朔月と簪がとうとう正式にくっついた、という情報がどこからか漏れたようだった。が、生徒会の会長と副会長だし、クラスでは既にそういう雰囲気だったので、周りも騒ぎ立てはしなかった。
まぁ、前よりも温かい目(国民的青たぬきロボ式)で見守る人が増えたくらいだ。
そして、簪と鈴は共通の趣味があったことから既に10年来の親友のような感じにも見える。鈴は簪を応援することに決めたようだ。
で、そんな平和な学園にまた一つ……いや二つ、また新たなトラブルの種が蒔かれるのだった。
朝のSHR
教壇に立っていたのは山田先生だった。
そして、クラスを騒ぎ立てる発言も山田先生からだ。
「えー、皆さん。今日は転校生を紹介します、それも2名。」
と、ピースをする。これはね、うーん、かわいいね(作者の感想である、朔月の感想ではない。)
「では、どうぞ〜。」
そう言うとドアが開く。
1人は金髪、もう1人は銀髪。一瞬金閣銀閣と思ってしまった朔月は悪くない……そう信じたい。
「それでは、自己紹介をお願いします。まずは、シャルロットさんから。」
「はい!フランスから来ました、シャルロット・デュノアです。」
どうやらその名前にピンとくる者たちが居たようで「デュノアってあの?」「うん、世界第3位のシェアを誇るラファール・リバイブを作ってる会社と同じだよね?」
などと言う声が聞こえてきた。
「皆さん御察しかもしれませんが、フランスのデュノア社は僕の実家です。ラファール・リバイブから第三世代に発展させる実験データ収集を目的に来ました。日本は不慣れなので……皆さん、よろしくお願いします。」
パチパチと拍手が起こる。
「次はボーデヴィッヒさん、どうぞ。」
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」
それ以上の自己紹介が無く、クラス内がぽかんとしている。
「い、以上ですか?」と、山田先生が尋ねると、「以上だ。」と返答する。
「全く、まともに自己紹介もできんのか。」
「お、織斑教官!」
「ここでは織斑先生だ。いいな?」
「はっ!」
「それでは席に着け。授業を始める!」
こうして、授業が始まった。
2限目が終わる。次の授業はアリーナで鈴の居る2組と合同授業だ。
「あ、あの!相崎くん!」
「え?あ、えーとデュノアさんだよね?何か用?」
「あ、いや、その…挨拶だけでもと思って。」
「そっか。相崎 朔月だ、よろしく。」
「改めてシャルロット・デュノアです。よろしく。」
デュノアと握手する。すると、後ろから制服の裾をグイグイと引っ張られる。
振り向くと簪が時計を見るかのようなジェスチャーをしていた。
「おっと、急がないと!デュノアも早く着替えた方がいい!遅れたら、出席簿アタックだ!」
「え!?あ、う、うん!ありがとう!!」
デュノアと別れた朔月は、駆け足でアリーナに向かうのだった。
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