真剣で達人に恋しなさい   作:双龍

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やっと戦闘シーンです、やはり一番戦闘が書くのは難しいですね、これで良いか今でも不安です、それでは五話をお楽しみ下さい。


5話

兼一と百代二人の武術家は互いに向かい合い見届け人である長老たちの開始の合図を待っていた。

 

「それではお互い悔いの無いように戦うのじゃ」

「それとお主等の四方には結界をワシと隼人で張る、並大抵の攻撃では砕けぬから回りは気にせず戦うのじゃ」

「「はい」」

「「それでは始め!!」」

 

最初に行動を起こしたのは百代だった、百代は兼一との間合いを一瞬で詰め懐に入った。

 

「川神流無双正拳突き 連打!!」

 

百代は自分の一番得意な技正拳突きの連撃を兼一に浴びせた、だが兼一はその拳を全て躱しながら百代の目をじっと見ていた。

 

(これが噂に聞く流水制空圏か!?)

(川神さんは長老の言うとおり今の自分の世界に飽きている、このままでは闇が新しい世界を彼女に見せたらやはり危ない)

「流石兼一さんそれが噂の流水制空圏ですか、ならこれならどうです、川神流星殺し!!」

 

百代は自分の拳に気を集中させ星をも貫く光線を兼一に向かってゼロ距離で放った、だが兼一は流水制空圏でそれも躱してみせた。

 

「これも躱すんですか、でも躱してばかりじゃ全く楽しめませんよ」

「そうですね分かりました、なら今度は僕から行きます、岬越寺流 柳葉ゆらし」

「!?」

 

兼一は柔道特有の足さばきを使い百代の死角に入り込み姿を消した。

 

「ど、何処に行ったんだ!?」

「此方です」

「な!?」

 

兼一は百代の側面に回り込むと、百代は突如くるりと空中で一回転し倒された。

 

(な、なんだ何で私は掴まれてもいないのに投げられたんだ?)

「岬越寺流 真呼吸投げ(実戦で始めて決まりましたよ岬越寺師匠、血の滲む思いで会得した柳葉ゆらしと真呼吸投げ!!)」

 

兼一は闇との決戦の後気の掌握を会得したことにより 秋雨から気あたりで相手の回避本能を刺激して投げる技真呼吸投げを教わっていた、兼一は女性を殴れないので秋雨はそれを考慮してこの技と特別な足運びが必要な柳葉ゆらしを教えた、だが兼一は要領が悪く二年の間秋雨の地獄の特訓を続けてやっと会得した、まさに血の滲んだ技である。

 

倒された百代は素早く身体を起こして拳を構え兼一を見た。

 

「まさか手を使わずに投げられるとは思わなかったですよ」

「実戦で使うのはこれが初めてなんですよ(良かったー決まって、決まらなかったら長老から岬越寺師匠に伝わってまた地獄の特訓が始まってたところだよ)」

「でもまだまだやらせてもらいます、よ!!」

 

百代はまた兼一の懐に入り正拳突きの連打を放った、兼一も流水制空圏を張り防御した。

 

「またその防御技ですか、それじゃわたしには勝てません、よ!!」

「川神さん僕はまだこの技の一段階目しか見せてませんよ、まず第一段階相手の動きに合わせる」

「くっ、ならこれでどうだ禁じ手 富士砕き!!」

「第二段階目相手の動きと一つになる」

「なっ!?」

 

兼一は百代の背中に回り込み百代と全く同じ体勢になった。

 

「そして第三段階自分の動きに相手を乗せる!!」

「え?」

 

流水制空圏の第三段階を受けて百代はいつの間にか全身の力が抜け、地面に寝かされて動けなかった。

 

(な、なんだ力が入らない!?、しかし何故か不思議と気分は悪くない)

「川神さん、大丈夫ですか?」

「完敗です兼一さん」

「気はすみました?」

「ここまで実力の差があるとは思いませんでしたよ、私はまだまだ弱い」

「川神さん貴女の世界はまだ狭い、この世界には貴女の上をいく達人がうようよいます」

「そうかうようよか・・・こりゃ私もうかうかしてられませんね」

 

百代はやっと身体を動かせるようになり立ち上がって兼一の前に立った。

 

「兼一さん私はもっと強くなります、まだ強くなる目的はまだ見つからないけど必ず見つけます、それに」

「それに?」

「目標は出来ましたよ、まずは貴方だ貴方に勝ちたい、それが私の今の目標です」

「こりゃ僕もうかうかしてられないな」

 

百代と兼一は固く握手をした、すると結界を張っていた鉄心と長老が近づいて来た。

 

「負けたとはいえ達人相手にようやったのモモ」

「ふむよい勝負じゃったの」

 

近づいて来た鉄心に百代は自分から近づき頭を下げた。

 

「じじい頼みがあるんだ!!」

「なんじゃモモ改まって?」

「私がサボってた基礎修行をつけてくれ頼む!!」

「モモ・・・分かった厳しい修行になることを覚悟しておくのじゃ!!」

「ああ!!」

「良かったですね川神さん」

「百代です」

「え?」

「百代って呼んでください、それと敬語も私には必要ありません」

「分かった百代さんこれからもよろしく」

「こちらこそ」

 

兼一と百代は再度固い握手をした、すると川神院の入り口から声が聞こえた。

 

「弁慶急いでくれ、この気はきっとあの人に違いない」

「義経はほんとにあの人好きだね、まあ私も嫌いじゃないけどさグビッ」

「もうそろそろ奴等が活動する時間だ、早く帰るぞ」

「与一ちゃんそんなこと言わずに行こ!」

「全く強引な」

 

兼一が入り口の方を見ると三人の女の子と一人の男の子が自分の方に走ってきた。

 

「あやっぱり居たぞ弁慶、お兄ちゃーん!!」

「主の勘が当たったか」

「あの人もまた闇に狙われるものだからな、俺と引かれ合う定めか」

「流石義経ちゃん私そういう勘鈍いからな、良いなぁ~」

「ん、君たちは?僕何処かで会ったかな?」

「忘れてしまったのか!?」

「仕方ないよ義経結構前のことだし」

「俺たちも以前とは変わってしまったからな」

「そうだね背も延びたし」

「でも義経は覚えてて欲しかった、お兄ちゃんには・・・」

「え?」

 

俯く女の子の顔に兼一は昔九鬼家の依頼でとある島に行った時に守った少女の面影を見た。

 

「もしかして義経ちゃん?」

 

兼一の言葉に直ぐ義経という女の子は顔を上げて目をキラキラさせた。

 

「そうだ源義経だ、お兄ちゃん!!」

「なんだ義経ちゃんかすっかり大きくなって、分からなかったよ」

 

兼一は義経の頭を優しく撫でた、それを見た二人の女の子が義経の隣に立った、そして兼一は両手で二人の頭を撫でた。

 

「じゃあ君たちは弁慶ちゃんに清楚ちゃんそれに与一君か、全員大きくなったな」

「♪」

「くすぐったいな」

「久しぶりだな兼一の兄貴」

 

今川神では武士道プランとゆう計画が進められていた、九鬼家従者部隊の序列2位で星の図書館の異名を持つマープルが発案者で、彼女は現代の政治家に絶望しそんな政治家に国を任せるくらいなら自らの手で過去の偉人や英雄のクローンを誕生させ彼らに国を統治させようという計画である、そして手始めにマープルは四人のクローンを誕生させた、その四人とは源義経 武蔵坊弁慶 那須与一 葉桜清楚の四人である、兼一は七年前に闇の武術家たちに狙われた義経たちを守る依頼を九鬼家から依頼されており義経たち四人とは面識があった。

 

「また君たちに会えるとは思わなかったな」

「お兄ちゃんの気が感じたから来てみたんだ、もしかして川神先輩と戦ったのか?」

「ああ」

「どっちが勝ったんだ」

「私が負けたよ、しかも兼一さんは一切攻撃せずにな」

「あの川神先輩を一切攻撃せずに倒すなんて流石はお兄ちゃん」

「武術の腕は格段に上がってるね」

「流石は兄貴」

「モモちゃんは怪我はなかった?」

「私を心配してくれる清楚ちゃんマジで清楚」

「ところでお兄ちゃんは今回何で川神に?」

 

兼一が長老や鉄心を見ると二人は話すなというサインを出した兼一も浅く頷き義経たちを見直した。

 

「実は川神学園の二年生に編入することになったんだ、師匠から少し勉強もしてこいって言われてさ」

「本当に!!義経たちも少し前に二年S組に入ったんだ」

「じゃあ兼兄と同じクラスになれるかもしれないね」

「闇に狙われるものがまた増えるか・・・」

「二年か残念だねモモちゃん」

「ああ、でもまあ同じ学園だからないつでも会えるだろ」

 

皆で話していると鉄心が大きく咳払いをして会話を止めた。

 

「とりあえずもう時間も遅い兼一君との積もる話しは明日学園でしたらどうじゃ?、モモお前ももうすぐ夕飯じゃ着替えてきなさい」

「空気が読めないじじいだ、なら兼一さんまた明日」

「分かった、ならお兄ちゃんまた明日皆行こう」

 

弁慶たちは義経の言うことに頷くと手を振りながら帰っていった。

 

「梁山泊の弟子は皆から好かれておるのう」

「そこがケンちゃんの良いところじゃからな」

 

兼一はこれから起こる闇との戦争に彼女たちを巻き込みたくないと心の底から思っていた、だが運命の歯車は兼一の思惑とは裏腹に大きく彼女たちを巻き込んでいく。




こんな感じで百代との戦いは終わらせてみました、まあ一番最初なので二人ともあまりとばさずに戦わせてみました、次回も戦闘シーンがあります、因に対戦相手は男なので兼一の本領が出せると思います、それではまた六話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。
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