IS〜運命の切り札を掴み取れ!〜   作:proto

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第20話 寮と不敵な笑み

放課後……

「相崎、更識。少しいいか?」

「はい。」「は、はい。」

「よし、では付いて来い。」

織斑先生は2人をどこかに連れて行く。

「織斑先生、どこに連れて行くんです?」

「寮、そして生徒会室だ。あと、もういつも通りでいいぞ?他の生徒が通らなければな。」

「わかったよ、千冬姉。……でもなんで先に寮なんだ?生徒会室の方が近いだろ?」

「大人の事情ってやつだと思っててくれ。」

「そっか。」

しばらく歩き続けると寮に到着。

「お前達の部屋は1070だ。一緒の部屋だからといって、不純異性交友はするなよ。」

「ふ、ふ、ふ、不純異性交友!?な、な、な、なんでそんなことを!」

「そ、そ、そ、そうでしゅよ!……///」

動揺しすぎて噛んだ簪はより一層赤くなった。

(この2人、見てて飽きないが、早くくっつかないかな〜)

「さて、お前達の荷物は束から、更識には実家の方から追加の荷物がある。後で確認してくれ。」

「「はい。」」

急に業務連絡じみたことを言われ、2人とも正気に戻る。

「さて、では向かうとするか。」

再び校舎へと足を運ぶ。時間も時間だからなのだろうか、少し急ぎ足のように感じた。

 

 

 

数分で生徒会室の前に到着する。

「さて、そろそろ終わってるといいが…。」

千冬のその呟きは、2人の頭にハテナを浮かべさせた。

軽くノックをし、「入るぞ」とドアを開ける。

部屋には3人、中心にいる1人は見たことがある。

対暗部用暗部 更識家17代目当主で簪の姉 更識楯無だ。前にここの生徒会長をやってると聞き、誤解による入学直後の襲撃を回避するため、話をし和解した。

他の2人は見たことあるような、ないような感じがする。

「ハァ…ハァ…ハァ…。朔月くん、久しぶり。」

「えぇ、ご無沙汰してます。……えっと、どうかされたんですか?」

「コイツは、生徒会の仕事をよく溜め込む。」

「あ、なるほど。」

「申し訳ありません。当主がこのような格好で。」

「当主が…、という事はあなたも更識家の関係者?」

「はい。代々更識家に仕え、当主専属従者という形で、仕えております。布仏 虚と申します。……簪様を救っていただきありがとうございました。」

と、深々と頭を下げる。

「い、いえ。偶々そこに行っただけなので、そ、そんな…頭をあげてください。」

「えー、サッチー?私はねぇ〜、布仏 本音〜。かんちゃんの専属従者だよぉ〜。かんちゃんを助けてくれてありがと〜。」

ブカブカの服を着ている少女も頭を下げるが、割とすぐ上げるのだった。

「さて、そのことに関しては改めてお礼を言うわ。ありがとう、朔月くん。それで、本題なのだけど……朔月くん、オネーさんと勝負して♪」

「「え?」」「やはりな。」

楯無は不敵な笑みを浮かべるのだった。

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