IS〜運命の切り札を掴み取れ!〜   作:proto

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第8話 晩餐と味覚確認

食材を買い終えた一夏は自宅に戻り、ハンバーグ、オムライス、刺身、酒のつまみなどテキパキと作っていく。

「ふぅ〜。千冬姉、お待たせ。」

テーブルに多数の料理が置かれていく。

酒のみで生き延びていたので、かなり腹は減っているだろうという予想で大量に作った。

案の定、大量の料理は約1時間ほどで平らげられた。

「ははは。千冬姉、そんなに食べてなかったのか。」

「まあな。お前が死んだと思ってからはずーっとやけ酒だ。」

「そうなんだ……。食べ物のストックは冷蔵庫にタッパーに入れてある。だいたい1〜2週間は持つから……1週間ごとにチェックして足しておく。」

「あぁ、わかった。一夏、ありがとう。」

「いや、………どういたしまして。」

気不味くなったのか、そこから沈黙が続く。

「「あっ!」」

「先に言え、一夏。」

「うん……。俺は死んだって判定された。戸籍は……多分使えなくなってる。あそこまで大きな騒ぎで死んだってなってるから、生きてるってなったら逆に殺されるかもしれない。だから…。」

「あぁ、織斑一夏は死んだことにするんだな。」

「そうなる。ま、まぁ2人でいる時は普段通り呼んでよ。」

「そうしよう。」

「で、千冬姉の方は?」

「いや、その……フッ、頑張ってこい。」

「あぁ!」

「私も、来年の4月からは学園に居ることになる。待ってるぞ!」

「そん時には、千冬姉と10分以上打ち合えるようにはなって……たいな。」

「なれるさ。お前は私の弟だ、たとえ私たちの生まれが特殊でもな。」

「千冬姉……そうだな!それじゃ、行ってくる!」

「あぁ!……あ!一夏、言い忘れていたが…。」

「ん?」

「再来月の1日から1ヶ月間、日独の合同のIS訓練があってな。特別教官として呼ばれている。その間はご飯は大丈夫だからな。」

「りょーかい。帰ってきたら、ご飯作るから、ちゃんと連絡してくれよ。」

「もちろん、楽しみにしている。」

こうして、一夏は束の元に向かった。

 

 

 

 

 

ブルースペイダーをFloatで飛ばし、束のラボに戻る。

「あ、いっくん。おかえり。」

「ただいまです、束さん。」

「早速申し訳ないんだけど……ご飯お願いできる?束さんもカッちゃんもお腹ペコペコでさぁ〜。」

「あ、はい。すぐ支度します。」

どうやら家事も並行しなくてはならないようだ。

 

 

すぐに冷蔵庫にあったものを調理する。

「いっくんの料理サイコー!」

「……お、美味しい。」

「それは良かった。(味覚障害を患ってないか調べるために……。)」

一夏は1つ、仕込みをして居た。極端に不味い料理を入れておいた。

今まさに、簪がその料理に手を伸ばした。

口の中に入った瞬間、冷や汗が止まらない。

(あ、よかった。味覚正常だ。あ、でもなんか申し訳ないな。)

簪の味覚は正常でした。




活動報告欄にアンケ?がございます。
ぜひ皆様のアイデアをお借りしたいなぁと思います。

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