真剣で達人に恋しなさい   作:双龍

8 / 22
知らないうちにお気に入りが300も嬉しかったので今回はかなり早めの投稿になります、やっとあの宇宙人を出せました、待っていた方にはお待ちどう様でしたそれでは八話をお楽しみ下さい。


8話

兼一の朝は早い、例え寝る時間が遅くても日々の習慣が兼一を起こすのであった、そしてまだ夜も明けてない寮の前で兼一はトレーニングのための準備運動をしていた。

 

「師匠たちがいないから、せっかく寝坊もできると思ってたのに、日々の習慣は恐ろしいなしかも投げられ地蔵やタイヤまで僕の寝てるうちに運ぶなんて」

 

寮の庭には昨日の夜アパチャイが運んだであろう投げられ地蔵が六体とタイヤが三本置かれていた、兼一はロードワークがてらタイヤに地蔵を乗せて走って川神大橋に向かった、ほどなくして橋に着くと兼一は六体の地蔵を自分にくくりつけ橋の真ん中まで行った、そして長いロープを取りだし片方のはしっこを鉄柵に結びもう片方を自分の足に結んだ、すると兼一は次の瞬間橋の上から飛び降り橋から宙吊りになった、ロープの長さは丸々兼一の顔が水に入るぐらいで腹筋背筋をしないと窒息してしまうようになっていた。

 

「最初この修行を見たときは、師匠たちはとうとう僕を殺そうかと思ってるんじゃないかと思ったよ(でもなれてる自分がいる、とうとう僕も異常な達人の仲間入りか・・・)」

 

兼一はそんな事を考えながら兼一はトレーニングを続けた、するとそれを遠くから見ているものたちがいた。

 

「あのバカが相変わらず人が見たら警察に通報されそうなイカれた修行をしてやがるな」

「まあ岬越寺あたりがちゃんとメニューを組んでいるのだろう、あずみ手裏剣で縄を切ってやれ」

「実はアタイもそれやろうかなと思って何個か投げてるんだけどアイツロープを揺らして躱してやがるんだよ」

「兼一めまた腕をあげたようだな、そろそろ行くぞ時間がないからな」

「分かった」

 

二人は兼一の元に向かった、そして兼一も手裏剣が投げられていた事に気づき修行を止めてロープを上り橋の上に上がった。

 

(さっき手裏剣が飛んできたけど殺気が無かったな、一応躱したけど)

 

兼一がそんな事を考えていると一人の小柄なメイドと筋骨粒々とした老執事が現れた。

 

「あずみさんにヒュームさん、お久しぶりです」

「白浜、てめぇ相変わらず異常な修行してやがるな」

「久しぶりだな兼一よ」

「もしかしてさっきの手裏剣は?」

「アタイが投げたんだよ、何かムカついたからな」

「何故に!?」

「何となくだ」

「まったく何となくで投げないで下さいよ」

 

突如現れた二人、メイドの方は九鬼家従者部隊序列一位の忍足あずみそしてもう一人の執事は九鬼従者部隊の序列零番ヒュームヘルシングであった、二人とも前の任務で兼一とは面識があった、くだらない話を兼一とあずみがしているとヒュームが咳払いをして話を止めた。

 

「ところで鉄心から闇の動向は聞いたな」

「ええ聞きました、でもこの任務九鬼は何か関係あるんですか?」

「あの学園には英雄様と紋様が通われている、それに武士道プランの四人もいるしな、普段なら俺たち川神の人間で解決すべき問題なのだが相手が闇だからな、闇と戦ったことのある梁山泊に相談すべきだと俺と鉄心で話し合ったのだ」

「そういうことでしたか」

「鉄心には隼人と友人だというので梁山泊への連絡を任せた、だが隼人たち達人が動けば闇に気づかれる可能性がある、だから達人に成り立てのお前が選ばれたと言うわけだ、そして俺たち九鬼はある人物に連絡を取ることにしたのだ」

「ある人物?」

「俺様の事だよ親友」

 

その声は兼一の耳元から囁くように聞こえた、驚いた兼一が後ろを振り向くとそこには見知った男が立っていた。

 

「に、新島!?何でお前がここに、確かアメリカの大統領の弱味を探ってくるとか言って渡米したのに」

「久しぶりだな兼一」

「流石の宇宙人もアメリカの大統領までは行き着けなかったか?」

 

兼一がニヤニヤしながら言うと新島は耳をほじりながらつまらなそうな顔をして答えた。

 

「ああ、あれね、アメリカに渡って三日ぐらいで掴んだよ」

「!?」

「これでアメリカも俺様のもの♪、ひゃははははは」

「もうとうとう人間味が無くなってきたな宇宙人め」

「何だ?どんな弱味か聞きたいか、特別に教えやっても良いぞ」

「恐ろしすぎて聞きたくない」

「アイツも普通じゃねえが友達も異常者だな」

「だからあの男を呼んだのだあずみよ」

 

新島は一通り兼一をからかうとヒュームの方を向いた。

 

「ヒュームさんよ俺様までここに呼んだのはどういう事だ?」

「分からんのか?貴様の読みも大したことはないな」

「まあ兼一一人じゃこの川神を守るには広すぎるからな、俺様を呼んで他の新白の奴等を呼ぼうとか言う腹なんだろ?」

「武田さん達を?(川神には武術家がかなりいた、確かに僕だけでは手が回らないかもしれないな)」

「分かっているではないか」

「その前に」

 

新島はまた兼一の方に振り返り真面目な顔で兼一に尋ねた。

 

「兼一今回の闇との戦いは前の九遠の落日よりもヤバイものになりそうだ、おれのセンサーがヤバイと言ってる、お前はどうする気なんだ?」

「昨日僕は色んな川神の武術家たちに会った、どの人たちも心に小さくない闇を抱えている、そしてその大半は僕等よりも年下の子達だ、あの子達を闇に堕とさせたりはしない!!」

 

兼一の目を見た新島は不適な笑みを浮かべるとヒュームの方に再度振り返った。

 

「ヒュームさんよ、俺様もあの学園に通えるようにしてくれ」

「新島!?」

「お前に言われずとも鉄心と相談しお前や他の仲間達の学園潜入の手筈は整えてある」

「流石は世界の九鬼だ、今度帝社長に会ってみたいもんだな」

「帝様もお前には会ってみたいと言っていた」

「話が合いそうだな」

 

二人がそんな話をしていると橋に日が射し朝がやって来た。

 

「もう朝だな、とりあえず今日から白浜と新島は学園に通うことができるようになっている、学園に行ったら二人とも鉄心の所に向かえ後は鉄心が何とかしてくれるだろう、それと新島貴様と他の仲間たち全員の生活は九鬼極東本部が面倒を見る」

「太っ腹な事で」

「そろそろ主たちが目を覚ます時間だ我々はこれで帰る」

「じゃあな兼一」

「ヒュームさんあずみさんもありがとうございました」

 

ヒュームとあずみは振り返らずにその場を去った。

 

「これから大変だな兼一」

「ああでも思い出さないか?高校時代を」

「まあな」

 

懐かしい日々を思い出しながら二人は上る朝日を見ていた、そして兼一は島津寮に新島はとりあえず九鬼家本部へと帰っていった。

 

 

 




次回は川神への登校です、新島の口調はこんなんでしたかね?少し不安ですが次回もお楽しみに、それではまた9話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。