IS〜運命の切り札を掴み取れ!〜   作:proto

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遅くなって申し訳ありません。


第15話 対策と再会

亡国機業(ファントムタスク)のエム襲撃から1週間。結局レンゲルの対策は立てきれず、IS学園入学に向けての準備でバタバタし、気付けばもう当日の朝を迎えていた。

「結局まともな対策ができなかったな。」

「そうだね。レンゲルと戦う時はラウズカードを使わないってくらいだよね。」

「一応束さんの方でも警戒しておくけど、さっくんもカッちゃんも、各々警戒しておいてね。」

「「はい!」」

「それと、まだ未完成だけどアブゾーバーを渡すよ。いつまでも上級カードのKを持てないままは嫌でしょ?」

「「ありがとうございます!」」

現在2人のラウザーのKが入る位置にはハートの4の「Float dragonfly」が入っている。キングのカードこそ完成しているものの持てないままでいたのだ。

それに上級カードはラウザーのAPを回復させる、持久戦になった時持っていた方が良いのだ。

「それじゃあ!学園ライフをエンジョイして来てね〜♪」

「はい!行ってきます!」「い、いってきます!」

束に見送られながら、2人は自身のマシンを発進させた。

 

 

 

 

 

学園近くのモノレール乗り場に着いた2人は、そこからどう学園に向かうか悩んでいた。バイクを持ったままじゃモノレールには乗れないし、モノレールに乗らずバイクで行こうにも道がないからだ。そんな時だった……。

「待っていたぞ、2人とも。」

朔月にとっては聞き慣れた声、それが聞こえた。声の主を探そうとキョロキョロしていると、やはり見覚えのある人物がそこにはいた。

「千冬姉、元気そうで何より。」

「一k……今は朔月だっな。お前の方も元気そうだな。」

「今は一夏でいいよ。学園内でさえ気を付けてくれればいい。2人っきりの時と更識姉妹だけがいるときは大丈夫だから。」

「そうか。さ、バイクに乗れ。学園までの道を案内する。」

「あ、あの!」

「ん?」

「ど、どうして私のことを?」

「束から話は聞いている。それに更識姉にもな。」

「そ、そうですか。」

「あぁ、2人から君はとても優秀だと聞いている。」

「そ、そんな、こと。」

「謙遜はするな。だが、学園に入学したら一般の生徒と一緒だ。特別扱いはできんぞ?」

「は、はい!の、のぞむところ、です!」

「いい返事だ。一夏、彼女とはいつからお付き合いしてるんだ?」

その質問に朔月と簪は吹くしかなかった。

「ち、ち、ち、ち、千冬姉!?ま、ま、ま、まだ俺たちはそんな関係じゃ!いや、まだっていうかのそ……。」

「そ、そ、そ、そうですよ!お、お、お、お付き合いだなんて…。」

(2人とも脈アリか…、早よくっつけ。)

と、弟の恋路を密かに応援する千冬だった。




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