ココロ@ファンクション アナザー   作:流雨

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毎日ベルに起こしてもらう幸せをかみしめながらいきています




第11話

夢、それは叶えるものだったり

あこがれるものだったり

みるものだったり

だけど今回は眠るときにみる夢である

 

「私は!助けてなんて言ってない!」

 

これは俺こと樹の苦痛の夢、消えない過去…

 

樹「俺は別にそんなつもりじゃ!」

 

「正義のヒーローの次は悲劇のヒロインにでもなったのかよ」

 

繰り返される罵倒、これは昔の苦しみ

 

昔、俺は人を助けたつもりが…

それが引き金になって、大きな悪を呼んでしまった

 

樹「馬鹿だ、守れる力もないくせに…」

 

それはひどく自身の心を大きく傷つけ、人との距離が、関係が、わからなくなるほどだった

 

樹「苦しい…」

 

そう、ひどく思う

 

めばえ「先…輩…」

 

樹「っ!!」

 

俺は慌てて振り返った、なぜめばえが出てきたんだ!?

 

めばえ「明晰夢って知ってますか?」

 

樹「ああ、俺はよく見るほうだと思う」

 

自覚しながら夢を見る、ある意味妄想なんかと似たような感じだと俺は思っている

 

めばえ「ココロファンクションVerドリームメーカー、私のアプリなんですけどね、明晰夢を自由に見れるんです、そして相手の夢に干渉してその人の思い通りの夢を見させることができる、そんなアプリです」

 

樹「なるほど、じゃあ今は俺の夢に干渉してるのか…」

 

めばえ「そういうことになりますね」

 

樹「さっきまでの、やっぱりめばえも見れてたのか…」

 

めばえ「ごめんなさい、気になっちゃって…」

 

ばれちゃったか…

あれだけの情報があればめばえなら察しがついてそうだ

 

めばえ「こんなこと言うのもなんですけど、教えてくれませんか?先輩の…過去を」

 

樹「ああ、わかった」

 

なぜだかこの時、めばえに打ち明ける気になった

 

樹「ちょうど3年前かな?俺は学校も宿泊学習の途中だったんだ

  その時にクラスの女子が高校生ぐらいの男の人に絡まれてるのを見た

  俺はその時、何も考えずに助けに行ったんだ、その時は俺が助けてはい、おしまいだったんだ」

 

めばえ「先輩って度胸あったんですね、」

 

樹「その時はね、次の日、俺たちが泊まってたホテルの前には10数人のごろつき共

  流石に焦ったけど狙いは俺だったのでとりあえず外に出てそいつらと負けを承知の喧嘩をした

  ボコボコにされて、ああもうだめだって思った時に助けに来た子がいた

  その子は昨日助けた子の友達だったみたい、止めに入ろうとしたときに巻き込まれて流血」

 

めばえ「助けた方の子は?」

 

樹「怖くて動けなかったみたい、でも助けたその子には私は!助けてなんて言ってない!

  って言われちゃったけどね、しかもなんだかその子はあいつが勝手に助けたから

  あいつがいなければこんなことには、他にもいろいろ広められてたみたい」

 

めばえ「最低ですね、その子…」

 

樹「もとより友達の少なかった俺は批難され、罵倒され、いじめられ

  残った少ない友人と縁を切って、この学園に逃げてきたってわけ」

 

めばえ「先輩は全然悪くないじゃないですか!なんでそんなことに」

 

樹「俺って当時、かなり珍しくオルカを持ってなかったんだ…

  それでいつまで経っても否定の声をあげなかった俺は肯定したことになってた」

 

めばえ「そんな…」

 

樹「まあ元をたどれば考えずに助けに行った俺が悪かったのかも知れない、結果論になちゃうけどね」

 

めばえ「いいえ、他の誰がどう言おうと、先輩自体が否定しても、私は思います…」

 

めばえは目を閉じ切実に、そう言ってくれた

 

めばえ「先輩は、間違ってないですよ…」

 

嬉しかった、面と向かって間違ってないって言ってくれた、偽りのない、綺麗な言葉

 

樹「あり…がと」

 

めばえ「ちょっと臭くなっちゃいましたね、とりあえず今日は先輩、起きて学校行きましょう!」

 

樹「ああ、そうするよ…」

 

 

 

 

 

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