちを睨みつけた。

 

「お前たちの神が人々を洗脳し操ることを良しとするのなら、お前たちの信じる神こそ悪魔だ――ドミニオンたちの信じる神と一緒にすんな!」

 

 体をぷるぷると震わせ司祭は怒り狂う。

 それと同時に頭は冷静に現状を把握していた。高位天使さえも鎧袖一触で蹴散らす京太郎たちの力だけは認めざるを得なかったのである。

 

「――ひ、ひひ。なら仕方がないなぁ……」

 

 このままでは自身に課せられた使命を果たすことは難しいと判断した彼は、気味の悪い笑みを浮かべると周りの者達に指示を出した。

 

「お前達! 私をなんともしても逃がすのだ!」

 

 司祭の言葉通りに動いたのは天使と信徒たちだけではなかった。

 この場に集まった一般人たちもまた司祭を護るために京太郎たちの前に立ちふさがったのである。

 

「なんてことを……」

「カカカ! 傑作じゃな! 人々を盾にするとはまさに儂ら好みの選択よ!」

「悪名は甘んじて受ける! しかし私には果たすべき使命があるのだ」

 

 そう言ってこの背を向けて走り去る司祭を京太郎たちは止めようとするが、やはり邪魔をするのは人と天使。

 

「くそ、どいてくれ!」

 

 地上の道を塞がれた京太郎たち。しかし空ならばと動くのは筋斗雲に乗る猿と天使たちだがそれを邪魔をするのは司祭たちについた天使である。

 

「今あなたたちが行おうとしていることを主に自信を持って言うことはできますか?」

「できますとも。悪魔に魅入られた地上の子らを浄化するのですから我らが主もお喜びになるでしょう」

「ソドムとゴモラにおいて堕落した人を救世主は立ち上がらせることはできませんでした。しかし今はどうですか! 悪魔と共にいるとは言え事態の解決のために動く人々は大勢居ます。だというのに堕落していると言えるのですか?」

「悪魔に魅入られた。それ即ち堕落であり悪でしょう?」

「あなた達は……」

「さぁ、主のご意思に逆らう我らが同法よ、覚悟せよ」

 

 ココまで考えが違うのか。

 落胆するように肩を落としたエメラルであったがすぐさま顔を上げた。

 俯いている時間は無駄でしかない。

 今はただ、同胞たちの過ちを正すため彼の持つ稲妻の力が同胞たちに力を振るうのであった。

 

*** ***

 

 深い森の奥でなりふり構わず走り、息を切らせた男が跪いて祈りを捧げていた。

 

「――あぁ、申し訳ありません大天使様。もう少しのところで邪魔が入り計画は完遂することができませんでした」

 

 光が男に諭すように語り掛ける。

 不測の事態は仕方のないことだと。

 不測の事態には備えてきたと。

 これもまた一つの想定した結果であると。

 男は決して悪くはないと。

 

 光が男に優しく語り掛ける。

 男の想いは真実であり正しく、善なるものだと。

 そしてその想いは主に届き必ずや世界に光をもたらし、主のお膝元へ行くことができるだろうと。

 

「――あぁ! ありがとうございます。そして『完全な形』で降臨させることのできなかった私の罪をお許しくださるとは……」

 

 感動のあまり涙を流す男は、もう一振りの短刀を取り出すと逆手もちにし自身へと向けた。

 

「天使様、我らが主よ、大いなる光たる貴方よ……今、貴方の元に」

 

 短刀は司祭の身体にめり込み、その生命を奪い去った。

 

 

*** ***

 

 時を同じくして大沼秋一郎に縋りつくように訴える一人の男が居た。

 男がこの場に現れたのは人非ざる黒い男が連れてきたからだ。

 結界周辺に強大な悪魔の反応が確認され、呼び戻された葛葉ライドウが託されたのはこの男だった。

 一体何があったのかライドウにも詳しいことはわかってないが、精神にもダメージを受けるほどの肉体損傷を受けたと思われ、意識も朦朧としていたのだがこの場にたどり着いた瞬間覚醒したのである。

 だが意識は戻ってもダメージは確かにあり、全開したわけではない。記憶も混乱しているようで何を言っているのか理解することも難しかったが、少しずつ整理することでようやく理解することができた。

 

 つまり彼はこう言っていたのだ。

 

「お願いです。メシア教に属する人間である私の話を信じることが出来ないのは分かります。けれど、それでも早くしなければ取り返しのつかないことが起きるのです」

 

 その言葉をただ信ずることはできなかったが、なぜ彼がこれほどのダメージを負うことになったのか問いかけた。

 この問いかけに答えるのにも時間を費やしたがそれでも必死になって男は伝えた。

 

「おかしなことを正すために、真実を追い求め、私は藪をつついたのです。そして現れた蛇に噛まれ死にかけたのです。しかし私は助かりました。私の近くにソーマがあったからなのです。それを私を助けてくれた方が使用してくださり助かりました。ソーマをくれたのはデビルサマナーである少年でした。彼に感化される形で私はヤブを突きました。しかしそれに後悔はありません。ですが彼のくれたソーマがあったからこそ私は今ココにいる。だからこそ死地に居る彼の助けをしたいのです」

 

 男はこれ以上語ることはできずただ『お願いです』と繰り返し言うだけだった。

 徐々に弱る声色に危険だと判断した大沼は男を寝かせるように指示を出し、ライドウに問いかけた。

 

「どう思う?」

「……信じたいと思わせる力を感じる。これだけ必死になって、それが嘘であれば私は人間不信になるだろう」

「我らを騙すとしてももっと賢い方法があるだろう。ここまでボロボロになれば伝えることもできない可能性さえあったはずだ」

「それ込みの計画……なんてもっと賢い方法があるわな。つーことは、やべぇことが起きるってことか」

「恐らくは」

「ならやることは決まりだ」

 

 パチンと手のひらを叩いた。

 

「よくわからんやつの言葉通りに動くのは癪にさわるが仕方がねぇ。巫女さん四人に目黒区を囲むように結界を形成するように連絡を。ただし葛葉ライドウと須賀京太郎は通れるように工夫しろと伝えろ」

 

 京太郎も強くなったとはいえライドウと比べればまだまだ数段力量は劣る。

 数は力だが弱者が居れば強者の邪魔に成りうる可能性がある。それを避ける必要があった。

 

「頼むぜ、ライドウ」

「承知した」

 

 相棒である黒猫を肩に乗せて。命を預ける獲物である退魔の刀赤口葛葉を手に取り帝都の空を風の様に駆けていく。

 目的地は目黒区。そこにあと少しで辿り着こうという時、その進路を塞ぐかのように弾丸が降り注いだ。

 

「待ってもらおうか」

 

 赤口葛葉で自身に当たる弾丸のみ切り払う。

 未だ降り注ぐ弾丸の雨の中、目の前に立ちふさがるのはダークサマナー、ゲオルグである。

 

 楽しそうに笑うダークサマナーと、心底邪魔だと訴える退魔師の表情は対象的だった。

 

「お前の相手をしている暇はない。退け」

「天使たちの企みを阻止するためにってか。そいつはいけねぇなぁ」

「ここで天使たちを放置すれば帝都がどうなるか分かるだろう。お前たちの目的は人々を強くすることなのだろう?」

「それはあいつらの目的。俺は違う。力を貸すって約束はしているがそれだけで、邪魔するなってのは契約に含まれていなくてね」

 

 それに。と言葉をつづける。

 

「このタイミング以外にライドウ、貴様と戦えるタイミングもなければ、お前がこの先に行かない方が俺にとってはリターンも大きいんだよ! ハイリスクハイリターンだけどな!」

「狂人めが……!」

「言えたもんだなぁ、業斗童子! 狂人たちの夢の形と共に居て良く言う。が、そんなことはどうでもいい」

 

 銃口はライドウに向けたまま、銃が、否。GUMPが変形する。

 

「俺を倒さなければココから先には進めないぞ?」

 

 この場に立つ二人は対照的であった。

 方や楽しそうに笑い、方や苦々しくにらみつける。

 そして、振るう力も管と電子機器と対照的であった。

 

「魔を祓え――フツヌシ!」

「顕現しろ、我に従う旧神たちよ!」

 

 地上から発せられる光を浴びながら剣の神と旧神が激突する――。

 

*** ***

 

「カカー!!」

 

 セイテンタイセイの一撃で体制を崩した天使がスパルナの一撃で消滅した。

 本来であれば力量差で決して勝利することはできないが、致命傷を負っているのなら話は別である。

 

「ダイキンボシ! ダイキンボシ! イイキブンダ!」

 

 楽しそうに笑うスパルナだが、そんな目立つ行動をすれば当然天使たちの目を引く。叫びながら必死に破魔の魔法から避ける鳥を見て苦笑いを浮かべながら京太郎がローレライに指示を出した。

 

「スリープソングだ!」

 

 戦場に歌が響き渡る。

 聖歌とは異なるが美しいその歌声は戦場であるにも関わらずその場にいる者たちを魅了した。

 不味いと思ったその瞬間にはその効力が発揮された。

 歌――スリープソングが天使たちに効力を発揮し叫ぶことも足掻くことも出来ずその身体から力が抜けていく。

 それは洗脳されていた少女たちや多くの人々にも効果を発揮し、京太郎とその仲魔たち。そしてエメラルを除いた全てが眠りに落ちた。

 かくしてこの場における戦闘は終了し、人々の中から目的である四人の少女たちを見つけ出し、スパルナに指示を出して送り届けようとしていたときだった。

 

「……この痕がなんであるかわかるか?」

 

 オメテオトルの問いかけに、正体を偽っていたことを謝罪していたレミエルが答えた。

 

「詳しいことはわかっていません。しかし生命力を引き出している様に感じます」

「生命力を?」

「はい。人の生み出すマグネタイトの量が増えているといいますか。無理に引き出せば寿命を縮めかねません」

「なんとか消せないの? これ」

「然るべき用意をすればなんとか。この場では難しいでしょう」

「なら予定通りこの四人をスパルナに届けてもらって、あとはヤタガラスに押し付けよう。俺たちはあの司祭の後を追おう」

 

 ヤタガラスに人員とスパルナのことを説明するメールを送信しようとした時、空から地上に降り立つ一人の人間……いや、天使が居た。

 レミエルとは真逆の印象を受けるその男はこの場を興味深げに見渡していると、エメラルは彼に話しかけた。

 

「――マンセマット!」

「お久しぶりですねぇ、レミエル」

 

 マンセマットはあたりを見回して言う。

 

「急いできましたが少々不味い状況ですねぇ。しかし私があなたと同じ立場であれば同じ行動を起こした以上変わりませんか」

「まずいとはどういうことだ?」

「痕には気づきましたか?」

「人々に刻まれた物だろう。もちろんだ」

「それの意味が分かりました。それは贄の証。四大天使召喚の為に必要なマグネタイトを確保するための存在に刻むものです」

「……贄?」

 

 黒い天使の言葉にハッと顔を上げたのはエメラル――レミエルだけでなくオメテオトルも含まれる。

 

「まさか痕を刻み生命力を強化するのは、贄とする際の痛みを長く感じさせるためか!」

「どういうこと?」

「マグネタイトは人々の感情より作られる。四大天使の召喚には多くのマグネタイトが必要じゃが、それを確保するための素材として人が選ばれ、多くのマグネタイト確保のために身体を強化するんじゃよ」

「えっと……?」

 

 京太郎が理解できないのは贄のためにどうして強化するのか理解できないためだ。

 

「肉体ごと召喚のために使われるのです。ただではすみません。もし生身の人間が召喚の贄となる場合衝撃、もしくは痛みでショック死するわけですが、生命力が強化され耐えうるならば……苦痛の感情によりマグネタイトは更に生成され、たとえただの人間であっても多量のマグネタイトとなるでしょう」

「そんなことさせるもんか! こうしている場合じゃない、早く司祭を追わないと」

 

 四人の少女たちだけではなく、この場に転がる人々から光の柱が顕現し身体が光に包まれる。

 

「遅かったようですねぇ……。始まりますよ四大天使の召喚が」

「そんな……!」

 

 このままでは多くの人々の命が失われる事態になる。どうすれば回避することができるのか必死になって京太郎は考えるが答えは出ない。

 そうしているうちにも人々の体は光に包まれ一部の人々からは苦痛による叫び声が聞こえるようになった。

 それが京太郎の精神を追い込み、それでも必死に考えるがそれでも答えがでない。そんな京太郎に、一体の悪魔が問いかけた。

 

「さて、どうするサマナー」

 

 悪魔が泣きそうな程に追い込まれている人間に語り掛ける。

 

「どうするって……どうしようも……」

「何故四大天使を召喚するに至ったか。その経緯をわしらは知らんし、どうでもよい話じゃ。重要なのは四大天使の召喚という事実じゃよ。少なくともサマナーは戦うことを選択するじゃろう。例えそれが自身を上回る程の強大な存在であっても……これまでもそうじゃったからな」

「でも今はそんなことを言ってる場合じゃなくて!」

「現実逃避はよしてもらおうか」

 

 ビクッと、体が跳ねた。

 

「これが重い選択であるのは間違いない。しかし選択するのは主なんじゃよ」

「だからなにを! ……ごめん。でも、それは」

「仲魔を責めて冷静になるとはサマナーらしいが……。じゃが何も変わりはせん……さぁ、選択してもらうかの? サマナー、主は」

 

 ――彼奴等の妨害の為鍵である存在――罪も何も犯していない人間を『殺す』かそれとも『殺せないか』。

 

「さぁ、どちらを選ぶ。サマナー」


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