ココロ@ファンクション アナザー   作:流雨

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第26話

帰り道、すでに日は落ちかけていて

空は赤く染まっている

 

樹「あの…さ」

 

めばえ「なんですか先輩」

 

俺はこのままめばえに気持ちを伝えていいのだろうか

早すぎるかもしれない

 

樹「もしもの話だけどさ…」

 

めばえ「はい」

 

樹「俺がめばえのことが好きだって言ったら…どう思う?」

 

めばえ「えっ」

 

樹「今は、もしものはなしだけど」

 

めばえ「………」

 

5分?いやもっとかな?

体感ではもっとあった気がする

 

樹「今からの話はさ…嘘偽りのない言葉なんだけどさ」

 

言ってしまう、言葉があふれ出す

 

樹「俺はめばえが好きだ!俺と付き合って欲しい!」

 

めばえ「っっ!」

 

樹「その…さ、いやならざっくりばっさり振ってくれ…」

 

めばえ「嫌なんかじゃありません!」

 

樹「めばえ…」

 

めばえ「嬉しいです、嬉しくて気絶しそうなくらい嬉しいですよ」

 

樹「じゃあ」

 

めばえ「樹先輩、私もあなたが大好きです」

 

樹「めばえ!」

 

俺はめばえを抱きしめた

可愛くて、小さくて、可憐で

暖かなぬくもりを持った俺の大事な彼女を

 

めばえ「急でしたから、驚きましたよ?」

 

樹「俺もすごい勢いで言っちゃったから、自分でも驚いてる…」

 

めばえ「いつから、私のことが好きだったんですか?」

 

樹「気づいたのはさっき、でもさ、思い返してみれば最初に俺を夢の中で起こしてくれた時からかもしんない」

 

めばえ「最初っからじゃないですか…人のこと言えないですけどね」

 

樹「めばえの優しさにさ、惚れてた」

 

めばえ「樹先輩の心地いい雰囲気に酔ってました」

 

樹「だいぶ遅れたけど、ありがとう、俺の彼女さん」

 

めばえ「私こそありがとうございます、私の彼氏さん」

 

俺は人生で初めての彼女ができた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めばえ「…きて…ださい」

 

樹「ん?」

 

めばえ「おきてください!」

 

朝の日差しが窓から差し込む

 

樹「おはよ、めばえ」

 

めばえ「おはようございます、樹先輩」

 

樹「でもさ、あれだな」

 

めばえ「急になんですか?」

 

樹「恋人になったからって特に変化ないな…」

 

めばえ「…ですね」

 

よくよく考えると今まで俺たちがしてきた行動は

そこらのカップルよりもいちゃいちゃしていた気がする

太陽にもいまさら気づいたのかってこの前言われた

 

めばえ「でも理想的だと思いますよ?好きな人を起こして、一緒に過ごして、学校だって一緒に行けますよ」

 

樹「確かにそうだな、めばえと居れる、それだけで十分か…」

 

これかどうなるかはわからないけど

めばえとならうまくやっていける気がする

いや、そうしたいと思う

 

樹「そういえばさ」

 

めばえ「どうしました?」

 

樹「太陽はどうなってるの?」

 

めばえ「あぁ、すごいですよ?」

 

俺たちが付き合ったのを知った太陽が俺も彼女欲しいって言った瞬間

蓮ヶ瀬さん、譲葉さん、朝顔、いぶきちゃん、会長、あとベルの太陽争奪戦がはじまったのである

 

樹「まあ俺らには関係ないか…」

 

めばえ「そうですね…」

 

 

 

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