今作は、CSMブレイバックルの発売記念で
書きたくなっちゃったものです。
よろしくお願いします。
これは、運命の切り札を掴み取ろうとした1人の少年のお話。
少年は誘拐された。
少年には姉がいた。世界最強の称号《ブリュンヒルデ》の肩書きを持つ姉がいた。
そして今、ブリュンヒルデの称号を掛けた戦いが行われようとして居る。
それ故に少年は誘拐されたのだった。
廃工場。
少年を誘拐した犯人達はテレビを見ていた。ブリュンヒルデの称号を掛けた一戦のテレビ中継だ。
「お、おい!ブリュンヒルデが決勝戦に出てるぞ!」
1人の男がそう叫ぶ。
「ちゃんと日本政府には連絡入れたんでしょうね?」
声から苛立ちが隠せない女性は、パワードスーツを纏っている。
そのパワードスーツの名は『インフィニット・ストラトス』。通称IS。
それは少年の姉の友人が作った宇宙活動を目的としたものだ。いや、だった。その高すぎる性能が故に、戦争に用いられそうになったが、現在はアラスカ条約によりスポーツ用に運用されている。
「は、はい!たしかに伝えました!」
「はぁ、クライアントからクレームだよ。捕まえたガキは自由にしていいわよ。」
「じゃ、じゃあ!殺さない程度に撃ち殺しても?」
「好きになさい。」
「へへ!ちょうど生きた的が欲しかったところだ!」
「私は帰るわ。足が付かないようにしなさい。」
そう言ってISを纏った女性は奥へと消えていった。
「やったぜ。さて、これからたっっぷりと遊んでやるから……簡単に死ぬんじゃねぇぞぉ〜。んじゃ、的ゲットの景気付けに1発!」
廃工場に銃声が響き渡る。
「ウグッ!グァァァ!」
「いいねぇ♪その叫び、無機物の的には無い痛覚!そそるねぇ、1発にしようと思ったけど、全弾ぶち込んでやる。死ぬなよぉ〜。」
そこで少年の意識は消えた。
少年は目を覚ます。見覚えのない天井に恐怖心を煽られつつ、重たい体を起こそうとする。
「いっくん!目が覚めたの?」
少年を“いっくん”と呼ぶ、不思議の国のアリスのようなメルヘンな格好に、メカのうさ耳を付けた人物。彼女こそISの開発者『篠ノ之 束』である。
「束さん……!?」
束の手には医療用の何か……、と思われるものが握られていた。
そして、少年……織斑一夏は自身の体確認する。
「傷が……ない。おかしいあんなに撃たれたはずなのに……。」
肉体には一切の傷がなかった。
「束さん、俺が気絶してから……どのくらいの時間が…。」
「………3時間前後だよ、いっくん。」
「………束さんは、俺に何かした?」
「…ううん、まだだよ。」
「……つまり俺は……、束さん。俺ってさ……なんなの?知ってるんでしょ?きっと……。」
「いっくんはいっくんだよ。」
「そうじゃない!異常な再生能力だけでも充分に察しがつくよ!俺は普通の人間じゃないって!」
「……だよね。………わかった、話すよ。他ならぬ本人の…いっくんからの頼みだもんね。」
こうして束は一夏に事の全てを話すのだった。
全くブレイド要素がありませんが、
早くブレイド出したい。
あと、アンデッドは出ませんので、ご了承くださいませ!
本作の投稿時間、皆さんは何時がいい?
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