IS学園で初めての授業が始まる。が、朔月は束からISの事を学んでいる。授業など聞かなくてもいいのだが、そんな訳にもいかないので、しっかりとノートを取る。成績が低いと、束の名に傷が付くと考えているのだ。
「ここまでで、何かわからない人はいませんか?」
担当は山田先生だったので、周りを見ながら授業しているようだ。
「相崎くん、ここまで大丈夫ですか?」
「えぇ、先生の授業もわかりやすいので、問題ありません。」
「そうですか、なら良かった。」
そのまま、何事も起きず授業は終了のチャイムを迎えた。
休み時間に入り、結局簪の元へ行く朔月。
前のことがあるので、周りは暖かく見守っている。……が、空気を読まない奴はいるのだ、どんな場所にも。
「すまない、相崎。ちょっといいか?」
「え?……箒?」
「朔月、だれ?」
「
「なぜ私のことを知っている?」
「あー、ちょっと外に行こうか?」
朔月は教室から出て行った。
空気を読まず話しかけてきたのは、篠ノ之箒。御察しの通り、篠ノ之束の妹だ。
篠ノ之が小4の時に引っ越すまで仲の良かった人物だ。
「まさかと思うが、お前は……一夏、なのか?」
「あぁ〜、まぁな。……久しぶり箒。」
「し、しかし、なぜ相崎となど…。」
「俺、死んだことになったからな。致し方なく、別の人物として生きることになったのさ。」
「そ、そうか。……
一夏が生きていると知り、涙ぐむ篠ノ之。
「え?なんだって?」
「な、なんでもない!おっと時間だな。戻るぞ、一夏。」
「あぁ、その前に1つ。一夏というのは死んだ人間の名だ。相崎 朔月それが今の俺の名だ。」
「あ、あぁ。わかった、朔月。」
「さ、戻ろう。」
こうして、篠ノ之は一夏が生きていると知ったのだった。
時間だ、と行って戻ってきた割には少し時間に余裕があったが、大人しく席に着くことにした。特に何かするわけでもないので、とりあえず簪の方を向こうとしたその時だった。
「ちょっとよろしくて?」
「え?」
「まぁ!なんですの、そのお返事は?」
「……えーと、どちら様で?」
金髪の縦巻きロールの外国人が突然話しかけて来た。
「まさか!イギリス代表候補生であるこの私!セシリア・オルコットをご存じないと!」
「……えぇ、俺外国に知り合いはいませんし……。」
「な、なんなんですの!代表候補生にしてエリートであるこの私に対して、不敬ですわ!」
なんだか面倒な展開になりそうだと感じた朔月を救済するかのように、始業の鐘が鳴るのだった。
「また来ますわ!」
………to be continued
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