「さぁ、舞い散りなさい。私の奏でる
試合開始の合図と共に、上空からライフルを乱れ撃つオルコット。
ラウザーを引き抜き、全て斬り落とすブレイド。
「行きなさい、ブルーティアーズ!」
オルコットの機体から4機のファンネルのようなものが射出されると、ブレイドを囲うように配置され、一斉にレーザーを撃つ。
ブレイドはジャンプし、レーザーを避ける。が、それはお見通しと言わんばかりに、ライフルで狙いを定めるオルコットが引き金を引いた。
しかし、ブレイドもそれは予測していた。手に持っているカードをラウズする。
『Metal!』
スペード7“メタルトリロバイト”は体を硬質化させ、防御力を上げる。
ライフルの弾は無意味となった。
そのまま地面にもどるブレイド。
それに対して、再びブルーティアーズを動かすオルコットは、ティアーズにブレイドの着地点を取り囲ませる。
「そろそろ反撃と行きますか。……簪、借りるよ!」
簪から受け取ったカードを、ラウザーから取り出し、ラウズする。
『Genimi!』
ダイヤ9“ジェミニゼブラ”は2人に分身することが可能。つまり、2対1となる。だが、ブレイドの狙いは違った。
2人目のブレイドからブレイラウザーを受け取ると、ラウザーを渡した方はアンダーパスをするかのような姿勢をとる。
すると、二刀流のブレイドはもう1人の方に向けて走りだし、もう1人の方は走るブレイドが自身の腕に足をかけた瞬間、上へぶっ飛ばす。
ぶっ飛ばされた二刀流ブレイドは、一番近くにあったティアーズを斬り落とす。
そして、次のティアーズにラウザーを投擲し、破壊。
先に地上に降りたブレイドは、ラウザーを回収し、もう一度同じ工程で展開されていた全てのティアーズを破壊した。
「残りはお前だけだ、オルコット!」
「よくもティアーズを……ッ!!」
ライフルを構え直し、ブレイドを銃撃しようとする。が、スコープを覗いた時、ブレイドはその場に居なかった。
「ど、どこですの!?」
「ここだよ!」
声は聞こえるのに姿が見えないブレイドに困惑するオルコット。
「いい加減、スコープから目を離したら?」
オルコットはスコープから目を離し、真下を向いた。
「ッ!!」
スコープを覗いている時、真下が死角になっている事に気がついたブレイドは、ライフルを構え直したタイミングで、オルコットの真下に移動して居た。
先ほどまでと同じ手順で、上空に上がりライフルを破壊した。
「ざ、残念でしたわね!ティアーズはあと2機ありましてよ!」
このタイミングしかないと思ったのだろう。腰にあるミサイル型ティアーズを射出した。1個は斬り伏せられても、もう1つは当たると考えた。しかし……
「ウェイ!」
突如したから投げられたブレイラウザーによって、もう1つも破壊された。
「な、何故下から!?」
「一本置いて来たのさ。」
上空に飛ぶ寸前に左手のラウザーを放し、もう1人のブレイドに返し、奥の手に備えて居たのだ。
「くっ!い、インターセプター!」
既に地上へと戻ったブレイドに合わせて、オルコットも降りてくる。
近接武器を出して来たと言うことは、それが最後の武器と言っているのと変わらない。わざわざ遠距離にいる必要がない、と言うことだ。
「アンタの諦めない心に応えよう。」
『Slash!Thunder!ライトニングスラッシュ!』
刃の切れ味を上げ、さらに電撃を纏うラウザーを構える。オルコットもそれに合わせて短剣を構えた。
同時に駆け出し、全力の一閃を放つ。
「やぁぁぁぁぁ!」
「ウェーーーイ!」
各々の剣は振られた。膝をついたのは……
オルコットの方だった。
『ブルーティアーズ SEエンプティ!勝者 相崎 朔月!』
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