IS 《神器の少女》   作:ピヨえもん

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なかなかIS原作開始が遠いです・・・


03 永遠の幼女と永遠の女神?

〔20XX年2月 地球:日本 東京〕

 

side 虚

 

 いつものように学校が終わり放課後の帰り道で、きっかけは唐突な本音の一言からでした。

 

「ねぇねえしゃるるん、せっちゃんて~、中身が年上みたいに感じるときがあるけど~ほんとは何歳なの~?」

 

 その言葉に私たち全員がはたと動きを止める。シャルロットさんは「なぜ今まで気が付かなかった」というような完全に青天の霹靂と言いますか、そんな衝撃的な表情をしていました・・・。私は雪華さんが外見通りの年齢、だいたい7歳か8歳だとばかり思っていたのですが言われてみるとなるほど、あのあどけない童顔な彼女から漂う年齢に不釣り合いなほど丁寧な物腰や言動、更識家の専属メイドとしての英才教育を施された私(本音は、まぁともかく・・・)と比較しても何ら遜色ないほど気が利いて手際もいい家事能力、まったく我儘を言わない落ち着いた性格・・・これで外見通り7,8歳だとしたらどんな教育を受けてきたのでしょうか?

 

「・・・ごめん、ボクも実は知らないんだ・・・アハハ・・・」

 

 シャルロットさん・・・まぁ、それも致し方ないのかもしれませんね。雪華さんを由良川家に迎えてからというもの、シャルロットさんは寝ても覚めても雪華さんにべったり。うちのお嬢様(刀奈様)妹様(簪様)を溺愛するかの如く、というよりそれ以上の溺愛っぷりでしたし細かい事まで気が回らなかったのでしょうね・・・

 

 なぜかうちのお嬢様(おバカ)も「私の完璧な雪華ちゃんパーソナルデータに不備が・・・そんな」とか絶望してるのは無視しましょう。

 

「7,8歳ではないのですか?」

 

 私は確認の意味で聞いてみます、しかしシャルロットさんはふるふると頭を振ります

 

「セツコさんが20歳・・・なんだよね。前にお母さんと一緒にお酒を飲んでるときにそう言ってたから・・・雪華ってセツコさんと親子だと思ってたんだけど、血が繋がってないのかもしれない。正直言って、顔立ちが全然違うし・・・」

 

 な、なるほど・・・セツコさんが20歳で血が繋がってるなら雪華さんは外見よりずっと幼いということなのでしょうか。だから血が繋がってない義理の親子なのだと予想したのでしょうね、でもそのほうが衝撃的なのですが・・・。

 

「帰ったら聞いてみようよ~、何か事情があるのかもしれないよ~?」

 

「・・・それに、戸籍だって用意しないといけないはず・・・お父さんが進めてるかもしれないけど」

 

 私たちがいろいろ想像しても迷走するだけですね、やはり本人に尋ねるのが一番なのでしょう。

 

 

 


 

 

side シャルロット

 

 ボクは本音の何気ない一言に割とショックを受けていた。雪華が何歳なのかすら知らなかったなんて、お姉ちゃん失格だ(身長体重スリーサイズは知っているけどね)。雪華の事はなんでも知っていると思っていた、髪を洗ってあげる時にシャンプーが沁みないか気になってぎゅっと目を瞑っていること、抱きしめて頬や喉を手のひらですりすり撫でてあげると「ふにゃぁぁ・・・///」って蕩けた顔で子猫みたいな声をあげること、お母さんのお手伝いで料理をするときは踏み台がないとキッチンに高さが合わないこと、乾燥機にかけた大型クッションに埋もれて変な体勢でうたた寝していたこと、セツコさんのお世話をするときに嬉しそうにはしゃいでること、リタお祖母ちゃんの淹れた英国式の紅茶を再現しようと秘密の特訓をしていること、ボクと一緒のベッドで眠ってて朝になったらぎゅっとボクに抱き着いていること。

 

 なんでも知っていると思ってた、思い込んでいた。よく考えたら私は知らないことだらけだった・・・、雪華の年齢を知らない、誕生日を知らない、好きな食べ物、好きな動物、何にも知らない、住んでいた世界の事、MSのこと、神器のこと、知らなければいけないことは沢山あったはずなのに・・・

 

 浮かれていたんだと、思う。イヴの晩にサンタさんにお願いした「妹が欲しい」という願いが届いて雪華がボクのもとにやってきたのだと思っていたのかもしれない、そんな都合のいい事があるはずないのに。

 

 ねぇ雪華、ボクはキミにとってちゃんとお姉ちゃんになれている・・・?

 

 そんな心にもやもやを抱えたまま自宅に帰ってきたボクだったけど、玄関を開けた瞬間、満面の笑顔でボクの胸に飛び込んでくる天使を抱きしめただけで心はあっという間に快晴になるのでした。

 

 

 


 

 

side 雪華

 

 学校から帰ってきたお姉ちゃんに抱き着いて一頻り甘えた後、私はリビングで5人のお姉ちゃんたちにクリスお母さんと一緒に焼いていたクッキーと紅茶を振舞いました。どうやら私の年齢を知らなかったとのことで、いろいろ質問攻めにされました。とりあえず隠しているわけでもないのでスラスラと質問に答えていくと皆さん人生最高の衝撃というような驚きで叫びました。

 

 

「「「「「年齢1歳ってどういうこと(~)!!?」」」」」

 

 

 どうやら私が生まれて1年というのはこの世界では非常識極まりないレベルの出来事だったようです。私たちのいた世界や他の次元世界では別段珍しい事でもないのですが・・・、イデアラントのアリエイルさんはあの外見で1歳ですし、アンドロイドのドロシーさんは何年経過しても18歳で固定です、逆にC.Cさんみたいに15歳くらいの外見で何年生きてるか分からない不老不死なのもいます。でもこの世界ではそういう存在がいないので理解しきれないそうです・・・

 

 セツコお母さんも「ああ・・・そういえば常識でいうとそうだったわね、感覚が麻痺してたみたい」と苦笑いしていましたし。

 

 私の外見はシャルロットお姉ちゃんと比べると確かにかなり幼いんですね・・・。虚お姉ちゃんや簪お姉ちゃんは私は7、8歳程度だと思っていたようです。それじゃあセツコお母さんくらいになってみるね!って宣言すると、皆さん一様に首をかしげて頭の上に【???】が浮かんでいます。なので次元力によって外見を自由に変えれることを話すとものすごい食いつきで詰め寄られました。ふえぇ・・・ちょっと怖いぃ。そしてあれよあれよという間に私は部屋に連れていかれて服を剥ぎ取られるのでした・・・

 

 

 あ~~~れ~~~~・・・

 

 


 

 

side シャルロット

 

 

 ボク達は衝撃の連続で思考が完全に停止していた。雪華の年齢、人造人間やアンドロイドなどの人間のような人間でない存在、不老不死の魔女・・・雪華が・・・1歳児?

 生まれた時にはすでにこの姿だったわけで・・しかも何年経過しても姿は変わらないわけで・・・え、永遠のロリっ娘!?え、違う?どうやら嘗て別の世界に生まれ落ちた人造の神様も同じような幼女姿だったらしく、それを参考にしてみたんだとか。しかも雪華はどんな外見年齢にでもなれるって言うし、こうなってくるとボク達の好奇心は止まらないわけで・・・(とくに刀奈ちゃんは凄かった)、ボクと雪華のお部屋に行って検証実験をすることにしたんだ。

 

 あ、成長したら服のサイズが合わなくなるから雪華は裸に剥いておいたよ。え?すごくいい笑顔で嬉々として服を剥ぎ取るボクと刀奈ちゃんにドン引きしたって?あはは、簪ってば面白い事を言うね!

 

 ぷるぷると羞恥心で震える涙目の雪華はほんと可愛いんだよ。うん、ボクは確実にロリコンの扉を開けてしまってる////でもいいんだ、このまま女尊男卑が進めば絶対同性婚が普通になるから雪華はボクがお嫁さんにするし。

 

 ようやく雪華は諦めたのか自分の体を抱きしめるように両腕を回して目を瞑った。

 

 少しして燐光を放つ翡翠色の光の繭のようなものに雪華が包まれたんだ・・・それはすごく幻想的で、とても美しくて。

 

 

 光の繭が解けるように開いて消えていくと、そこにはボクたちよりずっと背が高い大人に成長した雪華の姿があったんだ。

 

 その姿は今までの愛くるしい幼い天使ではなくて、たっぷりと色気を含んだ美しい大人の女性の姿、灰緑の柔らかな髪は艶を増してエアリーなミディアムボブ。あどけない童顔だった顔はそのままに大人びた雰囲気の小顔に、首回りは折れそうなほど細く、そこから鎖骨にかけての色気が凄まじい。胸は今の虚ちゃんくらいのサイズだけどきゅっと括れた細い腰と、なだらかな曲線を描くお尻に肉付きのいい太もも、そして呆れるほどにスラリと長い脚・・・

 

 なんだ成長した雪華は女神だったのか、びっくりしたよ・・・

 

 うん、絶対に結婚しよ。

 

 ボクは新たな決意と共に自分の周囲に目を向けてみたら全滅してた・・・。刀奈ちゃんは見たこともないような素晴らしい笑顔で鼻から愛を溢れさせて倒れている。虚ちゃんはそんな刀奈ちゃんを慌てて介抱してる、簪は顔を真っ赤にして時が止まっている、頭から湯気が出ているような・・・、いつも通りなのは本音だけだね、雪華を褒めながら裸の雪華にバスタオルを渡している(顔は真っ赤だけど)。これは・・・皆も新しい雪華の魅力にやられてしまったね?

 

 でもそれも仕方がない、正直いってボクも雪華のあまりの魅力に頭がクラクラしてる、改めて雪華のほうを向いてみたら、そんな神秘の女神な雪華が前かがみになってボクの顔を覗き込んでいたんだ。

 

「シャルロットお姉ちゃん、これでどうかな?変じゃない?」

 

 ぜ、全然変じゃないよ!美しすぎてボクはさっきから心臓がドキドキしてるよ!

 

「う、うん・・・////全然、変じゃない・・・すごく綺麗で、可愛くて、見惚れちゃった///」

 

 ボクは正直に感想を述べた、すると雪華は嬉しそうに

 

「よかった~!えへへ♪お姉ちゃんよりも背が高くなっちゃったね!」

 

 ってボクの頭を抱きしめたんだよ・・・大人になった雪華の、その胸に////

 手で押さえていたバスタオルが絨毯の上に落ちて真っ白ですべすべしていい匂いがするその母性の象徴にボクの顔が埋もれたんだ・・・ボクは刀奈ちゃんの気持ちが解かった、これはもう愛が溢れて止まらない・・・よ・・・////

 

 

 ボクは意識をそこで手放したんだけど、きっとものすごく幸せな顔をしていたんだろうなぁ・・・

 

 


 

side 雪華

 

 結局あの後意識を取り戻したお姉ちゃんたちに大人バージョン禁止令を言い渡されたんです。理由を聞いたら「私たちには刺激が強すぎた」からだって、結局皆の勧めで私はシャルロットお姉ちゃんと同じ10歳の姿がいいということで、少しだけ最初の姿より成長した、それでもお姉ちゃんたちより背が高い同年代の私に。

 

 楯無さんが私とセツコお母さんの戸籍を用意するにあたって、セツコお母さんは将秀さんの義娘として(シャルロットお姉ちゃんの叔母)、私はセツコお母さんのではなく、クリスお母さんの義娘として登録されることになりました。

 これは由良川グループの影響力を最大限活かすためだそうです。オハラの名前よりもいざという時にすぐに効力を発揮するそうです、すごいですね由良川グループ!

 

 そしてシャルロットお姉ちゃんと同じ10歳ということで、4月から皆と一緒に学校に通うことになったのです。

 

 私は容姿を固定せずに、年月と共に成長していくという【嘘】を【偽りの黒羊】のスフィア・アクトで実現させてみました。これで自然にお姉ちゃんたちと一緒に居られますね!こういう時のスフィアは本当に便利です、元々が私の心だから【反作用】もないですし、シャルロットお姉ちゃんは一緒に学校に通えることに大喜びしてくれて、その代わり幼い妹としての私がいなくなるというショックで微妙な雰囲気です。なのでお姉ちゃんが甘えてほしいとき、私が甘えたいときに自宅で元の姿に戻るね!って言ったら今度はテンションが振り切れたみたいになって大変でした////

 

 《一粒で二度おいしい》ってなんのことです?

 

 




次回から少しずつIS本流に合流していく予定です

アリエイル:アリエイル・オーグ。スパロボOGに登場、褐色ピンク髪の清楚な美少女。人造人間【イデアラント】、寿命は誕生から3年

ドロシー:R・ドロシー・ウェインライト。THE ビッグオーの登場人物、アンドロイドで体重が130kgあr(ぶげらっ

C.C:シー・ツーと読む。コードギアスの登場人物。ロングヘアーの緑髪の美人さん


偽りの黒羊:スフィアの一つ、自分を偽る意思によって発動する。
      反作用は言語能力の混乱によって嘘と真実の境目をなくし嘘がつけなくなる事。
      それすら超えて己を偽る強力な意思によって覚醒し極めれば自身の死すら嘘にできる


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