何かおかしいと思っていた理由はこれだった・・・、本当にありがとうございます!
現在艦これイベント中につき若干作業工程がずれ込んでしまっています、誠に申し訳ない!
追記:いつのまにかセシリアのバス内描写が削れていたので修正
ゴールデンウィーク 日本 千葉県(内房先端)山間
side 千冬
我々は今、由良川邸からチャーターしたバスに乗り込んで千葉県の房総半島を先端付近まで移動中だ。このあたりまで来ると周囲は長閑な田園風景が広がる・・・、IS学園は東京湾からさほど離れていない場所に作られた最先端技術が詰め込まれた人工島故に、こういった日本の田舎といった風景はとても心が落ち着く。
あの日から次々舞い込んでくる雑務に追われに追われ、真耶と二人必死になって書類仕事に精を出したおかげで何とか仕事をGW前に終わらせられた、はっきりいってここまでの被害が出たのはIS学園始まって以来のことらしい・・・。破壊されたアリーナは急ピッチで建て直ししているが来年の末までは使用不可だ、ISのほうは整備科の生徒が文字通り寝食も惜しんであたってくれたためにGW前には全機復帰が出来た、本当に頭が上がらん。そして由良川邸から出発したのは雪華が実家のほうにおいてあった
だが今回レナードと呼ばれた少女から呼ばれたメンバーは私、雪華、セツコさんの3人だけだったはずなのだが・・・
「房総半島って意外と長いんだね~、千葉県に入ってから何時間経過してる?え、もう2時間以上?」
「去年行ったウサミンランドはほんの入り口のほうにあるのだな!さすがにここまでくると景色も長閑なものだ」
「名産品はピーナッツバター、ですの?マーマイトとはどう違うのでしょうか?」
「千葉と言えば・・・幕張メッセしか行ったことないけど・・・。うん、こういう景色も・・・なかなか、好き」
いや、シャルロット、ラウラは分かる。由良川邸に一度3人で帰ってたし、姉妹だからな。オルコットも従姉妹だ、由良川の家に遊びに行くなど別に珍しくもない。そして更識も家が目の前だからな、これも分かる。だが私の隣でお徳用落花生を殻ごともっしゃもっしゃと頬張っている
「ねぇねぇちーちゃん!あとどれくらいで到着するんだい?束さんお腹空いてきたんだけど!」
・・・なんで束までここにいるんだ?そして今お前が頬張っているものはなんなんだ?
side セツコ
隣でぐっすりと眠る雪華の頭を撫でながら思案に耽る。学園が襲撃された日から今朝まで寝る間も惜しんでISの修理と整備に掛かりきりで、ようやくゆっくりと寝ることができるようになったらしい。その寝顔はとても弛緩しきっていて割と賑やかな車内であるにも関わらず目覚める気配は無い。この子は本当に一生懸命仕事をする、Z-BLUE隊での日々の影響が殊の外大きかったらしい・・・、あの部隊は連戦に次ぐ連戦で常にドックはフル稼働していたから。私も自身の機体《バルゴラ》の整備は出来るだけやっていたくらいだ、エースパイロットであるアムロ大尉などは他の機体もよく整備を手伝っていたのを覚えている。
そんな環境をずっとスフィアを通じて見て来た雪華は日々の機体の整備がどれだけ重要かよく解っている、それを疎かにすれば100%のポテンシャルを発揮できないばかりか、それが原因で思わぬ大怪我や、ひょっとしたら撃墜され死んでしまうかもしれないということも《見てきた》から・・・。
「・・・お疲れ様、雪華。ゆっくりお休み」
こうやってこの子の髪を撫でるのは2か月ぶりだろうか、お互いに忙しい環境に身を置いている以上なかなか会えない状態が続いていた。私自身、この世界にやってきてこんなに忙しい日々を送ることになるとは思いもしなかったくらいだから。
DEMコーポレーションは雪華たちのがんばりのおかげで経営は軌道に乗っている、新たに契約を結んだドイツやフランスにも新型ISの開発に携わることが出来た。
ドイツの【レーゲン型】の完成形である《シュヴァルツェア・レーゲン》は雪華のおかげで完成に漕ぎつけたといっても過言ではないほど。あれは
フランスの方は自前の第三世代IS開発が進まず次回のイグニッション・プランから外されるという憂き目にあうほど崖っぷちだったのだが、こちらもDEMの技術力が大いに役立ち《ラファール・リヴァイヴ》というフランスが誇る第二世代名機のさらなる発展型としての後継機を開発することに成功した。こちらは今まで拡張領域の大きさから《飛翔する武器庫》とも呼ばれるほどの豊富な武装の収納が可能な【戦局に左右されにくい汎用性】が売りと言えたが、後継機は拡張性をやや狭めた代わりに標準装備としてそれ自体に汎用性をもたせた遠近複合武装である《ガナリー・カーバー》を参考にカスタムした武装を標準装備させた。スフィアが搭載されていなくても扱いきれるだけの出力調整を施したタイプなので本来のカーバーとは比べるべくもない性能ではあるのだけれど、それ一つで近接戦闘、遠距離実弾射撃、遠距離エネルギー射撃、シールド、ブースターといったものが賄える。機体性能としては従来の機動性を重視したバランスタイプなので幅広く受け入れられるでしょう。
ただDEMコーポレーションは欧州連合との繋がりが強くなった半面、今度は本拠を置く日本との関係が悪化しDEMに対する圧力を強くしてきた。元々日本政府は前例や過去の実績を重視する体質なために由良川グループ関連とはいえ新興企業であるDEMを評価せず、打鉄というそれまでの実績がある倉持技研を重用してきたという流れがあるのですが・・・。やはりそこはどの世界でも日本は日本と言うべきでしょうか、倉持技研が第三世代型ISの開発に遅れを取っている現状からの焦りなのか、DEMが持つ技術を供与して倉持と共同開発しろと言ってきたのですから。
なんと言いましょうか、本当に・・・、あくまでも【倉持技研が開発に成功した新型】ということにしたいのが丸わかりすぎて由良川一家全員が同時に大きな溜息をつくという有様。恐らく政府に倉持技研との繋がりがある者がいるのでしょうね、共同開発と言ってはいるもののあくまで主体は倉持技研、我々DEMはサポート役でしかないと。しかしそんなことを政府から言われると余計にお断りしたくなるのが人情というもの、将秀さんはとても凄味のある笑顔で政府からの命令を持ってきた職員を追い返していました。まさにけんもほろろ、あの職員の方は上からの指示に従っただけとはいえあれは本当にご愁傷様としか言いようがないほど哀れでしたね・・・。
そして忘れてはいけないのがイギリス軍です。かの国はオルコット家との繋がりから最も縁が深いと言える由良川家第二の故郷、そしてイギリス軍はとても誇り高く、独特の高い技術力と解析能力からIS開発の先駆けとしてアメリカと並び常に世界をリードしてきた国です。独特すぎる技術からサブカル界隈では英国面に落ちるとか言われることもあるそうですが、どういう意味なのでしょう?
イギリスはDEMがブルーティアーズ型試作機である《ブルーティアーズ》のコアに搭載された【シュンパティア】に目を付け、セシリアちゃんの豊富な実戦と長い稼働時間から得られたデータを使って独自に疑似シュンパティアのようなものを作り上げてしまいました。実際にISコアの内部にあるシュンパティアに触れることができない以上、実戦データから解析する以外に道は無かったのですが・・・、そこはさすがにイギリスと言ったところでしょうか、補助AIをISに搭載することで直接操縦者とビットを補助する形でパフォーマンスを上げてきました。【操縦者のビット操作による負担軽減】が目的なので別に同じシュンパティアを再現する必要などないことに早い段階から気が付いたことも功を奏したようです。
そしてその疑似シュンパティア搭載型のBT2号機と3号機の開発はどんどん進んで行き、満を持して今度のイグニッション・プランでお披露目となったわけです。世界中を渡り歩いて様々なデータを蓄積していったセシリアちゃんの功績はとても大きなもので、彼女は若くしてイギリス国内でも有数の発言権を持つに至ってしまいました。まぁセシリアちゃんならその発言力も上手に活用できそうな感じはしますけれどね。
おっと、物思いに耽っていたらいつのまにか目的地が近づいてきましたね。それにしても、今回の会談は一体何なのでしょう?雪華は帰って来たと思ったらろくな説明もしないまますぐ寝てしまったので説明を聞いても要領を得ないのですよね・・・?
side 雪華
《・・・そろそろ到着するようだ、・・・起きるといい》
《まったく、こんな子供が僕達を従えているなんてね・・・まぁ、終わったことだからね、それでもいいさ》
んんぅ・・・、しくー、もすこし、寝させて・・・、ばるびーうるさいー、・・・すぅ・・・すぅ・・・。
《ほらほら、我儘言わないの!なんだか楽しい事が起きそうじゃないの♪あー、私ももう一度肉体欲しいよ!》
《私としてはのんびりしたいものですがねぇ・・・、せっかく開放されたと思ったら再びスフィアの中ですよ、これではあの時の宣言も無効になってしまうではないですか》
ん~・・・、もう少し大人しくしててよ~、えるーなー・・・。それに宣言したの私じゃないんだから・・・、あいむの、じごうじとく・・・すぅ・・・。
《だがいつまでも寝ているわけにもいくまい?すでに世界は動き始めている、戻ることはできない》
《動き始めているのはこの世界か、それとも僕達の魂か、
ヴィルもアサキムもやさしくないよー・・・、きみたちはー、もっとこう・・・いたわる心というものをだねー・・・むにゅむにゅ・・。
《だが翡翠の乙女よ、そなたの思うように世界は動かぬ、それは全ての世界の歴史が証明している。良くも悪くも人の世と言うものはどんな未来を歩むのか誰にも予想が付かない、例え神であっても・・・》
・・・うん、わかってるよー、ゆーさー・・・、だからね、一緒に、皆に寄り添うよ・・・。いつまでも・・・、ずっと。
-・・・雪華、雪華。到着したわ、そろそろ起きなさい・・・。
セツコおかーさん・・・?はぁい、おきま~す・・・。
「・・・こ、ここがヤツらのハウス・・・ね・・・?」
とか思わず呟いてしまうほどに想像していたモノとは違う建造物が視界に入っている。ニールお兄さん達から事前に聞いていた話では、所属してる会社はハイスペックな最新型パワードスーツを開発する企業で、さらに所属してるメンバー全員が別世界の超有名人で超優秀な人ばかり、そして生産しているパワードスーツに至ってはISのように空を飛ぶことはできないけれどもASと同様の操縦系、パワーアシスト機能を含めた駆動系、支援AI、対BC防御が搭載された物なので地上限定であれば下手なISより性能が良いという有様。
そんなものすごい企業なのだから由良川の本社とまではいかないまでも、更識が所有している企業くらいの規模はあるのだと思っていました・・・。そう、目の前に広がるこの光景を見るまでは・・・。
「わ~!見て見て雪華!羊だよ羊!まだちっちゃいね~、か~わ~い~い♪」
「おお!こ、これはなんというもふもふ感!・・・ふ、ふふ・・・、これはよいものだ・・・」
なぜかバスを降りた私たちを出迎えてくる動物たち、というか・・・家畜?え、ここって最新型パワードスーツを開発してる企業なんです・・よ・・・・ね?
「見てくださいまし、こちらはダマワラビーですわ~♪」
「ひえっ・・・ちょ!スカートかじらないで~!」
なんで羊やダマワラビーが・・・?少し離れた所には牛やアルパカも見えるんですが・・・。あれ?私たち来る場所間違えてる・・・?
「ここが地図にあった場所で間違いないのだな?本当なのか・・・?」
織斑先生も私と同じ感想です、隣にいるセツコお母さんに至っては目が点になってます。
ここがニールお兄さんたちが所属する会社【ミスリル】で間違いない様子、だってほら、ここに立て看板で《株式会社ミスリル》って書いてありますし。私たちの知ってるミスリルはこういう、なんというか、手書きの立て看板を道端に立ててるような会社ではないんですが・・・。明らかに牧歌的なこの風景は、そう、都心のビル群に埋もれてしまいそうな圧迫感とは真逆の圧倒的な解放感、そして緩やかに通っていく爽やかな風と動物の匂い、遠くでは付近の住人でしょうか、田植えをしている姿も見えます。
これぞまさに日本の田舎!といった風景にベストマッチした建造物、すなわちテレビでしか見た事ないような古き良き田舎の学校の姿そのまま。それが《株式会社ミスリル》!
「すまねえ、少し待たせたか?」
明らかに校舎と思しき建造物からやってくる人影、声はニールお兄さんのもの。その声を聴いてセツコお母さんはハッとしたように正気に戻る。
「え!?なんでロックオンが!?・・・あ、あれ?」
あれ?ニールお兄さん右目が・・・?コーラサワーお兄さんに付けられた傷が無いですね、これではまるっきりライルお兄さんと同一人物ですよ。というか明らかに死ぬ前より若くなってませんか?そう、全体的にこう・・・。
「・・・えーと、ロックオンの隠し子?」
そう、それですそれ、セツコお母さんは私と同じで絶賛混乱中です。目の前のニールお兄さんと同じ声の人物は明らかに私より年下で、具体的には中学生なったかどうかの年齢。身長はシャロより少し高くセツコお母さんよりは低い程度です。ニールお兄さんなら死ぬ前は24歳で185cmの長身ですから明らかに別人・・・。
「そんなわけあるか!ニール・ディランディ本人だっての!この姿はちょいと訳アリだ!・・・ま、込み入ったことばかりあるからな、建物の中に案内するぜ」
うっそー・・・、まさかの本人ですってよ。私、こういう時どんな顔をすればいいのかわからないのですが~・・・。
千葉県:ウサミン星人の住処が存在するらしい。
ウサミンランド:この世界には黒い耳のアレはいない、いいね?
幕張メッセ:千葉県千葉市美浜区の幕張新都心に位置する日本最大級のコンベンション・センター。
お徳用落花生:ウサミン星人の主食
シュヴァルツェア・レーゲン:ドイツ軍の開発した第三世代型IS、原作ではラウラの専用機だがこの世界ではクラリッサの専用機として開発された。原作よりAICにかかる集中力は少なくて済み、尚且つ有効範囲はずっと広い。
ラファールの後継機:原作ではシャルロットの専用機となるが、この世界では量産型として名を馳せることになる。デュアルコアシステムではなく、純粋に性能が強化された名機。抜群の運動性とプロト・カーバーによる多彩な攻撃で量産機の範疇に収まらない戦闘力を有する。
日本政府:倉持技研とズブズブの癒着があるらしい。アメリカに本部がある女権団ともズブズブで日本国内が特に色濃く女尊男卑に染まっているのはそれが原因。
イギリスが開発したIS:原作通り《サイレント・ゼフィルス》と《ダイヴ・トゥ・ブルー》だが、この世界の2機はさらに高性能化している。
雪華の夢の中の声達:スフィアに眠るリアクターたちの魂、上から尸空、バルビエル・ザ・ニードル、エルーナルーナ・バーンストラウス、アイム・ライアード、ヴィルダーク、アサキム・ドーウィン、ユーサー・インサラウム。
尸空:しくう、と読む。《沈黙の巨蟹》のスフィアリアクター。サイデリアルの部隊【鬼宿】の指揮官。銀河辺境に存在したとある種族の名称で、人間に限らずあらゆるものに存在する「消滅しようとする力」の結晶、つまり死を司る、元来の意味での「死神」の一族。
バルビエル・ザ・ニードル:《怨嗟の魔蠍》のスフィアリアクター。【アンタレス】というサイデリアル特殊部隊の指揮官。サイデリアルの組織内では嫌われ者で、この部隊の一員となる事自体、「堕ちる」と形容されるほど忌まれている。指揮官の意向から倫理を逸脱した非道な作戦を平然と実行する。
エルーナルーナ・バーンストラウス:《欲深な金牛》のスフィアリアクター。サイデリアル特殊部隊【ハイアデス】の指揮官。全身を黄金の甲冑に包まれていたが、その中身はそばかすが似合う金髪アメリカンな巨乳カウガールだった。途轍もない知将であり、相手の考えを完全に読みきった上で作戦を立案・実行する。自身もリアクター以前に軍人としての力量がずば抜けており、緻密な作戦と大胆な行動を得意とする。反面色恋には疎く、特に敵意には敏感だが好意には基本的に鈍感。
アイム・ライアード:《偽りの黒羊》のスフィアリアクター。本名は「ハーマル・アルゴー」であり、偽名は直訳すると「私は嘘つき」になる。息をするように嘘をつく男であり、話術に長ける。しかし、発言の中には嘘ではない事も何気に含まれている。
ヴィルダーク:新地球皇国の皇帝にして、サイデリアルの統率者。金色の武具と牛のような角のついたサークレット、濃紺のマントを身につけた筋骨隆々の男。その正体はガイオウと同じ次元将。次元将形態になると身長156.7m、体重540.0tになる
ハイスペックなパワードスーツ:予想が付く人もいるかもしれない・・・。
ミスリル:ミスリル(Mithril)とは、『フルメタル・パニックシリーズ』に登場する組織。いかなる国家にも属さず、軍事力を用いた直接行動による平和維持活動を主とする対テロ極秘傭兵組織。軍事的な緊張状態にある紛争地帯等に出没し、テロリストや独裁政権を殲滅する事が目的である。米軍の10年先を行く技術力を有している。
株式会社ミスリル:明らかに上記の組織とは違いますね・・・。
コーラサワー:『機動戦士ガンダム00』の登場人物、パトリック・コーラサワーが本名だがスパロボZ天獄編ENDまでに結婚してパトリック・マネキンになる。でもキャラ表記はコーラサワーのまま。自意識過剰で喧嘩早い性格、軍も手を焼く問題児。現実の階級制度を参考にすると、年齢的に1stシーズンの時点で自動的に大尉まで昇格していておかしくないのだが、少尉に留まっている辺り問題児ぶりがうかがえる。だが、2000回以上のスクランブル(緊急出撃)をこなし、模擬戦全勝の高い技量を持つ。