IS 《神器の少女》   作:ピヨえもん

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オリジナルな設定や解釈など多分に含みます。


39 学年別タッグトーナメント(中編)

 

   IS学園 第4アリーナ格納庫

 

 

 深夜2時を過ぎたあたり・・・草木も眠る丑三つ時と言えばいいか。学年別タッグトーナメントを当日に控えたここ第4アリーナ格納庫には、トーナメントの一般生徒が使用する訓練機『打鉄』と『ラファール・リヴァイヴ』がずらりと並べられている。

 

 訓練機とはいえISがこれほどの数で安置されているというのはなかなかに壮観と言える。

 しかし壮観な光景ではあるが警備が厳重なはずのIS学園の、それもISが保管されている空間がフリーパスで出入りできるなど有り得るはずもなく、この格納庫に出入りする人間の存在は学園が管理していなければならない。それなのに・・・。

 

 しかしこの時間帯に見回りを担当している二人一組、いわゆるツーマンセルの女性教諭は、おおよそ見回りとは言えない行動を起こしている。

 ISはコアの数が決まっているため、彼女たちがテロリストであればこんな好機が目の前に訪れれば手を出さないなどという選択肢はないだろう。しかし学園で使用される訓練機のうち、一番入り口に近い2機に近づいている女性教諭はそのISコアを盗難するでもなく、なにやらケーブルを接続している。

 そのケーブルを辿れば人一人が持ち運ぶにはやや大きい、だが台車などを使えば女でも運べる程度のデスクトップPC。

 そのPCから伸びるケーブルは、コアに接続されてなにやら膨大な容量のデータの移送を行っている様子だ。

 

 明かり一つ着けない暗闇の中でぼぅ・・・、とディスプレイの明かりで女の顔が浮かび上がる。その女性教諭の顔にははっきりとした狂気が宿っている。

 

 大会が目前に迫った、しかもこんな深夜に警備の者が人目を盗んで行う作業というだけで内容を察するに余りある行為だが、現在それを咎める者はこの場に存在せず、おそらくそれぞれの自室で夢の中へと旅立っているのであろう。

 監視カメラや赤外線センサーなどの防犯装置も無力化されているのか、管理室に詰めている交代要員も反応を示さない。

 

 

「あのお方から託されたこの【VTシステム】があれば、千冬様のように・・・。フフ、フフフ・・・、ISに・・・私たちのISに男の操縦者なんて必要ないのよ・・・!それが例え千冬様の弟だろうと・・・、ISは神が我々に与えた特別な兵器なのよ、それを・・・!」

 

 

 VTシステムと呼ばれるデータを移植されている2機の訓練機。

 一台はラファール、もう一台は打鉄。何の変哲もない量産機の訓練機だが、それぞれ使用する生徒の嗜好により拡張領域などに搭載される武装などが違うために、トーナメントの間だけは貸し出される生徒のための、ある意味で専用機のような扱いとなる。

 彼女たちが一番入り口側に鎮座している2機にデータを送っているのは偶然か、はたして必然か・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    トーナメント戦前夜 株式会社ミスリル 地下工房「ソレスタルビーイングⅡ」

 

 

 

「・・・よし、これで基本的な部分は粗方完成したかな~。ヒエッ!?、もうこんな時間。ということはトーナメントの予選はもう始まってるかな・・・。ああ、結局一週間工房に缶詰になっちゃったかー」

 

 

 ここソレスタルビーイングⅡでは、学園に東雲束のマテリアルボディを残したまま、意識だけを本体に戻した束を含むミスリルの技術者総出でISをこっそり量産(・・)している最中だ。

 ISコアの数には限りがあるというのは全世界共通の常識だが、ここミスリルにはISの生みの親である『篠ノ之束』が在籍することになったおかげでISコアをいくらでも生産できてしまう。

 しかも女性にしか扱えないものではなく、男性でも当たり前のように扱えるISのコアだ。しかしそれを今世界にばら撒いてしまえばたちまち戦争になるだろう。今まで虐げられてきた世の男性のフラストレーションは最高潮だ。

 

 故にミスリルに所属する部隊用に調整したISだけを生産し、それ以上のコアは普及させない。これは今後ミスリルが独立勢力としてこの地球から巣立つために必要な戦力の確保が目的だから。

 そしてISに改装したのはKMF(ナイトメアフレーム)よりも同等かそれ以下なコンパクトサイズで場所を取らずに済み、尚且つ待機状態にしておけば持ち運びが楽で必要な時に即時展開できるという従来の機動兵器にはない利便性があるからだろう。なによりこの世界でISはもはや神話扱いな程に認知された存在だ、公表した時に例え男性が操縦していようとも他の機動兵器に比べれば人類の拒否反応は少ないと言えるだろう。

 

 現在工房のハンガーに鎮座しているISはすでに20機を超える。全てが全身装甲(フルスキン)で色とりどりのカラーに塗装された各専用機は、現在世界に普及している最先端軍用ISの限界性能を遥かに凌駕し、そして装備している武装やシステム、ジェネレーターや駆動系などは本来異世界で彼らの使用していたものより優れたものとなっているくらいだ。

 

 技術者たちが掛かり切りで作業をしている機体を余所に、格納庫中央にすでに完成された4機のISがある。最優先で製造されたこれらは、特にパイロットの方こそ常識外れ扱いされるミスリル最強の4人が駆る。

 

 黒と赤を基調に独特の頭部フォルムと翼のようなウイングを持つ東方不敗マスターアジアの専用機マスターガンダム。

 

 その両脇に2機の魔装機。

 一つは緑を基調とした爽やかなカラーの、両肩アーマーがクィン・マンサのようにバインダー化した機体、『不易久遠流(ふえきくおんりゅう)』正統伝承者である剣聖シュメル・ヒュール専用機ジャスティニア。

 もう一つはオレンジ系のカラーに両肩に巨大なレールガンと大型ウイングバインダーを背部に備えた機体。『神祇無窮流(じんぎむきゅうりゅう)』当主である剣皇ゼオルート・ザン・ゼノサキス専用機ギオラスト。

 

 そして3機の背後にそれらより一回り大型な、赤く異様なほど巨大なツノを頭部に伸ばし、背中に2本の巨大なドリルを装着している機体、スレードゲルミル。操縦者はゼンガー・ゾンボルトのシャドウミラーであるウォーダン・ユミル。

 この4機はミスリルが保有している戦力の中でも特に規格外(・・・・・)な彼らのための専用機。現在はミスリルに待機しているウォーダン一人を除き、ロシアの破壊された軍事施設や研究施設を調査している為に留守中だが、彼らはシミュレーターでも雪華が最後まで勝つか負けるかギリギリの戦いを繰り広げた相手、その実力は他の追随を許さない。

 

 そんな彼らの機体を眺めながら束が呟く。どこかぐったりとした、げんなりとしたと言えばいいだろうか、妹である箒や親友の千冬すら滅多に見ない実に珍しい表情だ。

 

 

「あの4機、シミュレーターでもほとんど見ることがないままだったなぁ、まさかちーちゃん含めて全員が気絶落ちしちゃうなんてねー・・・。というかあんな馬鹿みたいな気迫(・・)、意識保てって言うほうが無理じゃない?」

 

 

 実はあの日、雪華がシミュレーターで限界の戦いに挑んでいたわけだが・・・。

 シミュレーター室でモニターを眺めていた全員が、テンションマックスな4人の圧倒的な気迫や殺気、迸る闘気や剣気に中てられてしまい、全員仲良く気絶してしまっていたのだ。

 これを知らない雪華は持てる全てを出し尽くして4人をなんとか制した後、一向にシミュレーターがタイムアウトしないことを不審に思い自力で強制終了してベッドから起き上がった。

 

 ヘッドギアを外し室内を見渡せば死屍累々。全員変な姿勢で倒れ込んでいた。

 気絶していたと言う事は雪華の戦闘は誰も見ていなかったと言う事だ。自画自賛ではないがあれほど奇跡的な勝利を成し遂げた雪華はショックを受けた。部屋の隅で体育座りでいじけた。床に「の」の字を書いていじけていた。

 真っ先に気絶から回復したのは千冬だったが、雪華はいじけたままだった。

 

 しかしその後全員復帰し、食堂で朝食にデザートを奢ったらすぐに機嫌が直ったのは余談だが。

 

 そんな出来事があったせいで束も千冬もあの4機の実際の戦闘力を知らない。

 

 

「まぁせっちゃんが言うにはあの4人が必要になる事態にならないほうがいいって言ってたし、余程のことがない限りお目に掛かれないかもしれないねー。・・・よし、これで後は細かい調整だけだね!」

 

 

 カタカタと澱みない速度で調整用のPCにデータを入力しながら現在組み上げている機体の横にあるMSの残滓(・・・・・)に目をやる。もはやMSだった頃の名残が全くないといってもいい、いくつかのパーツが転がっているだけだ。

 

 

「それにしても、ふーちゃんがシナンジュを提供してくれるとは思わなかったなあ。愛着ありそうだったのに二つ返事でOKだなんて、ちょっとびっくりだよ~。でもおかげで目処が立ったかな」

 

 

 束は自身が手掛ける胴体部分が美しい深紅、背部ウイングが混じり気一つ無い純白のISを眺めながら呟く。

 

 束が呼ぶ『ふーちゃん』とは女性化したフル・フロンタルのあだ名だ。本人は別に名前に拘りなど無いという姿勢だったのだが、さすがにいつまでも丸裸は女性としてどうだろう?と言う事で、レイナ同様に女性的な名前に改名させられ、現在は『フローラ・フランシス』と名乗っている。

 

 そんなフロンタル改めフローラ嬢が提供したシナンジュ。武装がビームサーベルしか無かった為にミスリルの戦力としては始めから計算に入れられていないというのも理由の一つだが、雪華たちに出会い、特異点である束が全てを思い出したこの世界。すでに自分が表舞台に出ることは無いということで素材として解体することを彼女は望んだ。

 

 白式と対を成すISとして紅椿を妹の箒のために制作したはいいが、将来的にそれでは性能がまったく足りないということに気付いてしまった束は箒に専用機を与えるのを延期して、ミスリルの技術者たちに協力を取り付け再強化することにした。

 そのためにフルサイコフレームに改装済みのシナンジュをベースに白騎士と紅椿のISコアを2つ、ツインドライヴの応用で搭載し機体は完成した。

 まだ世界中の誰もが確認出来ていない理論上のものであるが、ISのコアにはそれぞれ人格が存在すると言われる。ならば人格が存在する以上、操縦者との相性も存在する。

 束が作成し、世界中にバラ蒔いた量産型(・・・)のコアは467個。白騎士と紅椿に使用されていたコアはその枠に含まれていない特別なもの。

 

 そんな2つの特別なコアは、量産されたものよりも遥かに相性という大きな縛りを受ける。

 

 白騎士は本来は束の専用機だ、千冬ではない。本来の主ではない千冬では白騎士を操縦出来ないはずなのだが、織斑千冬という存在は束の一番の理解者(・・・・・・)としてラズムナニウムがこの世界に誕生させた女性。そしてその魂のモデルは他でもない束自身だ。それ故に白騎士は千冬でも操縦が出来る。

 

 そしてラズムナニウムが作り出した束を支える存在は千冬、箒、一夏の3人。

 箒は束の執着する存在(・・・・・・)として産み出された。かつて束が全てを捧げて愛したのはアサキム・ドーウィンのみ。つまりラズムナニウムの認識では箒はアサキムの代替だ。しかし彼女はアサキムを模して創られた存在であるにも関わらず性別が違う。

 それはアサキムという存在そのものがシュロウガの産み出した虚像であるがために、コピーしきれずあやふやなまま形作られたせいだ。

 

 まだこの世界が破滅に向かう前、篠ノ之束が自身の専用機として開発した『白騎士』の他に、そんなアサキムのために作った専用機がある。

 

 その機体名は『赫星(カクセイ)』。赤よりもなお(あか)い、『(あか)い瞳を持つ異世界からの異邦人』である彼に送られた特別機。夢見る双魚のスフィアリアクターであったアサキムのスフィア搭載機はシュロウガなのだが、束なりにスフィアを解析し、未完成ながらフェイク・スフィア搭載機として運用しようとしたISだ。

 結局はアサキムが赫星に乗ることは無いままにこの世界は滅びの道をひた走ってしまったわけだが、ここにきてそのコアがアサキムのコピーである箒に託される流れになった。

 そして雪華が束自身の精一杯を込めるため、紅椿として再び建造された赫星のコアに完全なフェイク・スフィアを搭載し、さらに知りたがる山羊のスフィア搭載機である白騎士のコアと融合させて一つに進化させた。世界に二つとない、2種類のコアを一つにした究極のフェイク・スフィア搭載型ISコア。

 

 従来のISはおろか、競技用の枠を完全に超えているレーバテインや同じフェイク・スフィア搭載型ISであるバルゴラよりも、そして雪華のジェニオンの真の姿と遜色のない高出力なこの機体にミスリル技術者たちが惜しみなくEOTを注ぎ込んで完成させた篠ノ之箒の専用機。

 

 

 機体名を『比翼連理(ひよくれんり)

 

 

 二羽がお互い左右一対ずつ一枚の翼と目を共有し、常に雌雄一体となって身を寄せ合い支え合いながら飛ぶ空想上の鳥。束の白とアサキムの赤、ISの原点。

 束の箒への想い、その渾身を込めた真のインフィニット・ストラトス(無限の成層)

 

 

「束さんが今出来る精一杯を込めたよ。箒ちゃん・・・束さんを許してくれて、ありがとう」

 

 

 機体の装甲を撫でつつそう呟く天災の目から一筋の涙が零れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   IS学園第四アリーナ

 

 

「鷹月!フォローを任せる!」

 

「ッ!ま、任せて!」

 

 

 相棒である鷹月静寂に牽制の射撃を任せ、箒自身はフェイントを織り交ぜつつ瞬時加速で急速接近する。

 静寂はアサルトライフル『焔備』の弾を箒の背後から周囲にばら撒いて敵機の進路を妨害していくが、背後から味方を撃ってしまわないかと内心冷や冷やものである。

 

 そんな相棒の心境などお構いなしに、箒は訓練機の打鉄とは思えないほど洗練された動きで対戦相手に肉薄し、両手に持った近接ブレードの『葵』で左右交互に斬撃を加える。

 半分程まで減っていた対戦相手のラファールは満足な反撃も出来ないままにシールドエネルギーを枯渇させ墜落していく。

 

 土日の二日間で行われる学年別タッグトーナメント。土曜日は4つのブロックに分かれた予選、そして明くる日曜日に予選を勝ち抜いた4チームで改めて準決勝と決勝が行われる。

 日曜日の決勝トーナメントは各国から沢山の来賓が訪れるIS学園の一大イベントだ。予選の記録も関係者が欲すれば閲覧出来るのだが、2年や3年ならばともかく1年のこの時期ではまだ企業などのお眼鏡にかなう生徒は少ない。そのため予選を勝ち上がった4チームに絞れば大凡その年の生徒のレベルが見て取れるわけである。

 

 そしてすでに時刻は昼を回り、残り試合数も僅かとなっている。ここまで残っているチームはどれもそれなりに優秀なチームばかりだが、その中でも一際目立つほど突出している者達がいる。

 

 3組の由良川シャルロット&4組の更識簪チーム。そして凰鈴音&ティナ・ハミルトンの2組同士のチーム。

 次点に1組の織斑一夏&3組のネーナ・トリニティのチーム。

 

 最後に1組の篠ノ之箒&鷹月静寂のチーム。

 

 下馬評で圧倒的優勝候補として挙げられていた由良川&更識ペア、そして代表候補生同士である2組の凰&ハミルトンのペアは納得がいく。

 しかしオーストラリアの候補生であるトリニティが組んでいるとはいえ、ISに触れてまだ2か月弱の織斑一夏は下馬評としてはそれほど評価されていなかったのが実情だ。しかしそれを覆すほどに彼らの戦い方が圧倒的だった。

 仮にも代表候補生であるネーナはともかく、一夏の駆る白式が思いのほか強い。瞬時加速を使いこなしブレード一本で対戦相手を一刀の下に斬り伏せる様は、まるでブリュンヒルデである姉の織斑千冬を彷彿とさせる。

 

 そして今大会のダークホース的存在に滑り込んだ箒と静寂のペア。

 静寂は確かに誰がどう見ても初心者の域を出ない、分かりやすい程に素直な教本通りの動きをしているのだが、箒は明らかに初心者のレベルではない異様な動きを見せているのだ。

 瞬時加速を通常機動に自然に組み込み、高速切替(ラピッドスイッチ)とまではいかないものの、明らかに手慣れた武装の換装。何よりAMBACを駆使した回避運動と全方位を意識した立ち回りだ。

 明らかにPIC下における無重力に、いや、これはむしろ宇宙空間(・・・・)での機動に慣れた者の動きだ。

 

 十日ほど前に初めてISに触れた適性Cの箒がこれほどまでに大化けするなど誰も想像だにしていなかっただろう。

 しかし実際にISを動かした合同実習の日は散々な出来だったのだから、それも致し方ないはずだ。ではこの急激な成長は一体何なのか?

 

 束に連れられ雪華のシミュレーターを見学したその日、圧倒的な実力を目の当たりにした箒は途轍もないショックを受けることになった。

 モニター越しの気に中てられ全員仲良く気絶してしまうなどのハプニングもあったのだが、それはそれとして感銘を受けた箒は世界の広さを実感したあの日からシミュレーターに入り浸りになり、文字通り寝る間も惜しんで実戦に明け暮れた。

 

 姉である束・・・、転校生である『東雲束』がその日から箒のルームメイトになったのだが、姉のマテリアルボディはベッドでスヤスヤと眠ったまま意識だけミスリルのほうの本体に戻り箒の専用機を組み上げている。

 転校してすぐに部屋に転がり込んで来なかったのは箒に遠慮があったためだが、箒に許された束はその日のうちに引っ越しを済ませ、雪華にべったりだったのが今度は箒にべったりになって憑りつかれたみたいになってしまった。

 しかし今の箒は姉に対して恨みは無く、むしろ今までの寂しさと孤独を埋めるように姉と語り合って過ごした。様子見に部屋を覗いた千冬はその時の二人の顔がとても幸せそうだったと証言している。

 

 気付かぬうちに自分の『夢』を明確に意識した箒は、シミュレーターで実戦を繰り返しメキメキと操縦技術を成長させ、専用機持ちや候補生たちと渡り合えるまでになったのだ。

 

 

「私はもう迷わん、堂々と一夏の隣を歩く。誰にも文句など言わせん!」

 

 

 自分を見失い迷子の子犬のようだった少女は、かつて抱いた未来を夢見て世界に旅立つ事になる。

 

 そしてその日全ての工程が終了し、予選が終わり準決勝へと駒を進める4つのチームが出そろった。

 どのチームが優勝するのか、その話題で盛り上がっているIS学園。その日の夕食が済む頃には翌日の対戦表が張り出されていた。

 

 

  『由良川シャルロット&更識簪 vs 凰鈴音&ティナ・ハミルトン』

 

  『篠ノ之箒&鷹月静寂 vs 織斑一夏&ネーナ・トリニティ』

 

 

 はたして決勝に進むのはどのチームなのか。

 

 




VTシステム:原作ではヴァルキリートレースシステムと呼ばれる。ブリュンヒルデである織斑千冬の戦闘データを元にラウラのシュヴァルツェア・レーゲンに組み込まれた悪魔のシステム。アニメ版では滅法しょぼい。

ミスリルで量産されているIS:全部が全身装甲で作られているのでとても見栄えがいい。デュナメスも解体されてIS化しているが、生まれ変わって強化人間ではなくなったマリーダ達のISは無い。

最強の4人:俺達を誰だと思っていやがるッ!!(大グレン団)

マスターガンダム:忠実に再現された師匠のガンダム。ISになってもMSのままと大差ない動きをするんじゃないかな。

ジャスティニア:シュメルの弟子であるロザリーが乗ってた魔装機。風系低位・野分「ジャスフィ」の精霊が宿る。台風を意味する野分の精霊であるにも関わらず、気性が大変穏やかである。

ギオラスト:ゼオルートの乗っていた機体、風系低位・竜巻「ギオリック」という精霊が宿る。後にロドニー・ジェスハやファング・ザン・ビシアスといった操縦者が駆る。

スレードゲルミル:グルンガスト参式が自立型金属細胞マシンセルによって変異した姿。圧倒的な性能とパイロット能力のおかげで並み居る強敵を一刀両断し、カットイン演出含めてファンの心を鷲掴みにした。しかしプレイステーションがその戦闘アニメーション演出の負荷に耐えきれずよく処理落ちするという事故も誘発した。

マスターアジア:東西南北中央不敗・スーパーアジアとなる日も近い。かもしれない。

シュメル・ヒュール:ゼオルートのライバルで親友。剣術世界大会三連覇の偉業を成し遂げた『剣聖』。宝くじのCMに出ていた武士姿の役所広司のような外見をしている。趣味は絵画なのだが、エキセントリックすぎてゲンナジー以外理解者を得られなかった画伯。

ゼオルート:魔装機としては戦力外通告を受けていたギオラストの評価をひっくり返した剣皇。

ウォーダン・ユミル:仮面をつけたゼンガー親分。その正体はレモン・ブロウニングにより開発されたWシリーズの一体『W15』(ダブルー・ワン・ファイブ)。ゼンガーのコピーだけあって極めて高い格闘能力と技量を持ち、迂闊に近づくと斬艦刀で真っ二つにされる。

雪華:シミュレーターでとっても主人公ムーブかましちゃってた。しかし誰も見てないことが分かってノリノリだった反動で恥ずか死するところだった。

ふーちゃん:フル・フロンタルは女性の名前としてさすがに・・・ねえ?

シナンジュ:紅椿と悪魔合体!インテンション・オートマチック・システムが展開装甲とも相性バツグン!やっばーい☆

ツインコア:ツインドライヴのようにGN粒子は放出しないが、爆発的な出力の向上により他のISを置き去りにする進化を遂げた。

ちーちゃん:束さんを理解できるのは束さんだけ!ということでラズムナニウムさんが気を利かせてちーちゃんを誕生させた。だが、足りなかった。

もっぴー:ちーちゃんで足りないなら恋人もセットでお得!ということでアサキムを真似て創られたモッピーだが、設計図が無かったのでこうなりました。

いっぴー:さて、彼は何の代替なのでしょうか。

赫星:作者オリジナルのネーミング。全身真っ黒で真っ赤な瞳の中二病全開なアサキムを『真っ暗な宇宙に光る赤い星』としてイメージしました。

比翼連理:白居易が玄宗皇帝と楊貴妃との悲恋を描いた長編の漢詩『長恨歌』に二人が誓い合った言葉として「天に在りては願わくは比翼の鳥と作らん、地に在りては連理の枝と為らん」とあるのに基づく。 玄宗をアサキム、楊貴妃を束さんになぞらえてみました。

鷹月さん:巻き込まれ被害者ポジ。パートナーの箒が強いので本人の実力と関係なく勝ち上がっている。

一夏:瞬時加速を完全にマスターした一夏君は近接戦闘の鬼と化した。

箒:アサキムのコピーであるモッピーはスフィアの原動力である夢を力にして急成長する。

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