うちの束さんは驚きの白さです
2/22 誤字修正しました
〔20XX年 2月 地球:太平洋 ???内〕
薄暗い部屋の中、そこだけ煌々と明るいディスプレイに映し出された文章を澱んだ目で見つめる女性の姿がある。その女性は人目を引くほど類まれな美貌を持ちながらなぜかその目元には深い隈が刻まれ頭にはこれまた機械でできた兎の耳、そして不思議の国のアリスを思わせるようなエプロンドレス姿の胸元は大胆に開きその豊満なバストを晒している。
---天才科学者 篠ノ之束---
それがこの女性の正体、世間的には天災とも呼ばれる存在だ。ここは彼女の持つ隠れ家兼ラボ、太平洋上にある島を無断で改造したものだ。衛星には普通の無人島にしか写らないそれは現行のどんなレーダーにも掛からないジャミング装置により秘匿され、世界中がその所在を血眼になって探してもまったく捜索の網には引っかかっていない。
「《世界初男性IS操縦者現る! あのブリュンヒルデ織斑千冬の弟である織斑一夏君15歳!》・・・ねえ。あーやだやだ、凡人の考える文章ってなんでこんなチープなんだろうね?」
篠ノ之束は極端な人間嫌いで有名だ、彼女が認識している人間など片手で数えられるどころか余るほどだ。彼女の親友である《織斑千冬》、その弟《織斑一夏》、そして束のたった一人の妹である《
彼女にとっては自身の両親でさえもその他の人間たちと同じく路傍の石程度の認識しかない。常日頃から親友の千冬からはもっと他人に興味を持てと口を酸っぱくして言われているが柳に風だ。
だが彼女には最近非常に気になる出来事が起きた。
それは親友の弟である一夏がISを起動させるよりも前のこと、第二回モンド・グロッソでその一夏が誘拐されかける事件が起きた。それらは水際で防がれたのだが、その時一夏を助けた会場の監視カメラに写っていた
束は自身のことを《細胞レベルでオーバースペック》な天才であると自負している。しかしあの時一夏を助けた少女は自身と同等か、あるいはそれ以上・・・千冬と比較してもなんら遜色のない戦闘力を有し、そして世界に467個しか生産していないはずのISコア、
そんなもの
だがあの映像の少女が纏っていたISは自分が精製したコアを使用していない。これに束は驚愕した、どんなにコア・ネットワークを経由してもあのISにたどり着けない。あのISと通信していたISの存在は判った、DEMコーポレーションという新規のIS関連会社が製造したISだ。
DEMコーポレーションは由良川グループの会長が出資して自宅内に建設した会社だ。あのグループは世間の有象無象とは一味違った存在だと束は評価している、他人に興味をまったくもたない束だが由良川グループのIS利用が宇宙開発方面であること、これが束に評価されているからだ。実際あのグループはすでに月に工場基地を建設し始めていて、ISを使って宇宙で活動する様々な貴重なデータをもたらしてくれている。束にとっても本懐ともいえるISで宇宙に行くという夢を実際に叶えてくれているといってもいい貴重な会社だ。
そんな由良川グループの中でも新規ともいえる会社であるDEMに世界的に貴重なISコアを3個譲渡している。これは破格といってもいい、なぜなら世界中でISコアを水面下で奪い合うテロ行為が起きているほどどの国も、企業も喉から手が出るほど欲しているのだ。そんなコアを自前の会社とはいえホイホイと与えることなど普通はない。そしてDEM代表の《
この二人の由良川家に入る前の足取りが
「気になる、気になるなぁ・・・。束さんのハッキング能力をもってしてもまったく分からないだなんて。うふふ♪この束さんがこんなに他人に興味を持つなんてことが起きるんだね!会いたいなあ!・・・うん、会いに行こう!そうしよう!そうと決まれば早速準備しなくちゃ!」
〔20XX年 3月 地球:日本 東京 由良川邸敷地内DEMコーポレーション〕
side 雪華
私は今、IS学園に持っていく自分の専用機を組み上げています。シュロウガは元々私の魂の中に取り込まれてたものなので念じればいつでも装着できるのですが、あれはちょっと実際に使ってみて分かったんですけど・・・やりすぎかなあって。
だから学園用にかつてのDEMコーポレーションが制作した「ディメンション・エナジー・マシンナリィ」の3号機である《ジェニオン》を用意しているんです。
このジェニオンはTS-DEMONという次世代型次元力制御機構を搭載していて武装はオールレンジに対応出来、防御機構として《D・フォルト》という次元の歪みを発生させることで攻撃を遮断する障壁をもっているためスフィアのおかげで継戦能力に優れた優良機と言えます。現在はほぼ完成しているんですが容量の使い方を吟味中なんです。元々武装は外付けの機体なのでそれを踏襲するか、それともせっかくISの規格になったのだから拡張領域に入れるのか、そしてシュロウガのように全身装甲にするのか、従来のISのように部分装甲にするのか、それによって容量の使い方が変わるので頭を悩ませているんです。
「ここは・・・こうして、と。グレイヴはスラスター内蔵がいいかな・・・?
「兎のお姉さんはどう思いますか?」
私は顔を向けずに背後に感じる人の気配に声を掛けます。
「・・・あらら、いつから気が付いてたの?気配は完璧に消してたつもりなんだけどねー?」
「私、他の人より勘が鋭いんです♪それに兎のお姉さんみたいな独特の気配は初めてですね、あ、紅茶淹れますけどご一緒にいかがですか?チョコチップクッキーもありますよ~。」
兎のお姉さんが何者なのかは知りませんが、私に対する強い興味を感じますからきっとお話しがしたいのだろうと推察してみます。
「いいねいいね~♪もっちろんいただくよ!」
目元の隈が酷いですがものすごい美人さんですね、紫のロングヘアが似合っています!ちょっと不思議なファッションですがそれは個性ですのでいいのではないでしょうか?
「それじゃ適当に掛けて少しお待ちくださいね!えっへへ~♪兎のお姉さんみたいな美人さんと一緒にお茶席だなんて今日はいい夜ですね♪」
美人さん大好きな私からすればご褒美以外の何物でもありませんね!張り切って美味しい紅茶を淹れましょう♪
「・・・うん、美味しい!クッキーも美味しいなあ~・・・。そういや名前名乗ってなかったね、束さんは天才科学者の篠ノ之束だよ!ぶいぶい♪」
私と兎のお姉さんは隣同士並んで床に座りながら紅茶を飲みます。ここは工場ですからティーテーブルセットなんてないんですよね・・・。飲みたくなったら飲めるように水筒に詰めて持ってきているだけですから。
「あら・・?篠ノ之博士だったのですね、私は由良川雪華と言います。どうぞよろしくお願いいたします。それと後でお土産に包んでおきますから持って帰って食べてください♪」
「ううっ・・・良い子だね~、束さんこんなに優しくしてもらったのっていつ以来だろう・・・。それと私のことは束さんって呼んでね!私もせっちゃんて呼ぶから♪よっろしくぅ~!」
目の前にいる兎のお姉さんはなんとISの生みの親である篠ノ之束博士その人だったのです。モンド・グロッソのときにシュロウガを展開したときにいつか接触があるだろうなとは思っていました、それが今日だったのですね。
「わかりました、それじゃあ束さん、DEMに何か御用なのですか?」
「単刀直入に聞くよ、せっちゃんが今組んでるIS・・・あれのコアはどうしたの?少なくとも束さんが作ったものじゃあないよね??」
なるほど、ストレートに来ましたね。まぁご本人に隠すようなことではないので素直に答えましょう。
「私が作りました、既存のコアを解析してその製造法を発見しました。それとコアの製造法は何処にも誰にも明かしていません、これからもそれをするつもりはありません。ただ、今のところ世界にあるコア467個にプラス3個だけ加わってるだけです」
「へえ・・・?コアの解析が出来たんだ・・・。いいねいいね!ずっと待ってたんだよせっちゃんみたいな子!束さんも嬉しいよ!あの時いっくんを助けたISの存在がなかったらここにたどり着けなかったかもしれないからある意味ではいっくんが誘拐されかけたのは感謝だね!」
思いのほか高評価だったようです、なるほど天才故の孤独があったのでしょうね・・・
「私はちょっと特殊な能力がありまして・・・あの時使用したISはまたここにあるやつとは別枠なんです。あの黒いISは【シュロウガ】と言いまして本来ISではないものなんですよ」
私は自作コアについて説明をします、シュロウガのこと、ジェニオンのこと・・・そして私とセツコお母さんのこと。束さんは様々な異世界の技術に興味津々で特に私がもつスフィアなどに大興奮していました。
しかし最初は興味津々だった束さんは説明を続けるうちに悲痛な表情になり・・・。
「・・・苦労したんだね・・・。そっか、異次元の世界からやってきたのか~・・・それに戦争を何度も経験して、せっちゃんも、せっちゃんママもようやく安住の地を得たんだね。・・・うん!束さんもせっちゃんたちを応援してるよ!それに、せっちゃんたちならISを悪用したりしないだろうし、なにより束さんが気に入ったからね!」
「ありがとうございます束さん、私もいつか束さんと一緒に宇宙に行きたいです・・・綺麗ですよ、宇宙から見た地球は。いろいろな銀河を見てきましたけれど、どこも本当に神秘的で。だから絶対に、行きましょう!」
「・・・せっちゃん・・・、うん。そうだね!必ず一緒に行こうね!束さんも研究を続けるよ!」
そういって束さんは優しく微笑みながら私を抱きしめてくれました。
ふぁ・・・束さんすごいやわらかいぃ・・・////
思わずあまりの心地よさに抱きしめ返してしまいました。ああ・・・やわこい・・・あったかい・・・いいにおい・・・ふかふか・・・ふわふわ・・・えへへへ・・・////
私のほうが束さんより背が高いのに頭を引き寄せて抱きしめられている体勢なので、束さんの大きなおっぱいに包まれてしまっています////
こ、これはいけません・・・虚ちゃんとも違う心地いい魔性の柔らかさです・・・これは人をダメにするおっぱいです・・・でもでも・・抗えないぃ・・・。
思わずせっちゃんを抱きしめちゃったけれど、なんだかぷるぷるしてるね?怪訝に思って少し腕を緩めると私のおっぱいに包まれていたせっちゃんが顔をあげて息をついた。
「・・・ふぁ////」
顔を真っ赤にしてとろんと潤んだ瞳、ほんのわずかに開いた艶やかな唇、大人びて見えるのに幼い幼い童顔。
ドキンとした。
束さんの心臓が早鐘のように鳴り響く、頭の回転が鈍ってエラーを吐き出す。そして気が付いた時には束さんは・・・
なぜかせっちゃんの唇を奪っていたんだよ////
「・・・ん・・・ちゅ・・・ぁむ・・・」
夢中になってせっちゃんにキスをしている束さんの姿を、どこか冷静な束さんが隣にいてそれを見ているような不思議な感覚だった。せっちゃんの唇はやわらかくて甘くて、癖になる中毒性をもっているね・・・ふぅ////この世界一の大天才である束さんですら思考が止まって制御不能に陥る魔性の女だなんて・・せっちゃんてば罪な子だね♪
この束さんのファーストキスを奪ったんだよ・・・?(奪った自覚はない)責任とってもらわないとね!!ふへへ・・・////
とりあえずもうちょっとキスさせてもらお~~っと♪
もうちょっと・・・もうちょっと・・・・♡
ふへへ・・・夜はまだまだ長いんだよ?////
篠ノ之束:原作の大天才にて大天災、CV田村ゆかり。本作品の束さんは純白、そして束さんのおっぱいは至高。
篠ノ之箒:もっぴぃ知ってるよ。出番はまだ当分先だって。
細胞レベルでオーバースペック:対魔忍的に言えば感度3000倍。
会いに行こう、そうしよう!:思い立ったが吉日。だけど社会人なら相手のアポは取りましょうね。
ディメンション・エナジー・マシンナリィ:略してDEM、スパロボZに登場する架空のメーカーが生み出した機動兵器のナンバー。
TS-DEMON:ティーエス・デーモンと読むが性転換するわけではない。詳細は後程
D・フォルト:次元の歪みを発生させることで攻撃を遮断する障壁。Dimention Faultの意。生半可な攻撃では抜くことが出来ない。
束さんの不思議なファッション:あの胸元に飛び込みたい
束さんのおっぱい:搗きたてのお餅のようなおっぱい、すなわちやわこい。
虚ちゃんのおっぱい:高級低反発枕のようなおっぱい、すなわちふわっふわ。
束さんのファーストキス:チョコチップクッキーの味がしたらしい。
その後の二人:あれから1時間ほどちゅっちゅし続けていたらしい。なお、作者の恋人認定の二人はISコア・ネットワークを使っていつでもやり取りできるようにしたらしい。