本当にお待たせしました。
2人の作戦はこうだった。無駄な消費を抑えるため、初動で脅威となり得ないが面倒な篠ノ之を排除し、2vs1の形へ持ち込み、勝利をより確実にする。もっとも無駄のなく、タッグマッチでは正当な作戦と言えるだろう。
しかし、ブレイドの狙いはここから。ギャレンに手を出さないようジェスチャーをすると、ギャレンは静かにラウザーをホルスターに収めた。
「なんのつもりだ?」
「ここでお前を倒すのは容易い。が、サシでやらないと面白くないからな。」
そう言ってラウザーを構え直す。
「フン、後悔するがいい。」
次の瞬間、全6機のワイヤーブレードがレーゲンから射出される。
ブレイドは全て紙一重で避け、地面に突き刺さったワイヤーブレードを切り落とす。
ワイヤーだけになったものを戻しながら、レールカノンをブレイドに向ける。
「終わりだ。」
レールカノンから放たれた弾が、ブレイドに炸裂する。地面から砂煙が舞い、ボーデヴィッヒからブレイドを確認することができない。が、既に勝ちを確信しているようだ。
「お前もすぐに終わらせてやる。」と、ギャレンに向けて言い放つ。が、ギャレンは静かに砂煙の中心を指差す。
砂煙が晴れると、無傷のブレイドが立っていた。
「何故!直撃のはずだ!」
「あぁ。当たったよ、コイツの切っ先にね。」
そう言ってラウザーを指差す。
ブレイドは着弾寸前でブレイラウザーを騎士の構えのような感じで持つことによって、自身への着弾を防いでいた。
「ブレイラウザーの刃は地球に存在するすべての固体を切り裂く。そういう風に作られているのさ。」
「うわぁぁぁぁ!さっさとぉぉぉぉ、落ちろぉぉぉぉ!」
レールカノンをバカスカ撃ちながら突っ込んでくるボーデヴィッヒを前に、カードを三枚ラウズする。
『Kick!Thunder!Mach!』
本来ならラウザーを地面に突き刺すが、今回はボーデヴィッヒに向けてぶん投げる。
それによりボーデヴィッヒは停止、AICを発動させてラウザーを止める。
AICで止まったラウザーから『ライトニングソニック!』と音声が鳴り、ブレイドは上空へ。蹴り姿勢をとりボーデヴィッヒに向かっていく。
ボーデヴィッヒはAICを解除して、余裕の表情でブレイドに手を向ける。
「ウェェェェーーーイ!!!」
しかし、ライトニングソニックの急な加速に対応できずに、直撃をくらい吹き飛ぶ。
「仕留めきれなかったか。もうお前の負けだ。降参しろ!」
ラウザーを回収してから降参するように促す。
が、ボーデヴィッヒに異変を覚えた2人はラウザーを構え直す。そして、そこに現れたのは……
黒い巨大な織斑千冬だった。
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