今までの比ではない翡翠色の光に包まれたジェニオンが急激に速度を上げる。ぐんぐんと距離を詰めていた2機を逆にその場に置き去りにするほどの加速で引き離し、翡翠色の流星が弾ける。
光の中から現れたジェニオンの姿は今までのスマートなフォルムから正反対の、一回り肥大化した腕部や脚部の装甲。
左右の腰部から燕尾のように、後方に長くなった悪魔の翼のようなスカートアーマー、背部にマウントしていたグレイヴが左右に開きまるで4枚合わせX字の翼のように。
そして胸部ブレストアーマー部分が開き頭部バイザーと一体化し今までのスマートかつ露出の多かった部分装甲から一転、全身を覆う重厚な鎧姿のよう。
そして胸部アーマーの中心には翡翠色のクリスタルが埋め込まれた台座のようなパーツが露出している。
一目ではっきりと分かるほどの力強さ、全身に紋様のようなデザインに露出したパーツのつなぎ目は翡翠色に輝き、その圧倒的な神々しさと、名に違わぬ禍々しさを兼ね備えたその姿。
明らかに今までのジェニオンとは違う、モニターを眺めている全員が直感で感じるほどの強烈な威圧感。
「なん、だ・・これは・・・。GAIモード?
「機体の形状が変わる
常識的に言えば、
しかしジェニオンはIS由来の機体ではなく、元々が「プロジェクト・ジェミニ」にて【ジェミニア】のいがみ合う双子のスフィアを奪取するために建造された【イミテーション】機。そのため外観もジェミニアに似せて作られている。
本来の姿で言えばこのジェニオン・ガイこそがまさしくそれで、逆にジェニオンは本来の出力を封印されている仮初の姿に過ぎない。
つまりこの単一仕様能力は『ジェニオン・ガイに施された封印を解く』というもの。
「ジェニオン・ガイ、随分久しぶりに見たね。ISの姿で見るのは初めてだけど、相変わらずとんでもないパワーだよ。そしてこれこそがジェニオンの真の姿、
「真の姿・・・、でもあれ?武装は?」
束がデータを眺めながら口にする。他の面々も束に倣いデータに視線を移す。
しかしジェニオン・ガイのデータは異様なまでに上昇した各項目の数値以外に、別の意味で驚く内容となっている。
武装がジェニオン・ガイの全長の2倍以上ある超巨大武装ユニット《ビルレスト》のみ。
ジェニオンの武装であったグレイヴやパニッシャーは装甲の一部となって使用不可、パイクは胸部装甲が展開したため発射口がなくダガーはマニピュレーターサイズが合わないために使用できない。
そもそもジェニオンの武装は間に合わせの意味合いが強いもので、本来この徒手空拳こそが武器といっても過言ではない機体だ。ビルレストすらあくまで追加武装の位置づけでしかない。
「せっちゃんが言うにはね~、GAIモードは次元力を行使する力がジェニオンより遥かに大きくて、それでもまだスフィアが持つ本来の力の5割程度しか制御しきれないんだ~って言ってたんだよ~。残りのエネルギーは、ぜ~んぶオーバーフローしちゃってるんだ~って。だから~、ビルレストはそんな次元力制御をね~、補助するための武装なんだって~」
ほわっとした口調でとんでもないことを言う本音に束ですら乾いた笑いしか出ないでいる。
レイナはこの場にいる中で「さらにその先」を知っている唯一の人間だから表情に変化はない。
ジェニオンが
「でも、このGAIモードと同等以上の機体やさらに優れたパイロットがミスリルにはいるんだよ。だからこれでも決して油断できるような状況にないんだ・・・それに雪華が代表候補生たちの専用機に
レイナの言葉、最後の部分は束と千冬にのみ聞こえる程度の大きさだった。
しかしその場にいる全員がレイナの声がどこか遠くに感じるほどにモニターに全てが釘付けにされる。まったく目が離せない、すでにそんな戦いがモニター内で繰り広げられていた。
2機を引き離したジェニオン・ガイは急停止、すぐさま反転し先頭を駆るギャラハッドに突貫、無手のまま一瞬で距離を詰め拳を叩き込む。
それをギャラハッドはギアス『極近未来視』にて行動を予知、すぐさま左腕ブレイズ・ルミナスでそれを防ぎエクスカリバーで反撃を繰り出そうとする。しかし想定以上の威力にKMFの軽量な機体ごと吹き飛ばされ大きく距離を離されバランスを崩す。
追撃を掛けるため雪華はギャラハッドに向かって行こうとするが、横合いからブレイヴが割り込んでくる。
一瞬で出足を潰されビームサーベルによる接近戦に持ち込まれる。雪華も体術ベースの戦闘スタイルで応戦するも、ブレイヴはスルリと間合いから抜け出し一瞬で変形、あっという間にジェニオン・ガイを置き去りに離脱しGNキャノンを叩き込んでくる。
「もう!左利きの乙女座の人は少しは自重してくださ~い!!」
精密射撃と大胆かつ緻密な機動、そして隙を見せれば一瞬で間合いを詰めて接近戦に持ち込み、かと思えば反撃を受ける前に即座に離脱ができる戦闘センスの塊。
グラハム・エーカーという名の新地球連邦軍の最終兵器扱いのパイロットは、本来出力で大きく勝る相手にもまるで引けを取らない戦いを繰り広げ、距離を離されていたミスリルメンバーの到着まで互角の戦いを展開する。
「せっかくのチャンスが・・・!やっぱグラハムお兄さんは一筋縄ではいかないんですね、でも・・・!」
雪華が包囲された状態であるにも関わらず先ほどよりずっと余裕のある表情でスフィアを稼働させる。
「この間合い、千載一遇のチャンス・・・!本当なら使いたくはないですが、背に腹は代えられませんからね!スフィア・アクト・・・、【怨嗟の魔蠍】!」
翡翠色の粒子がジェニオン・ガイの全身から放出し、弾ける。間合いの外に居たクシャトリヤ以外の機体が光の粒子に巻き込まれるも、表面的な変化はなにも見られない。
不発か?と思われたその瞬間、ジェニオン・ガイの周囲を取り囲んでいた数機が突如乱れる。白のエリゴール、アビスガンダム、カオスガンダム、そしてラピエサージュ。
黒のエリゴールやブレイヴ、ギャラハッドに挙動の乱れが無いため一律して同様の効果が出ているわけではない謎のアクト。
「モード・ヘルヘイム!」
漆黒の雫のようなエネルギー球がジェニオン・ガイ胸部クリスタルから滲み出るように複数出現する。
『亡者の国』の名を冠するそのエネルギー球は小さく圧縮され、ジェニオン・ガイの右拳の周囲に数珠のように纏わりつく。そのままブースターを最大出力で噴し、再びギャラハッドに向けて突撃していく。
突如挙動が乱れた4機の機体は周囲にいるメンバーを敵と見たのか、ありとあらゆる武装を、そして火器をそれぞれに向けて乱射する。
まるで自分以外の動く者全てが敵と認識しているかのような暴走だ。
【怨嗟の魔蠍】のスフィアはそのアクトにより憎しみや劣等感、嫉妬心などの感情を増幅、暴走させることが出来る。
ほんの僅かなものであってもそれを火種として強烈に燃え上がらせるために、特に大多数の群れに対して強い威力を発揮するスフィア・アクトだ。
サビーナは自身が持つ「嫉妬心」、スティングとアウルはブロックワードに由来する「夢」と「母」に纏わる過去を、そしてオウカはゲイム・システムに組み込まれた事によって蝕まれた自身の「苦痛」を・・・。
ギリッと歯を食いしばり痛む良心を堪える雪華。憎しみを糧とするこのスフィアはリアクターの際限ない憎悪によって覚醒、維持される。
このスフィアを使用するということは、かつてのリアクターたちのような反作用こそ無いものの雪華の心にもバルビエルと同等の憎悪という糧が必要になる。それは優しさが心の中心にある雪華にとっては耐えがたい苦痛ともいえるはずなのだ。
「この数を捌くには今しか無いんです・・・、この程度のことに耐えれなくて、どうすると言うのですかっ!!」
スフィア・アクトに操られ暴走したサビーナ機はファウラー機に、カオスとアビスの2機はブレイヴに、相性か性能差かパイロットの差か、瞬く間に撃墜される。そしてラピエサージュはクシャトリヤと戦闘中。
だが今はギャラハッドへの道を邪魔をするものはいない。
「ここで絶対にビスマルクさんを落とします!」
ギャラハッドとの距離は僅か50m程度、すでに両者とも必殺の間合い。
エクスカリバーを構え、左腕をかざしスラッシュハーケンを撃ち込むギャラハッドに対し、D・フォルトによる障壁に指向性を持たせ左手を振るうようにハーケンを打ち払うジェニオン・ガイ。
すぐさまギャラハッドの連撃が襲う。センサーにはブレードが通過した所に光の軌跡が引かれたようにしか見えない超高速の斬撃。
それを体術を駆使して捌き切る雪華。それすらギアスで読んでいたビスマルクは本命の一撃を最終回避地点に繰り出す。ごくわずかながら未来を視るギアスにて誘導されたようにも見える、しかし雪華は構わずエクスカリバーの斬撃に向けて右拳を撃ち付ける。
ビスマルクの視た未来ではエクスカリバーとジェニオン・ガイの右拳がぶつかり合う所までだった。
ガオォォォン!!
ギャラハッドの胴に大穴が空き、僅かな時間差の後大爆発を起こす。
エクスカリバーは右腕マニピュレーターを両断すると思われたが、結果は逆、ヘルヘイムを纏ったジェニオン・ガイの右拳がぶつかり合う寸前に撃ち出され、文字通りギャラハッドの機体をエクスカリバーごと『食い破った』のだ。
1対1、3対4の図式に変化した戦場は混迷を極めていた。
「なんだ?なぜ仲間割れなど・・・」
「これもスフィアの効果なんですか!?一体どれだけのことが出来るっていうんですか!?」
突如ミスリルのメンバーが互いに刃を向ける光景に一同は驚愕する。
すでに乱戦に突入した戦場は、あっという間にパワーバランスが傾いていく。
「怨嗟の魔蠍、人間の心の中に潜む憎悪を火種として燃え上がらせて暴走させるアクトだよ。天獄戦争でもバルビエル・ザ・ニードルがそのアクトを用いて暴れまわったね」
「憎悪を火種に・・・」
ごくり、と千冬たちは喉を鳴らす。
もしそんなスフィア・アクトをこの世界で使われたとしよう、全員一致で大惨事になると想像するに容易い。
この世界はISの登場以降「女尊男卑」に傾倒し続けている。そんな不満と憎しみに満ちた人類の心には、憎悪など火種どころかすでに炎となって燃え盛っているようなものなのだ。このアクト一つで簡単に全世界が戦争に突入してしまうだろう。
そんなスフィアがもたらした経過と結果を理解しきる前に、大きな音と共にギャラハッドが撃破される。
周囲ではサビーナ機のエリゴール、そしてスティング・オークレーのカオスガンダム、アウル・ニーダのアビスガンダムが味方機によって撃墜されていた。
サビーナやスティング、アウルの3名はパイロットとしての技量も決して悪いものではないはずなのに、そしてそれぞれの機体性能も決して劣るものではないのに、それでも一方的に撃破されるのはなぜか?
それはスフィア・アクトにより制御されたロボットのようなものなので、生身のパイロットが持つ直感部分が大きく劣ってしまう故の能力差。
これは実戦では決して見過ごせない差となって表れてしまうために【怨嗟の魔蠍】のアクトは決して万能ではなく、そして憎悪の感情を燃え上がらせても、それ以上の自制心や自尊心など強靭な精神を持つ者には押さえつけられてしまったり、火種はもちろんのこと燃え続けられる環境と焼くべき対象がなければ機能しないなど弱点も多い。
「わお、一気に数が減った・・・、恐ろしいほど効果的なスフィアだね~。でもあのラピエサージュっていう機体は強いね、クシャトリヤを返り討ちにしちゃいそうだよ」
束はあくまでシミュレーターはシミュレーターであり、現実に起きた出来事ではないと割り切っているためにスフィアの『もしも』の部分にはあえて想像力を働かせることはない。
昔から束は他人の心が理解できないと言われている、しかしそれは間違いで、本来の束は他人の心の中の奥底まで簡単にたどり着けてしまうのだ、当の本人ですら意識してはいない、見られて欲しくない真の奥底まで。
それを突き付けられると人は化け物を見るような目で束を見る、何度も滅びを繰り返したこの世界の過去で、束は実の両親にさえ同じ目で見られてしまっていたのだ。結果として束は人の心を理解しようとすることを諦めてしまっただけに過ぎない。
知りたがる山羊のスフィアがもたらした『知りすぎてしまう』という反作用により過去の束は潰れてしまった。現在の束も魂にそのことが刻み込まれているために、他人の心を覗こうという好奇心に寸前でブレーキをかけてしまう。
その間にも状況は目まぐるしく移り変わる。
ギャラハッドを撃墜したジェニオン・ガイはラピエサージュの暴走によって苦境に立たされたクシャトリヤに向かう。
すでに3対1であるにも関わらず暴走ラピエサージュは暴れまわる、絶大な威力を持った高周波兵器であるマグナム・ビークやEOTの塊である『
そんな中、突如青一色であるブレイヴの機体が赤く光り、両腰のサイドバインダーから美しく輝く
「な・・!消えた!?」
ハイパーセンサーを通じて見ている千冬ですら見失うほどの速度で、ブレイヴがラピエサージュに襲い掛かる。
攻撃を繰り出すほんの一瞬だけセンサーで捉えられるが、次の瞬間には別の場所に現れて攻撃しているという人知を超えた速度で動き回るブレイヴ。
あらゆる角度からの集中砲火により、ラピエサージュの堅牢な装甲を以てしても耐えきることができないダメージが蓄積されてゆく。
「なんてキレイなんだろ・・・。これが『TRANS-AM』・・・、これで疑似の
どこかうっとりとした表情でそれを見つめる束に若干の狂気を感じながらも、箒は努めて冷静に戦場全体を俯瞰し、次のそれぞれの一手を予測する。
「(これほどの戦い、見逃してはならない・・・。なぜだろうか、本能でそれを感じ取っているのか?)」
箒は気づいていない、すでに自分自身の心の中では現実を受け入れているということを。
そしてこのレベルの、あるいはこれ以上の敵が、IS学園の、そして自分の、さらには一夏の敵としてこの世界に蔓延っているのだということを・・・。
某国 大会議場内
コツコツ、と靴の音が響く。
白い仮面を被った長身の男が椅子を引き、着席する。
「さて、久しぶりに全員・・・、ではないがある程度は揃ったかな?皆、変わりないかな?」
白い仮面を被った金髪の男が周囲を見渡し口にする。
ここはこの世界を裏から操ると言われる亡国機業の本拠地、そしてスコール・ミューゼルが幹部を務める『モノクローム・アバター』とは別部隊の、スコールですら全容を把握していない謎に包まれた特殊部隊『ゴライクンル』が詰める部署。
「ああ?心にもねえこと言ってんじゃねえよ。ったくめんどくせぇ、さっさと要件を言ったらどうなんだ?」
「同感、俺だって暇じゃないんだよ~?・・・・あ、ずっと暇だったか、こいつは失礼♪」
茶色の長い髪を後ろに無造作に束ね、無精髭の生えたどこか生気の抜けたような中年の男と、頭部から後退した金髪にニヤニヤと厭らしい笑みを浮かべた中年の男が茶々を入れる。
「お前たちの意見など聞いてはいない。クルーゼ、手短に用件を言え」
薄く紫がかった癖毛の青年が刺すような視線で周囲を牽制する。その言葉を他の黒髪の狼のような雰囲気を纏う中年の男や、紫の肩口ほどの長髪の青年は我関せずと受け流す。
クルーゼと呼ばれた仮面の男は薄く笑みを浮かべ言葉を続ける。
「すまないザウパー。さて、皆に集まってもらったのは他でもない、IS学園に関する作戦だ。我々に与えられた任務はそちらにある資料を読んでもらえば分かると思うが、今回は隠密作戦ではなく学園の全戦力を同時に各個撃破する大規模作戦となる」
その言葉を受け、室内は一瞬でピリ付いた空気に変わる。それぞれが歴戦の戦士、そして軍人であるため、その言葉の意味を言われずとも理解している。
この世界で完全中立を謳うIS学園に、直接武力行使を行い、尚且つ全戦力を撃破する。そんなバカげた内容の作戦を表立って実行する国家など存在しない、アメリカあたりはコソコソと何か企んでいる節があるのだが、彼らには関係のないことだ。
「へえ、あの女狐も思い切った作戦考えやがったもんだな?こいつはなかなか面白ぇ、だが穴があるな。でっかい穴が」
黒髪の中年男が資料を見ながら口にする、問題点があると。
クルーゼはその言葉に頷き、周囲を見渡して重ねる。
「イラドーヤ・クジューアが出したこの作戦案、表面上はよくできている。しかしだ、これは我々を手駒として見ているに他ならない」
「ヤツは我々がIS学園と共倒れすることを望んでいるか、見くびられたものだな。クルーゼ、こんな作戦を本気で実行するつもりか?この中に自分以外を信じている者など誰も居ないというのにか?」
紫の長髪の男が不機嫌そうに吐き捨てる。自分以外を信じていないということ、この組織に所属する者の信とは、お互いの実力のみ。その不文律のみを拠り所とした寄せ集めの『個』の集団。
一応の取り纏め役としてクルーゼと呼ばれた仮面の男がいるだけで、本来縦にも横にも繋がりは無く、トップである人物とその腹心であるイラドーヤからの依頼という形で行動しているだけ。
「シロッコの言う通りだが我々に拒否権は無い。そのことは全員が理解しているだろう?ならば作戦を遂行し、生きて帰る以外に方法はないのだ」
シロッコと呼ばれた紫髪の青年の言葉に同意するも他に選択肢の無い立場であることを強調し、理解を求めるクルーゼ。それに渋々ながらシロッコも頷く。
「ハッ!地獄への片道切符ってか?ところがぎっちょん!そう簡単にはいかねえぜ?二度目の命だが簡単に捨てるつもりはねえからな、戦争もないこんな世界は正直願い下げだが、上手くいけばこれを機にそっちに傾くかもしれないか。なら、俺にとってやる価値はある」
茶髪の長髪の男は作戦に同意を示す。すると他のメンバーも渋々ながら同意の手をあげる。
「諸君、協力を感謝する。この場に居ないギンガナム、作戦中のマリリンと非番のアズラエルとブラッドリーに関しては私が接触する」
それぞれが頷きピリついた空気が若干緩む。すると何かを思い出したかのように黒髪の男が言葉を発する。
「そういえば、妖怪コンビが実験体を寄越せって五月蠅かったが、誰か対応したのか?」
「フェフ博士とセトメ博士のことか、いや、私は何も聞いていないが?」
クルーゼは否定し、他のメンバーも揃って首を振る。
「なんだ、誰も聞いてねえのかよ。なんか強化人間使ってやりたいことがあるんだとよ?」
「強化人間ン?そんなのホイホイ転がってるものかよ、クルーゼじゃあるまいし。・・・そういや、言われてみれば俺も聞いたような記憶あるわ。確かあの時・・・、モノクロームのオバハンとこに黒髪のチビがいただろ、野良犬みてえなの。アレ確かそうじゃなかったか~?アレを推しといたような記憶があるんだが・・・、まぁどうでもいいか」
「オイオイオイ、サーシェスちゃ~ん、その年でもうボケちまったのか~い?戦争ジャンキーはこれだからダメなんだよな~。しかしあのスコールちゃん、サイボーグって分かってても正直ソソるよねえ♪カラダだけはイイ女ってえやつかな~?」
「ぺらぺらとうっせぇぞゲイツ、その臭え口閉じやがれ」
サーシェスと呼ばれた茶髪の男がそういえば、と続けた言葉に、ゲイツと呼ばれた金髪が後退した頭の中年男が茶化す。お互い軽い口調だがいつ殺し合いが始まってもおかしくないような殺気を放っている。
しかしそんな空気でもどこ吹く風と言わんばかりに周囲のメンバーは誰も止めることはない。
物騒な会話だが彼らは他人に興味が一切ない、というより他人の人生がどうなろうとなんの感慨も無い程度には人間性が破綻しているだけ。
「エムのことか。ガウルン、博士たちは内容に関して何か言っていたか?」
ガウルンと呼ばれた黒髪の中年男は気だるげに天井を眺める。本気で思い出す努力はしていないが、頭の回転は驚くほど速い彼はすぐに記憶の糸を手繰り寄せる。
「・・・レビ?だったか、サイコドライバー?ってえのを産み出すとか言ってたな、そういや。意味は分からねえけどなぁ」
「聞き覚えの無い単語だが・・・、胸がざわつくな。なぜだ・・・?」
クルーゼの胸によぎるざわつきは何か、それに気付けるような環境であったならば、未来は少し変わっていたのかもしれない。
しかしここにいる誰も、それを知ることはない。世界は常に枝分かれしている、様々な可能性の未来へと・・・。
「こんな所に呼び出して、なんの任務だ?」
15歳ほどの小柄な黒髪の少女が、様々な器具が接続されたガラスのカプセルケースが置かれた部屋に呼び出される。
室内には緑髪の魔女のような老婆が一人いるだけ。この研究室に立ち入る亡国機業の人間は居ない、魔女のような老婆と不気味な雰囲気に皆が距離を取っているためだ。
「フフフ・・・、よく来たねえ。まぁそこに座りな、茶なんざ出ないがね」
「そんなものは要らない、早く要件を言え」
黒髪の少女は不機嫌な表情を崩すことなく言い放つ、老婆は気にもせず要件を切り出す。
「あんた、強くなりたいかい?」
「ッ!キサマ、どこでそれを・・・?」
「顔に書いてあるよ、ヒヒヒ!私にかかればすぐにでも強くしてやれるんだがねえ、どうだい?」
いかにも怪しい勧誘、強くなりたいという願望があるとはいえ、黒髪の少女はそれくらい弁えている。
目の前の老婆から漂う危険な雰囲気に少女は後退り、部屋から逃げようとする。
しかしこの部屋の妖しい雰囲気に毒されたのか、少女は背後に立つ中年の男に気付くことが出来ずにいたのだった。
GAIモード:ジェニオンが本来あるべき姿、しかしスフィア奪取前は出力が足りず、ヒビキとスズネの二人のリアクター候補を使って無理やり封印を解除していた。
ISとしての姿:ジェニオンまでの露出の多い姿ではなく、重厚な鎧を纏った姿。ISとしては規格外ともいえるサイズになっている。
ジェミニア:スパロボZ時獄篇に登場する機体。パイロットはガドライト・メオンサムで、最初のいがみ合う双子のスフィア搭載機でもある。
イミテーション機:ジェニオン・ガイはジェミニアのスフィアを奪取するために姿形を似せて作られている。そのためガドライトらジェミニスの人間は自分達の誇りを汚す存在として忌み嫌っている。
ジェニオン・ガイの武装:徒手空拳のみだがその攻撃力はジェニオンの比ではない。ビルレストはモード「ヴァナルガンド」にて召喚、使用するのみである。
ジェニオン・ガイのさらにその先:完全覚醒させたいがみ合う双子のスフィアが必要。
ミスリルの上位陣:どこ行っても最強と呼ばれる連中ばかりだし・・・。
左利きの乙女座:「この間合い…君の吐息すら聞こえてきそうだ!」とか言っちゃうの。
怨嗟の魔蠍:スパロボZ天獄編ではパイロット、機体ともに序盤から登場すると思えないキチガイじみた強さ。
スフィア発動の条件:それぞれのスフィアは当然それぞれの条件があり、雪華の心にも同じだけの苦しみや悲しみが存在するらしい。
カオスとアビス:スパロボZでもいつの間にか撃墜されてて、ルートによっては忘れ去られるという不遇っぷり。
もう一人のエクステンデッド:ステラ・ルーシェは生存フラグがあり、尚且つ正史のため最終章の天獄編エンディングまで無事に生き延び、普通の女の子として生活できるようになるまで回復した。この結果に全ステラファンは涙したという。ちなみにルナマリアはシンといちゃつくステラに最初嫉妬しまくってたが、後に友達になる。
ヘルヘイム:戦闘演出でも明らかにガオォン!している。
IS世界で怨嗟の魔蠍:そんなことしたら白騎士事件の再来になってしまう。
マグナム・ビーク:ラピエサージュの左腕にある鉤爪のような武装。
O.O.ランチャー:オーバー・オクスタン・ランチャー、実弾とエネルギー砲のスイッチができるライフル。極めて高威力。
ブレイヴのトランザム:疑似太陽炉だが2基搭載しているため非常に強力。そして高性能化が進んでいるため粒子の色は赤から橙に変化し、毒性の除去が進んでいる。
ゴライクンル:スパロボOGシリーズに出てくる傭兵兼武器商人の組織。
白い仮面の男:CVは関俊彦。
茶髪の男:一体どこの戦争スキーなんだ・・・。
金髪後退守備の男:一体どこのミスタ・Kなんだ・・・。
黒髪の男:一体どこのミスタ・Feなんだ・・・。
紫髪の男:一体どこの木星帰りなんだ・・・。
癖の強い薄い紫髪の青年:一体何ジェロなんだ・・・。
他のメンツ:御大将のお名前が・・・。あわわ
妖怪コンビ:ゆ っ く り し て い っ て ね
黒髪の少女:マドカちゃんに降りかかる不幸・・・。