IS〜運命の切り札を掴み取れ!〜   作:proto

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第24話 円舞曲と勝敗

「さぁ、舞い散りなさい。私の奏でる円舞曲(ワルツ)で。」

試合開始の合図と共に、上空からライフルを乱れ撃つオルコット。

ラウザーを引き抜き、全て斬り落とすブレイド。

「行きなさい、ブルーティアーズ!」

オルコットの機体から4機のファンネルのようなものが射出されると、ブレイドを囲うように配置され、一斉にレーザーを撃つ。

ブレイドはジャンプし、レーザーを避ける。が、それはお見通しと言わんばかりに、ライフルで狙いを定めるオルコットが引き金を引いた。

しかし、ブレイドもそれは予測していた。手に持っているカードをラウズする。

『Metal!』

スペード7“メタルトリロバイト”は体を硬質化させ、防御力を上げる。

ライフルの弾は無意味となった。

そのまま地面にもどるブレイド。

それに対して、再びブルーティアーズを動かすオルコットは、ティアーズにブレイドの着地点を取り囲ませる。

「そろそろ反撃と行きますか。……簪、借りるよ!」

簪から受け取ったカードを、ラウザーから取り出し、ラウズする。

『Genimi!』

ダイヤ9“ジェミニゼブラ”は2人に分身することが可能。つまり、2対1となる。だが、ブレイドの狙いは違った。

2人目のブレイドからブレイラウザーを受け取ると、ラウザーを渡した方はアンダーパスをするかのような姿勢をとる。

すると、二刀流のブレイドはもう1人の方に向けて走りだし、もう1人の方は走るブレイドが自身の腕に足をかけた瞬間、上へぶっ飛ばす。

ぶっ飛ばされた二刀流ブレイドは、一番近くにあったティアーズを斬り落とす。

そして、次のティアーズにラウザーを投擲し、破壊。

先に地上に降りたブレイドは、ラウザーを回収し、もう一度同じ工程で展開されていた全てのティアーズを破壊した。

「残りはお前だけだ、オルコット!」

「よくもティアーズを……ッ!!」

ライフルを構え直し、ブレイドを銃撃しようとする。が、スコープを覗いた時、ブレイドはその場に居なかった。

「ど、どこですの!?」

「ここだよ!」

声は聞こえるのに姿が見えないブレイドに困惑するオルコット。

「いい加減、スコープから目を離したら?」

オルコットはスコープから目を離し、真下を向いた。

「ッ!!」

スコープを覗いている時、真下が死角になっている事に気がついたブレイドは、ライフルを構え直したタイミングで、オルコットの真下に移動して居た。

先ほどまでと同じ手順で、上空に上がりライフルを破壊した。

「ざ、残念でしたわね!ティアーズはあと2機ありましてよ!」

このタイミングしかないと思ったのだろう。腰にあるミサイル型ティアーズを射出した。1個は斬り伏せられても、もう1つは当たると考えた。しかし……

「ウェイ!」

突如したから投げられたブレイラウザーによって、もう1つも破壊された。

「な、何故下から!?」

「一本置いて来たのさ。」

上空に飛ぶ寸前に左手のラウザーを放し、もう1人のブレイドに返し、奥の手に備えて居たのだ。

「くっ!い、インターセプター!」

既に地上へと戻ったブレイドに合わせて、オルコットも降りてくる。

近接武器を出して来たと言うことは、それが最後の武器と言っているのと変わらない。わざわざ遠距離にいる必要がない、と言うことだ。

「アンタの諦めない心に応えよう。」

『Slash!Thunder!ライトニングスラッシュ!』

刃の切れ味を上げ、さらに電撃を纏うラウザーを構える。オルコットもそれに合わせて短剣を構えた。

同時に駆け出し、全力の一閃を放つ。

「やぁぁぁぁぁ!」

「ウェーーーイ!」

各々の剣は振られた。膝をついたのは……

 

 

 

 

 

オルコットの方だった。

『ブルーティアーズ SEエンプティ!勝者 相崎 朔月!』

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