転校生が来る。そう言う類の噂は、学園生活を送っていれば1、2回くらいは聞くだろう。しかしまぁ、流石IS学園と言ったところか。中国から、と言うのだから朔月も驚いた。が、どちらかと言うと……
(中国かぁ……、アイツどうしてるかな?)
と、誰かを懐かしむような感じだった。
そして、それはすぐに誰か分かることとなるのだった。きっかけは……ほら、いま丁度……。
「でも、専用機持ちは1組だけだから、デザートフリーパス(半年)は1組の頂ね!」
「その情報、古いわよ!」
バダンッ!とドアを開ける音を響かせ登場したのは、朔月が思い出していた人物、その人だった。
「……アンタが世界初の男性操縦者、相崎 朔月ね。」
そう言うと、朔月の顔を見つめる。
「やっぱり!生きてたんだ、いt…ングッ!」
そう言って、その人物の口を抑える。朔月は内心焦っていた。自分の顔を知る人物2人目が現れたこと。自身の正体をバラされそうになったこと、そして、何故か男性操縦者がいると言うことがバレていることだ。
|《「話は後でする。とりあえず、昼に屋上で。」》
「プハァ!……わかったわ。何か事情がありそうだしね。」
「そろそろHRだ。千冬ね……織斑先生が来る。早く教室に戻れ。」
「それはヤバイわね。早く戻るわ。」
そう言ってツインテールは教室から急ぎ足で出て行った。
お昼休み
「……ってなわけで、アイツとは小学校の頃から中国へ帰るまで仲が良かったんだ。」
「へぇ〜。いいなぁ〜、小学校の頃の朔月かぁ〜。見てみたかったなぁ〜。」
無意識的に心で思ったことを述べた簪は、ハッと我に返り軽く赤面する。
朔月はそれを見てたが、恥ずかしくなりそうだったので、見て見ぬ振りをした。
そんなこんなで屋上のドアを開けると、「遅い!」という声が聞こえてくる。
「全く、ラーメンが伸びるじゃないの。」
「なんで屋上でラーメン作ってんだよ。ま、いいや。」
「久しぶり、一夏。」
「あぁ、久しぶり……鈴。」
彼女の名は凰鈴音、中国代表候補生である。
鈴は伸びかけラーメンを、朔月と簪は朔月自前の弁当をそれぞれ食べて居た。
「しっかしアンタさ〜、何んでIS学園にいる訳?」
「それがかくかくしかじか。本来は極秘事項だったのに……。どっから漏れたんだろ?」
(言えない……うちのクラスじゃない女子が漏らして退学処分食らったのを本音から聞いたなんて……言えない。)
と、事情を軽く把握している簪だった。
「ねぇ、1組のクラス代表はいち……朔月?」
「いや、オルコットってイギリスの代表候補生だ。俺は生徒会長。」
「ふぅ〜ん、生徒会長ねぇ………ズルズルッ)ボッフォ!……ゴホゴホッ!せ、生徒会長ぉ!?」
啜っていた麺を至る所から吹き出す鈴。
「ちょ、アンタ入学早々生徒会長になるなんて……バカなの?」
「最強に勝ったら、そのままそーなるらしい。」
「そ、そーなんだ。」
と、慣れることにした鈴だった。
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