食材を買い終えた一夏は自宅に戻り、ハンバーグ、オムライス、刺身、酒のつまみなどテキパキと作っていく。
「ふぅ〜。千冬姉、お待たせ。」
テーブルに多数の料理が置かれていく。
酒のみで生き延びていたので、かなり腹は減っているだろうという予想で大量に作った。
案の定、大量の料理は約1時間ほどで平らげられた。
「ははは。千冬姉、そんなに食べてなかったのか。」
「まあな。お前が死んだと思ってからはずーっとやけ酒だ。」
「そうなんだ……。食べ物のストックは冷蔵庫にタッパーに入れてある。だいたい1〜2週間は持つから……1週間ごとにチェックして足しておく。」
「あぁ、わかった。一夏、ありがとう。」
「いや、………どういたしまして。」
気不味くなったのか、そこから沈黙が続く。
「「あっ!」」
「先に言え、一夏。」
「うん……。俺は死んだって判定された。戸籍は……多分使えなくなってる。あそこまで大きな騒ぎで死んだってなってるから、生きてるってなったら逆に殺されるかもしれない。だから…。」
「あぁ、織斑一夏は死んだことにするんだな。」
「そうなる。ま、まぁ2人でいる時は普段通り呼んでよ。」
「そうしよう。」
「で、千冬姉の方は?」
「いや、その……フッ、頑張ってこい。」
「あぁ!」
「私も、来年の4月からは学園に居ることになる。待ってるぞ!」
「そん時には、千冬姉と10分以上打ち合えるようにはなって……たいな。」
「なれるさ。お前は私の弟だ、たとえ私たちの生まれが特殊でもな。」
「千冬姉……そうだな!それじゃ、行ってくる!」
「あぁ!……あ!一夏、言い忘れていたが…。」
「ん?」
「再来月の1日から1ヶ月間、日独の合同のIS訓練があってな。特別教官として呼ばれている。その間はご飯は大丈夫だからな。」
「りょーかい。帰ってきたら、ご飯作るから、ちゃんと連絡してくれよ。」
「もちろん、楽しみにしている。」
こうして、一夏は束の元に向かった。
ブルースペイダーをFloatで飛ばし、束のラボに戻る。
「あ、いっくん。おかえり。」
「ただいまです、束さん。」
「早速申し訳ないんだけど……ご飯お願いできる?束さんもカッちゃんもお腹ペコペコでさぁ〜。」
「あ、はい。すぐ支度します。」
どうやら家事も並行しなくてはならないようだ。
すぐに冷蔵庫にあったものを調理する。
「いっくんの料理サイコー!」
「……お、美味しい。」
「それは良かった。(味覚障害を患ってないか調べるために……。)」
一夏は1つ、仕込みをして居た。極端に不味い料理を入れておいた。
今まさに、簪がその料理に手を伸ばした。
口の中に入った瞬間、冷や汗が止まらない。
(あ、よかった。味覚正常だ。あ、でもなんか申し訳ないな。)
簪の味覚は正常でした。
活動報告欄にアンケ?がございます。
ぜひ皆様のアイデアをお借りしたいなぁと思います。
本作の投稿時間、皆さんは何時がいい?
-
0:00
-
8:00
-
15:00
-
18:00
-
20:00