が、あらかじめご了承くださいませ!
最終警告 !本話はIS本編の重要なネタバレを含んでおります。
今後IS本編を読む予定がある方、現在読んでいるという方でネタバレを
見たくない方はブラウザバック推奨です。
全てを話すことに決めた束は、場所を移動した。と、言っても、リビングに移動したくらいだ。
「さて、まずは……いっくんは仮面ライダー好きだったよね?」
「え?う、うん。」
「いっくんはある意味それに近い存在なんだ。改造人間、うーんビルドの方がわかりやすいかな?作られたヒーロー的な……。」
束が話を進めようとしているのか、ややこしくしようとしてるのかわからなくなってきた一夏は単刀直入に言って欲しいと束に頼んだ。
「そうだよね。じゃ、じゃあ……いっくんはね………
作られた人間なんだよ。」
「………。」
予想していたような、でも聞きたく無かった言葉を掛けられ一夏は困惑する。
「いっくんは、"プロジェクト・モザイカ”通称『織斑計画』……遺伝子操作によって意図的に「最高の人間」を造り出す計画で、これよって作られた1000番目の試作体にして成功体がちーちゃんなんだよ。そしてちーちゃんのデータから、より効率よく「生産」するために生み出されたのがいっくんだよ。
そういう経緯があるから、傷ついた肉体が驚異的な修復をするみたいなんだ。
まあ、天然の素体と言えるこの束さんが確認されたことで計画は放棄・凍結されたんだけど。」
「束さんは、どうしてそれを?」
当然の疑問だった。なぜ、そのような極秘プロジェクトじみた話を知っているのか、ましてやそれが自分のことなら気にならないはずはない。
「きっかけはちーちゃんなんだよ。」
織斑千冬。織斑一夏の姉にして世界最強の存在。
「いくらなんでも、束さんと張り合えるのはおかしいと思ったんだ。友達を疑う……っていうか、詮索するのは良くないとは思ったんだけどね。」
「それで…。」
「さて、いっくん。私は大体の事は話したよ。……で、この話を聞いて、いっくんはどうしたい?」
「どうって?」
「この世界の裏には、色んな人間がいる。もしかしたら、いっくんや周りの人間を狙って来るかもしれない。今回いっくんを誘拐した連中だってそうだよ。そうなった時、いっくんはどうしたい?」
「………。」
束のこの質問に一夏は目を閉じ沈黙した。自分の意思を確かめるように。
そして、目を開いた瞬間。一夏の決断は現れる。
「俺は、………俺は俺を愛してくれた人達のために、俺が愛した人たちのために戦いたい!」
「………まぁ、いっくんだもんね。そういうと、束さんは思ってたよ。………だから、用意したよ。いっくんの力、いっくんの為の剣を。」
一夏に差し出されたカードとバックルは、一夏にとって思い出深いものだった。
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