真剣で達人に恋しなさい   作:双龍

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今回はバトルではありませんがオリジナル技を一つ出します、人が多い登校風景は書いていてかなり難しいですね、それでは九話をお楽しみ下さい。


9話

兼一が帰ると寮ではちょうど朝御飯の時間になっていた、兼一はトレーニングの汗を手早くシャワーで流し皆と朝食をとって風間ファミリーの面々と一緒に登校した、そして登校途中に残り二人の風間ファミリーの面子と兼一は出会った。

 

「お、アンタがあの小説の作者の白浜兼一さんか?」

「ほんとにいたんだね」

「川神では僕の小説を色んな人が読んでくれてるな」

「まあ川神は武術が盛んですから、兼一さんの小説は武術やってる奴なら読んでると思いますよ」

「ほ、ほんとに!?大和君」

「ええ」

「と、自己紹介がまだだったな、俺様は島津岳人特技はこの筋肉をいかしたパワーだぜ!!」

「島津って言うと麗子さんは・・・」

「ああ母ちゃんだ」

「そうなんだよろしくね」

「次に僕は師岡卓也モロで良いですよ、よろしく、他のメンバーと違って武術はやってないけど僕もあの小説は面白いから読んでますよ、でもほんとにあんな修行をしてたんですか?」

「皆に聞かれるけど脚色は一切してないからね、自分でもよく生きてたと思うよ」

「ほんとだったんだ・・・」

 

新たに加わった岳人とモロを加え一同は川神大橋に差し掛かった、そして橋の入り口では義経たちクローン組が待っていた。

 

「あ、お兄ちゃーん!!」

「やっと来たね」

「ふ、やはり俺と兄貴は引き合う定めか・・・」

「スイスイ号あれが兼一さんだよ」

「白浜兼一、インプットしました清楚」

 

清楚は自分の愛用している九鬼特製の人工知能を搭載したスイスイ号に兼一を紹介した、そして兼一たちは義経たちを加え一緒に登校した、だが何故か義経たちが合流してから岳人の眼差しが兼一の身体には突き刺さっていた。

 

(な、なんだろ岳人君の視線が痛い、僕何か悪いことしたかな?)

(くそー兼一さん顔が良いと思ったら案の定俺の義経ちゃんを~)

(やれやれ岳人も懲りないね~)

 

皆は談笑しながら歩いていた、川神大橋の真ん中に来ると後ろから単車が近づいて来る音がした、そして次の瞬間単車に乗っていた男が義経のバックを引ったくって行った。

 

「あ!?義経の鞄が!!」

「怪我はない?義経!」

「大丈夫!?義経ちゃん!」

「与一」

「分かったよ」

 

皆が義経の心配をしている中弁慶のドスの効いた声に反応し与一は自分の武器である弓矢を取り出した、すると与一の後ろから一本の腕が伸びてきて与一の攻撃を邪魔した。

 

「誰だ!!」

「余計なことはしなくて良い、アイツに任せておけ」

「ア、アンタは?」

「そんな事よりあっちを見てみな」

 

与一の事を止めたのは新島だった、そして新島は単車の方を指差し皆もその方向を見た、その時単車の男は義経のバックを引ったくった事に成功したので浮かれていた。

 

「やったぜ九鬼のクローンのバックだ金もたんまり入ってるだろ、しかも追ってくる気配もない俺は運が良いぜ」

 

単車の男がそんな事を考えていると進行方向に兼一が立っているのが見えた。

 

「退きやがれ!!引き殺すぞ」

「最初に言っておきます、義経ちゃんのバックを返してください」

「引ったくりがハイそうですかって、引ったくったものを返すと思うのか?、このままてめぇを引き殺してやる」

 

単車の男はスピードを上げて兼一を引き殺そうとした、義経たちも兼一の身を案じ逃げるように叫んだ、だがとうの兼一は逃げる気配さえも見せず単車が近づいて来るのを待っていた。

 

「死ねー!!」

 

そして単車が兼一の目の前に来たとき兼一は足元にあるマンホールに足の指を引っかけ単車に自分の腕を伸ばし単車を掴んだ。

 

「少し痛い目にあってもらいます、単車投げ!!」

 

兼一は単車を掴むと引ったくり犯ごと単車を投げ飛ばした、それを見ていた風間ファミリーのメンバーや義経たちは驚きを隠せずにいた、だが新島だけはニヤニヤした顔でその光景を見ていた、皆がその光景に固まっていると大和たちの後ろから百代とその妹の川神一子がやって来た。

 

「ワン子に姉さん・・・」

「まさか単車ごとあんな綺麗に投げるとはな、流石は達人だな」

「す、凄いわ」

 

大和たちは単車を投げ飛ばした兼一に驚き固まっていた、兼一は引ったくり犯が生きていたことを遠目で確認すると皆の元に戻ってきた。

 

「皆取り返したよ」

「驚いたな」

「うん、人間技とは思えないね」

「流石は兼一さんです」

「お姉さまが言った通りの達人ね!!」

「兼一さん面白れー!!」

「俺様の筋肉を持ってしてもあれはできねぇな」

「モモ先輩以外にあんなことができる人が居るなんて・・・」

「姉さんあれ出来る?」

「投げることぐらいは簡単だがあんな綺麗には投げられないな、しかも運転手が死なないように加減もされなおかつ義経ちゃんのバックも引ったくりかえしているしな」

 

兼一は皆の元まで戻ると義経にバックを返した。

 

「お、お兄ちゃん・・・」

「多分大丈夫だろうけど無くなったものが無いかどうか確認した方がいいよ」

「う、うん・・・大丈夫そうだありがとうお兄ちゃん」

「それはよかった」

「兼兄ありがとね」

「あんなことができるとはな」

「す、凄いね」

「あんなの兼一にしてみれば大したことはない」

「何だ新島来てたのか」

「お前段々行動があの師匠たちに似てきたぞ」

「気を付けているんだけど、こういう時は身体が勝手に反応しちゃうんだよ」

 

新島は兼一の肩を叩いて労を労った、そして皆の興味は新島に向いた。

 

「兼一さんその人は?」

「あ、百代ちゃんおはよう、隣に居るのが一子さんかな?」

「は、はい川神一子です!!」

(なるほど釈迦堂さんが言ってた通りの子だな、でも僕よりは才能がありそうだ)

「で兼一さんその隣の人は誰なんですか?」

「ああごめん、こいつは僕の悪友で新島春男って言うんだ」

「新白連合総督新島春男様だよろしくな!!」

「この人があの小説に出ていた宇宙人か・・・」

「そうその宇宙人だよ」

「貴様俺様の紹介を宇宙人の一言で片付けるな!!」

「うるさい宇宙人、さあ皆こんなところでぐずぐずしてると学園に遅刻しちゃうよ!!」

「ヤバッ!?ほんとに遅刻するぞ皆急げ」

 

大和の言葉に兼一たちは学園に向かって走っていった。




秋雨の自動車投げを改良した単車投げです、まあ自動車投げられるならバイクは軽いわけですが、それではまた十話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。
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