カリス/束の登場は、レンゲルにも、ブレイドとギャレンにも意外なことであった。
が、3vs1となるこの戦況でも、レンゲルにはまだ余裕があった。
(こちらにリモートがある限り、ラウズカードを使うライダーは、私に勝ち目などない!)
そう思っていたからだ。
しかし、現実はそう上手くいかない。
アローから放たれる光の矢を弾いたまでは良かった。レンゲルは直後に接近するカリスへ対応できなかったのだ。結果、カリスの間合いに入ってしまい、アローで吹き飛ばされる。もちろん、ただ吹き飛ばすだけではない。ブレイドが居る方へと吹き飛ばし、ブレイドが斬撃でギャレンの方へと斬り飛ばす。
本来ならばギャレンが更に銃撃を加えて居るところなのだが、何故か立ち尽くしていた。
(カッちゃんの様子が変……?融合係数が低くなってる?………ダメか…。)
「さっくん!!」
「た、束さん?」
「………カッちゃんが不安がっていて、融合係数が下がってる。彼女がブレイドを知って居ることが災いとなりそう!このままだと、橘さんみたいに破滅のイメージに苦しめられることになるかもしれない!」
「お、俺にどうすれば?」
「さっくんの気持ちを!カッちゃんにさっくんの素直な気持ちを伝えて!」
「俺の……素直な気持ち……。」
「カッちゃんはあの中国から来た奴のせいで、私は要らないんじゃないか?って、不安なんだ!さっくん!」
「俺は………
………俺は簪が好きだ!簪が居てくれるから、俺は安心して戦える!相崎 朔月として、今ここに居る!」
「……朔月。」
「だから、これからも一緒に居てくれ!」
「うん!もちろん!」
「フンッ!」
吹き飛ばされて居たレンゲルが体制を整え、ギャレンへと突っ込んでいく。
振りかざされるレンゲルラウザーを避け、そのまま回し蹴りでブレイドの方へ蹴り飛ばす。
その間にブレイドは、カードをラウズする。
『Slash!Thunder!ライトニングスラッシュ!』
「ウェイ!」
吹き飛ばされていたレンゲルは最低限の防御姿勢をとり、直撃だけは避けた。が、その威力はレンゲルを変身解除させるには十分だった。紫色のオリハルコンエレメントが通過し、少女が姿を現わす。
「
ブレイドが近づくと、エムはどこからかハンドガン取り出し、ブレイドを撃つ。
ただのハンドガンとはいえ、不意を突かれればブレイドでも怯む。その間にISを展開し、エムは逃走した。
「逃したか。束さん、ありがとうございました。」
「いいの、いいの。カリスの実戦データも取れたしね。それじゃ、束さんはこれで!まったねぇ〜♪♪」
2人は手を大きく振り、束を見送る。
「あ、あの朔月。」
「ん?」
「ふ、不束者ですが、よ、よろしくお願いします!」
「え?あ、こ、こちらこそ。これからもよろしく。」
こうして、2人は交際を始めるのだった。
どこかのアジト
「あら、エム。どこ行ってたの?」
「……スコールか。なに、コイツを使いこなすために少しな。」
そう言ってレンゲルバックルをスコールと呼んだ人物に見せる。
「そう。あまり派手には動かないようにね。」
「あぁ、わかっている。」
そう言って、無機質な部屋へと入った。
戦闘の中で気持ちを伝えさせてみたかった。
少し強引かもしれない、そう思いました。
だが、私は謝ります!
すみません!
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