次の日の朝兼一は師匠たち全員から呼び出されていた。
(うーん師匠たち全員が呼ぶなんて何だろ?・・・凄く嫌な予感がするけど)
師匠たちの待つ部屋の前に立つと兼一は身震いする身体を止めるために自分の頬を叩いた、兼一は震えが止まったのを確認すると部屋の扉を開けた。
「!?」
扉を開けると師匠たち全員が闘気を兼一に向かって放った、昔の兼一ならば倒れていただろうが今回の兼一は自分の足で部屋の中に入った、それを見て師匠たちはニヤリと笑った、そして兼一は師匠たちの前で正座をした。
「あ、あの~何か用でしょうか?」
「うむ今回はワシからケンちゃんに頼みたい事があっての」
「長老が!?(いったいどんなメチャクチャな事をやらされるんだろ・・・)」
長老のお願いは何時も兼一の想像の上をいくことばかりで命を懸けることが多いので何をさせられるか兼一は不安でいっぱいだった。
「実はの川神に行ってほしいんじゃよ」
「は?、川神ってあの神奈川の川神ですか?」
「うむ、お主も何度かワシ等と行ったことがあるじゃろ?」
「ええ九鬼財閥の方の依頼で何度か、でも何で僕が川神に?」
「フム、実はのワシの知り合いで川神鉄心という男が居るんじゃ、鉄心は川神院という道場の総代兼川神学園の学長でその男からワシに依頼が来た、そして今回の依頼はケンちゃんが適任だと思い任せる事にしたんじゃ」
「ど、どんな依頼なんですか?」
「鉄心の話では学園の生徒たちが闇の者たちに狙われとるようなんじゃ」
「闇に!?」
「そこでケンちゃんには川神に行ってもらって学園に通いながら闇の動向を探ってくれ、闇が乗り込もうとしてきたらワシ等も川神に向かう」
「それは良いですけど、僕もう24なんですけど」
「そこの学園には九鬼のヒュームも通っとるようだから歳は関係なかろう」
「ヒュームさんが!?あの人はかなりの歳なのに、何で学園に通ってるんですか?」
「九鬼の一番下の娘が学園に通うから護衛だそうじゃ」
「一番下紋白ちゃんか!?久しぶりに会えるかな・・・」
川神には世界でも有名な九鬼財閥の本社がある、そしてそこには九鬼財閥のトップ九鬼帝の子供が三人いた、長女の九鬼揚羽 長男の九鬼英雄、そしてその二人と腹違いの妹九鬼紋白がいた、元々紋白は実の母の元にいて九鬼の家とは関わらず別の場所で暮らしていた、だが紋白は幼くして九鬼の血が色濃く出ており、子供とは思えない胆力そして覇気更には学力も子供のものではなかった。
長老はまだ九遠の落日が始まる前、紋白の母が病死し紋白を九鬼本社ビル護衛するという仕事を旧友のヒュームから依頼され、その時幼い紋白の心をカバーするために兼一を一緒に連れて行っており、その時に兼一と紋白は仲良くなっていた。
「ケンちゃんどうじゃ?この任務受けてもらえるかの?」
すると兼一はなんのためらいもなく師匠たちの目を見て言った。
「はい!!、もう龍斗や里巳君のようなYOMIを作らせる訳にはいきません、行かせて下さい長老」
(迷いも無しか、ケンちゃんも度胸がついてきたの)
長老がそう思う中他の師匠たちもケンイチの成長を心の中で喜んでいた。
「いやいやケンちゃんが受けてくれてよかったわい」
「まあケンちゃんが断るならおいちゃんが行っても良かったね」
「それは別の意味で生徒たちがヤバいじゃねぇか」
「イヤーでも残念だな、僕がここを離れるということは岬越寺師匠の機械で基礎修行が出来なくなるってことですもんね」
兼一は秋雨の命の危険のある修行ができなくなると思い内心喜んでいた。
「そこは安心したまえ兼一君」
「は?」
「アパチャイに頼んで道具は君の住む場所に送るから」
「え?(あ、でも使わなければいいのか)」
「兼一君サボるようなことがあったらどうなるか分かっているね?」
秋雨はニコリ笑いながら兼一の両肩に手を置いた。
「あの~因にサボるとどうなるんでしょうか」
「あの私の修行マッシーンが可愛く見えるような修行をさせてあげるよ」
「一日たりともサボりません!!」
「うん、良い返事だ」
「で、長老何時行くんですか?」
「もちろん今からじゃ」
「す、直ぐに準備してきます!!」
そして30分後師匠たちは梁山泊の門の前で兼一を待っていた。
「お待たせしました」
「では行こうかの、皆のもの留守は頼んだぞ」
師匠たちはコクりと頷いた、そして兼一も師匠たちに一礼をした。
「弟子一号白浜兼一行ってきます」
「気を付けて行ってくるんだよ」
「修行サボるんじゃねぇぞ」
「ケンちゃん女子高生の生写真期待してるね」
「アパパケンイチ、後で秋雨の機械持っていくよ」
「兼一気を付けて・・・いけ」
「では行くぞケンちゃん」
「あれ?長老駅はこっちですよ?」
「バカなことを言うでない走っていくのじゃ」
「そ、そんな川神なんて県越えしなきゃいけないんですよ!?どれだけあると思ってるんですか」
兼一がそう言っていると長老が自分の腰に紐を巻き付けそれを兼一の腰に着けていた。
「な、何ですこの紐は!?」
「ワシが川神まで引っ張ってやるわい、ちゃんとワシについてこないと川神まで引きずられながら行くことになるぞい」
「そ、そんな無茶苦茶なーーーー!!」
長老は兼一を引っ張りながら走って行ってしまった、師匠たちはそれを見て次に会うときはどれだけ成長しているかを楽しみにするのであった、とうの兼一は長老に引っ張られながら無事川神に着けるように心の中で祈るのであった。
とりあえず川神に兼一が向かいました、次は武士娘たちを何人か出せると思います、それではまた三話でお会いしましょう、よろしければ感想 評価お願いします。