IS 《神器の少女》   作:ピヨえもん

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ミスリルは人材が豊富(白目)

ようやく過去投稿分も文章の整理が完了しました、引き続き精進してまいります。
他に気になる点などありましたら指摘くださるよう宜しくお願いいたします。

文章って、難しい!表現って、難しい!



29 ミスリル

 株式会社ミスリル 社屋内

 

side 千冬

 

 ギシ・・・ギシ・・・、ギシ・・・ギシ・・・

 

 歩く度に板張りの廊下が鳴る、ミスリルの建物内は外観から想像通りの姿をしていた。

 板張りの廊下、左右横開きのスライドドア、プリントの張られた掲示板、我々が歩いている場所はどう考えても学校の廊下だ・・・。

 

 

「ここが会社だというのか?なぁ雪華、あの少年は誰だ?見知った感じに見えたがお前の知り合いなのか?」

 

 

 先頭を歩く茶髪の少年(かなりの美形だ)のすぐ後ろを困惑の表情で付いていく雪華と、その隣でなんともいえない微妙な表情で雪華に手を引かれてフラフラと着いていってるセツコさん。心ここにあらず、といった様子だが大丈夫なのか?

 

 シャルロットやセシリアは首を傾げながらもとりあえず一緒に歩いている、ラウラと簪は目に映るものが珍しいものばかりなのか、右へ左へとフラフラしながら観察をしている。そして相も変わらずお徳用落花生を頬張る天災()はさしたる興味もないのか私の隣でまっすぐ前を見て歩いている。

 

 

「えーと・・・、彼はニール・ディランディ。コードネームを【ロックオン・ストラトス(成層圏の狙撃手)】といって、狙撃の名手です。別世界の地球、ZEXIS(Z EXtra International Savers)と呼ばれる部隊に所属して共に戦いました」

 

「ああ、俺のことはロックオンって呼んでくれ、そのほうが通りがいいからな。それと俺は今はこんな姿だが元は24歳でな、まあいろいろあってこんなナリになっちまってるけど気にしないでくれ。これから遭遇(・・)するヤツラはもっと衝撃的だからな」

 

 

 ハハハッ!と軽く笑いながらスタスタと先へ行くロックオン少年、その後ろを歩いていた雪華の顔が若干引き攣った気がする。

 

 


 

side 雪華

 

 

「着いたぞ、ここだ」

 

 

 ちっちゃいニールお兄さんはここが目的地だと言います、・・・私より小さいけどお兄さん?あれ、今はニール君?・・・まぁお兄さんでいいや。

 

 案内されて到着したと言われた場所、明らかに他のドアとは違う観音開きで【校長室】の札が壁に掛けられています。

 

 

「ここ・・・、校長室って書いてありますよ?」

 

「気のせいだ」

 

「え、いやでも・・・」

 

「キノセイダ」

 

「アッハイ」

 

 

 コンコンとノックしたのに返事を待たずにドアを開けて中に案内される私たち、心なしかニールお兄さんの目が死んでいる気がします・・・。

 


 

 入室すると中は応接室とセットになっているのか割と広めになっていて、必要最低限な調度品と大きなテーブルに両サイドにある数人掛けれるソファー。そしてその先には明らかに校長先生が座っているはずのデスクが・・・。やっぱりここは校長室なのでは?私は訝しんだ。

 

 

「皆様いらっしゃいませ、ようこそお出でくださいました」

 

 

 校長室の中には女性が一人、アッシュグレイの髪をボーイッシュなショートにしたメガネの似合う知的美人さん。年齢は・・・虚ちゃんくらいかな?でもどこかで見たような・・・。

 

 

「私は秘書のサビーナ・レフニオと申します、只今主を連れてまいりますのでどうぞこちらにお掛けになってお待ちください」

 

「なんだ社長たちは工房か?んじゃ先にアイツの顔合わせしとくか」

 

 

 すすっと洗練された動きで全員分のお茶と茶菓子を用意し、主なるものを呼びに出て行ったサビーナ嬢、そしてニールお兄さんも誰かを呼びに行ってしまいました。サビーナ・・・さびーな・・・はて、確かにどこかで・・・。

 

 

「なんだか会社に来たという実感がないんだが、一体どうなっているんだ?」

 

「ちーちゃん、束さんミスリルなんて会社聞いたこともないんだけど、なんか知ってる?」

 

「・・・いや、あいにく私も知らなくてな。雪華とセツコさんは元々のミスリルは知っているらしいがこちらの世界のはまったく知らないそうだ」

 

 

 こっちの世界に来て5年目ですけど、この世界でミスリルって会社のことは聞いたことがないですね。パワードスーツを売っているなら少しは聞いたことがあってもよさそうなものなのですが・・・?それにさっき工房って言ってましたけど、そんな施設あったかなー?

 

 

「ミスリル・・・、どこかで聞いたこと・・・あるような気がする」

 

 

 ミスリルという名前、意外にもかんちゃんの記憶に何かが引っかかっているみたいです。かんちゃんはサブカルとかミリタリー系統に強いですからね、独自の情報網を持ってるみたいですしあなどれませんね。

 

 

「・・・・あっ!ひょっとしてミスリルって、この(・・)ミスリルかも!」

 

 

 何か思い出したようにゴソゴソとポーチの中を漁るかんちゃん、たしかいつも本音用のお菓子とか忍ばせてたような?

 ポーチの中から出てきたのはおまけつきのお菓子、いわゆる「食玩」というものでした。あれ?でもパワードスーツって・・・。

 

 

「ミスリルといえば、最近食玩界に現れた期待の星!この「働くおちゃめなロボット」シリーズの製造元!」

 

「食玩メーカー、って・・・。簪、ミスリルはパワードスーツ作ってる会社だってロックオンさんが言ってなかった?」

 

「でもあの会社のロゴは間違いないよ!他にも「ポンコツアンドロイド」とか「働かないロボット」とか「ドリルは男のロマン」とかいろいろなシリーズがあるんだよ、ずっとファンで集めてたから!」

 

 

 ふんすふんすと鼻息も荒く熱く語るかんちゃんと、その食玩付きお菓子から何が出てくるかと期待を込めて開封するラウラ。開けてみれば中に入っていた食玩は随分と見覚えのあるミニチュア・・・。

 

 

「こ、これは・・・、オレンジハロじゃないのー!」

 

 

 まさにニールお兄さんの相棒たるオレンジハロが姿を現した、そしてかんちゃんは喜びに打ち震えている様子でわなわなとハロを掲げ持っている。ラウラの目もなぜかキラキラしてるね・・・、こういうのも好きなんだね~。

 

 

「待望のハロシリーズ!やった、これでコンプだ~♪」

 

「こ、これはすばらしい造形美だ・・・!」

 

「ハロ!ハロ!」

 

 

 パタパタと蓋パーツを開閉してコミカルに動くハロちゃん、こんなところまで再現してるのね・・・。あれ、でもオレンジのハロちゃんってたしか・・・。

 

 手足、付いてなかったっけ?

 

 

「お、ハロじゃねぇか。よかったな、そいつはレアだぜ。ま、さすがにそのサイズで手足付けるのは無理があったからな、それにほんの少しの言語パターンしか入ってねえし。食玩は副業でな、ってか会社の収入源のほとんどがコレなんだけどな・・ハハハ」

 

「・・・本家のハロは、・・・これだ」

 

「さすがにこのサイズのおまけをつけるわけにもいくまい?」

 

 

 いつの間にか校長室に戻ってきていたニールお兄さんの声に振り返ると。隣には明るい栗色の髪をしたちっちゃな女の子と、クリクリ天パな金髪ドヤ顔の少年の姿。そして女の子の手から、ぽんっと放り投げられる原寸サイズのハロちゃん。ぽよんとバウンドしてテーブルの上に着地を決める。

 

 

「ハロ!ハロ!キョウダイ!キョウダイ!オメデトウ!オメデトウ!」

 

「ふおおおおおおおおおおお!!」

 

「ちょ、ラウラ落ち着いて!?」

 

 

 ぴょんっとラウラに向かって飛び込むハロちゃん、カラーはグリーンだから元祖かな?ハロちゃんを抱きしめてふるふると震えるラウラはデレデレの様子だ。連れて帰ったりしないでしょうね?

 

 

「遅くなったな、こいつらも紹介しとくぜ。この金髪クソガキが【グラハム・エーカー】、んでこっちの茶髪の子は【マリーダ・クルス】。俺と同じですっかり子供に戻っちまってて笑えるだろ?特に金髪クソガキのほう!」

 

「フ・・・!今世の私はその程度の挑発に乗りはしない。なぜなら文字通り生まれ変わった新生グラハム・エーカーだからだ!」

 

 

 いや、意味わかりませんし!無意味にドヤ顔ですし!グラハムお兄さんちょっと壊れすぎじゃないですかね!?

 それにマリーダお姉ちゃん!なんとこんなにちっちゃくなっちゃって・・・・、もうマリーダちゃんですね。あ、セツコお母さんが我に返ったようにマリーダちゃんを抱きしめに行った。

 

 

「・・・マリーダ、おかえりなさい(・・・・・・・)

 

「ああ、セツコ・・・、ただいま(・・・・)。フフッ、セツコはすっかり大人になってしまったな」

 

「そう、そうね・・・。マリーダはすっかり幼くなって。ふふふ♪」

 

 

 ぎゅっと抱きしめあうセツコお母さんとマリーダちゃん、そして放置されるドヤ顔のままのグラハムお兄さん、ハロを回収して椅子に座るニールお兄さんの図。ちぐはぐです。

 

 

「遅くなりまして申し訳ございません、只今社長を連れてまいりました」

 

 

 先ほどのサビーナ嬢が二人の少女を連れて戻ってきました。

 一人は割と小柄でアッシュブロンドの髪をシュシュで一纏めにし、トップバストのあたりに流している美少女。ものすごく、ものすご~~~く!良く知っている人に似ています・・・。

 そしてもう一人はゆるくウェーブのかかった金髪を肩口あたりでカットしてるキリッとした長身の美人さん、こちらもものすごく見覚えのある顔立ちです・・・。猛烈に嫌な予感がしますよ~~~~!

 


 

「遅くなってすまない、改めて挨拶をさせてもらいます。株式会社ミスリルの社長、【レナード・テスタロッサ】です。そちらの由良川雪華さん達から聞いているかもしれませんが、前世は男で敵同士でした。隣にいるサビーナは前世から公私ともに私のパートナーです」

 

「同じく、ミスリルの副社長を務めさせてもらっている【フル・フロンタル】だ。私もレナードと同じく元男だ、前世では敵同士だったがもはや争う意思は一切無いことを明言しておこう」

 

 

 ・・・はいぃ?

 

 思わず頭のてっぺんからつま先まで視線を動かし、まじまじと二人を見てしまう。二人とも紛うこと無き美少女、フル・フロンタルはスーツ姿からでもはっきりとわかるほど抜群のプロポーション。レナードは妹であるテッサお姉ちゃんより立派な二つのお山を備えています。双子の元兄に負けるとか、テッサお姉ちゃんは泣いてもいいと思うんです・・・。そして確信しました、ヤツラは我らちっぱい同盟の敵だ!私はかんちゃんと更に深い絆で結ばれた気がしました。

 

 

「おいセツコ、大丈夫か!?なんかFXで全財産溶かしたみたいな顔になってるぞ!」

 

「雪華も苦いもの食べたみたいな顔になってるよ・・・、大丈夫?」

 

「「ダイジョウブダ(ヨ)、モンダイナイ(ワ)・・・」」

 

 

 ニールお兄さんはセツコお母さんの肩をガクガクと揺さぶって正気に戻そうとしています、揺さぶられるままにヘッドバンキングかましてますね・・・。

 たとえヤツラが我らちっぱい同盟にとっての敵であろうとも。世界の敵ではないのならそれで・・・いいんです・・・ううううっ。・・・・後で食事内容とか聞いとこう。

 

 

「あ、あはは・・・、なんだかごめんね?」

 

「好き好んでこの姿になったわけでもないのだが、おそらく前世での強い想いが形になったのやもしれんな」

 

「・・・そんな願望でもあったのですか?それならちょっと二人に対する認識を改めないといけないのですが」

 

「そんなわけあるか!・・・うひっ!?・・・ゴホン、あー、失礼」

 

 

 思わず素が出てしまったレナード、隣に寄り添っていたサビーナ嬢に笑顔で脇腹を抓られています。なんか主従逆転してません?それにしてもサビーナ嬢、いい笑顔です。

 前世での強い想いっていうとアレかな、レナードが死ぬ間際に願った「生まれ変わったらサガラのように真っ直ぐに、カナメのように人生を楽しんで、そしてテレサのように生きたい」っていうのが超時空修復の際に叶えられたのかな?Zクリスタルは想いの力の結晶ですからね、でも最後のテッサお姉ちゃんみたいに生きたいっていうのはテッサお姉ちゃんになりたいって願ったわけじゃないと思うんだけどね~・・・。注文と違う料理がでてきてしまいましたねえ。

 とするとフロンタルのほうはなんで女の子の姿に・・・?特にそんな願いをしてた記憶は無いのですが。

 

 

「失礼します♪お茶とお菓子のお代わりをお持ちしましたよ!」

 

 

 とか考えてたらドアをノックして入室してきた黒髪で褐色肌の女性。艶やかなストレートの髪をアップに纏め、どこかラーダさんやアリエイルさんを彷彿とさせるエロカワなファッションが良く似合う美人さんです。あれ、でもこの人って・・・。

 

 

「ララァ!?え、うっそー!?」

 

「あら、一目でわかってしまいましたか?」

 

 

 私の知ってるララァ・スンはこんなにエロカワファッションの女性じゃないんですけど!?なにがどうしてこうなったんですかー!!

 

 

「皆様、ララァ・スンと申します、よろしくお願いしますね☆きゃ~!皆かわいい~♪」

 

 

 キャハ☆とウサミンな挨拶をするララァ、ラウラを抱き上げくるくると回る。ショックのあまりセツコお母さんは再びFXで全財産溶かした顔になってます・・・。たぶん私も同じ顔になってると思うんです・・・。

 

 思いっきり話の腰を折られ苦笑するニールお兄さん、特に気にした風でもないグラハムお兄さん、そしてララァに抱えられたままのラウラ、のんびりとお茶を啜るマリーダちゃん。レナードやフロンタルも苦笑しつつも慣れた様子です・・・。そして空気に取り残されるIS学園サイドと束お姉さん。

 

 ああそうか・・・。ララァのこのはっちゃけ具合、ひしひしと伝わる可愛いもの大好きオーラ。つまりフロンタル女体化の犯人は彼女なのか・・・、謎は全て解けましたよ・・・。

 

 

 あとで聞いた話では、外で遭遇した動物たちもララァが可愛いからといって飼い始めた子たちだそうです。

 


 

side 千冬

 

「・・・なるほど、アリーナの襲撃犯はアメリカの女性権利団体、そしてヤツラの狙いは一夏。シェルター襲撃犯はシベリアの軍事施設から出撃を確認、こちらの関連性は不明だがなんらかの支援ないし技術供与は受けている可能性あり。そして教員を襲った黒いIS、アメリカとのつながりは不明だが逃げた先、最後に反応消失したのはハワイ、か。」

 

 

 ギリッ!!

 

 怒りを抑える余り強く歯を食いしばってしまった、どいつもこいつもなんという身勝手な・・・!怒りに染まる私とは対照的に、テスタロッサやフロンタルは淡々と続ける。

 

 

「女権団トップは【エーデル・ベルナル】という異世界からの転生者、ヤツラは織斑さんや篠ノ之博士を勝手に女権団の象徴に祭り上げ世界各国で無茶を要求している連中です。ISを自分たちに与えられた特権だと勘違いし、女は男よりも優れた存在だと認識している・・・。そしてロシア、かの国はかつて軍事大国として世界に影響力を発揮していましたが、IS登場以降はその影響力が大幅に低下しました。理由は割り当てられたコアの数が少ないという事、その焦りから国家代表もろとも碌なテストもしないまま【モスクワの深い霧】の稼働実験に失敗し爆発事故でコアを消失。国際IS委員会にそのことを咎められ第三世代機の開発を禁止されました。故にIS以外の道を模索しているのでしょうね・・・、おそらく異世界の禁断の技術に手を出した。ダイオンが出撃した軍事施設はその後の調査で壊滅を確認しており、内部に生存者は一人もいないという状況でした」

 

「アメリカもまたISの登場により世界の軍事バランスが崩壊したことを歓迎していない、それに独力でIS開発をしてきた故にプライドも高くEUと違い由良川グループとの繋がりが薄い。急成長を遂げるEU各国に危機感を募らせ何かしらのアクションを水面下で起こしているのは間違いない。そして何よりも・・・」

 

「【亡国機業(ファントム・タスク)】、ですね?」

 

 

 亡国?なんだそれは?由良川から口にするということは危険なものなのか?

 

 

「亡国機業というのは、私が元居た世界での組織【アマルガム】のようなものだからね。大国と繋がり、その闇に溶けこみ暗躍する。世界各国で発生しているISの強奪事件は亡国機業の犯行だろうね。ただ面子というものがあるしロシアの例もあるから、コアもろとも強奪されましたなど発表できるはずもないから、その事実は伏せられているよね」

 

 

 テロ組織そのものではないか・・・。IS強奪は実しやかに囁かれている噂であったが現実のものだったとはな、それでは今回の襲撃もひょっとすればIS学園が保有しているコアを奪おうとした?だが今回撃退することに成功したということは、そう簡単に次も力づくで仕掛けてくるとは思えんな。何らかの策を練ってくる可能性のほうが高くなった・・・。ええい、面倒な事になった!私は頭を使うのは苦手なのだが!

 


 

side 雪華

 

 今回のIS学園襲撃犯はある程度絞れました。ですが対策は専守防衛以外に無く、IS学園としては引き続き受け身にならざるを得ないという状況に変わりはないということ。そうなってくると学園が保有する戦力の向上、そして教員用ISのバージョンアップが出来なければならないという壁にぶつかります。どうしましょうねー・・・、IS自体のパワーアップは不可能ではないのですが、国際IS委員会に資料の提出が義務付けられているおかげで下手なEOT系は一切使えませんからね。私のジェニオンだって公式には存在しないISですし、ラウラのレーバテインだってそうです。

 それともう一つ、セツコお母さんのバルゴラもIS化してあるんですよねー・・・。束さんが世界にばらまいた以上にコアが存在するなんてばれたらどうなることやら。

 

 

「差し当たっては教員用ISのパワーアップが必須ですよね~、実際のところ相手がマリリンという手練れが相手だったとはいえ、配備されてる打鉄やラファールでは手も足もでませんし。パールファングみたいな高性能機がISとして存在してる以上、それくらいの技術が詰め込まれた機体があると考えないといけないですし、それが相手なら同格の操縦者相手でもどうにもならないですし」

 

「ふむ、パールファングと同格のISか。さすがにアークセイバーシリーズのようなものは量産機と対極とはいえ、それを作れる技術力をもった技師が我ら以外に存在するということは脅威だ。・・・雪華よ、ISのコアはいくつか用意ができるか?」

 

「一応必要かと思ってコアの素は実家から持ってはきましたけれど、何かアテがあるんですか?」

 

 

 ニールお兄さんの【デュナメス】を見て、ひょっとしたらIS化できるかもしれないと思って用意してきたんですが、それと束さんにも一つだけ特別なやつを持ってきてもらってます。

 

 

「わが社で開発しているパワードスーツをISタイプに開発したワンオフ機がある。後はコアをどうにかするだけなのだがいかんせんISのコアは手に入るものではなくてな。実物があればともかく、まったく手探りではどうにもならん。デュナメスもMS形態だからな、運用するために「不可視モード実装型ECS(Electromagnetic Camouflage System)」を標準装備させなければ目立って仕方がない」

 

「え゛?・・・一体何を作ったんですか?ベリアル(レナード専用機)とかシナンジュ(フロンタル専用機)じゃないでしょうね?」

 

「ベリアルは作っていないよ、シナンジュはあるけどね。しかもフル・サイコフレームに換装済み」

 

 

 なんですってー!?レナードはやれやれと肩をすくめてますけどパールファング以上にアレな機体じゃないですか!!ジロリとフロンタルに目を向けるものの、椅子に座って長い脚を組み、「フッ」とかっこよく不敵に笑う姿が小憎らしい。

 

 

「シナンジュは外せんだろう?まぁ提供するつもりの機体はそれではないが・・・、そうだな、実物を見るほうが早い。工房に案内しようか」

 

 

 そそくさと移動を開始するフロンタル、こんなマイペースな人だったっけ?苦笑するレナードが後に続き、付き従うサビーナ嬢が「わが社の社員リストです」と言ってファイルを手渡してきました。なぜこのタイミングで?怪訝に思ってファイルをめくりながら私たちも移動します。

 

 

「えー、なになに・・・。社長、副社長、まぁこの辺は・・・。えーと開発部・・・」

 

 

 開発部 ビアン・ゾルダーク

     イオリア・シュヘンベルグ

     レイフ・エイフマン

     ドクターJ

     プロフェッサーG

     ドクトルS

     H教授

     老師O

     ミューラ・ミゲル ・・・・・

    

  

 パタン

 

 私は読み始めてすぐにファイルを閉じる。

 

 そう、私は何も見ていません。私は何も覚えていません・・・。

 

 

 

「こんなの作ってる機体は絶対絶対碌なもんじゃないですよー!」

 

 

 

 




ニール・ディランディ:ショタ化した初代ロックオン、中学生サイズだけど学校は通っていない。子供に戻っているので失明した目の怪我はなくなったものの、背が低くなり手足が短くなったせいで一人ではMSの操縦ができなくなった。

ZEXIS:スパロボZの自軍部隊名。Z EXtra International Savers(特別国際救助隊)の略でゼクシスと読む。

校長室:校長先生がゴルフの練習をしているのが通例。

サビーナ・レフニオ:フルメタルパニックの登場人物。レナードの屋敷を取り仕切る執事兼愛人。AS操縦、ハッキングや電子戦にも長けている。

食玩:チョコエッグ的なものからプロ野球チップス的なものまで幅広く。

オレンジハロ:ハロシリーズの一つ。CVは小笠原亜里沙。狙撃中の機体自体の操縦、2ndシーズンでは加えてビット制御まで行う優秀な子。

マリーダ・クルス:機動戦士ガンダムUCに登場。ZZに登場したエルピー・プルの12番目のクローンで強化人間。

グラハム・エーカー:ショタ化したグラハム君。顔の傷も無くなっているため一見美少年なのだが頭の中がとても残念。ニール共々背が低く手足が短くなったせいで一人でMSの操縦ができなくなり複座で作業を分担して操縦している。

セツコ:5年経過して25歳になったセツコは色気が凄い事になっている。沢山の縁談やお見合いの話が舞い込んできているが水際でブロックされているため本人は気づいていない。

レナード:美少女化したレナード嬢。双子の妹テッサとほぼ同じ身長と小柄ながら妹より数段立派なお山を備えている。今世ではサビーナの尻に引かれているらしい。

フロンタル:美少女化したフル・フロンタル嬢。高身長かつ、まるで千冬さんのような抜群のスタイルで凄まじい存在感がある。割とマイペースだがララァに振り回されている。

FXで全財産溶かした顔:まんがライフWINにて連載中の「あいまいみー」という作品の人物、「ぽのか先輩」がFXで有り金全部溶かした顔のこと。

ララァ・スン:機動戦士ガンダムに登場したニュータイプの女性。階級は少尉。シャアを助けるためにガンダムのビームサーベルにコックピットごと貫かれて死亡する。後の作品で魂だけになっても度々登場して、様々な人物を導くなど死後尤も登場回数の多いキャラでもある。シャアもその影響を受けるほどかわいらしいものが大好き。

キャハ☆:ウサミン星人のキメポーズ。永遠の17歳だからこそ許される行為。

モスクワの深い霧:原作ではロシア代表である刀奈の専用機「ミステリアスレイディ」の元となった機体だが、この作品において刀奈はロシアと無関係なために完成することなくこの世から消える。

アマルガム:フルメタルパニックに登場する、世界を裏から操る秘密結社。ISにおける亡国機業と存在がかぶっている。

不可視モード型ECS:フルメタルパニックに登場する技術。レーダーやセンサーから機体を隠す装置であり、ミスリルが開発した不可視モードになれば肉眼でも見えなくなる。

ベリアル:レナードの専用AS、正式名称はプラン1055 ベリアル。ラムダドライバ搭載型であり、搭乗者のレナードにしか扱えない。ASで唯一通常飛行ができるほど規格外の性能。

シナンジュ:強奪したシナンジュ・スタインをジオン風に改装したもの。「インテンション・オートマチック・システム」を搭載し極端なまでに機動性に特化したため並のパイロットではG負荷に耐えられないという欠点を持つ。

開発部の面々:そっ閉じ不可避。

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