More One Night 少女のんのん旅行 作:さあじかる
やまなしおちなし
学校
一穂:うん、ユーちゃんも、ひらがなは合格だね~。
ユーリ:やった~。
チト:うかれるなユー。こんなの始まりだ。下の下のそのまた下、最下層だ。
ユーリ:も~ちーちゃんはそんなに勉強してどうすんのさー。
チト:戦争を止めるんだ。その為には偉くならなくちゃいけないんだ。
ユーリ:ふーん。それよかさ、地球ぜーんぶ自分の国にしたらいいんじゃない?
チト:それこそ戦争になるだろ!馬鹿!
れんげ:…。
駄菓子屋
れんげ:にゃんぱすー。
楓:あー。いらっしゃーい。ん、噂の外国人か。
ユーリ:どーもー。
れんげ:だがしやー、ちょっとちがうん。未来人なん。
楓:あーはいはい。
れんげ:信じてないのん!
楓:あー、じゃなくて…なに人でも関係ないって。差別はよくないからな、そういう意味。
れんげ:そうなん。ならいいのん。
チト:それで、このごちゃごちゃした部屋はなんだ?
れんげ:ふっふっふっ。これはぜーんぶ食べ物なん!
チト・ユーリ:えええ!!
楓:(この小さい黒髪も外国人なんだろうか?)
れんげ:好きなの選ぶのん!うちがおごるん!
チト:おごる?
れんげ:ここは色々な物を売ってるのん。それをお金で買うのん。そのお金を全部うちが
出すのん。それがおごる、なのん!
チト:こんなにたくさんあるのに、拾っちゃだめなのか。
れんげ:お金と交換なん。
ユーリ:ちーちゃん、なんかめんどくさいね。
チト:食えるだけまし、かな。とはいえ何が何なのか…さっぱりわからん。
楓:(難民か?ま、いいか)
れんげ:キャベツ太郎とかおすすめなのん。あとうまい棒とか…。
ユーリ:ん~これおいし~。もぐもぐ。
ユーリがうまい棒をビリッとあけて食べてしまった。
れんげ:あっ!まだお金払ってないから食べたらダメ…
楓がユーリをヘッドロック。
楓:れんげ~教育がなってねーなあ。
ユーリ:いでででで。
チト:人の話を聞かないからだ。チョコはどれ?
れんげ:これなん。
ユーリ:いでででで。
帰り道
なだらかな土手にたくさんの土筆がはえている。れんげが座り込む。
チト:どうしたの。
れんげ:これは土筆なん。取って帰るん。
ユーリ:なにこれ~?
れんげ:土筆っていって、食べられるのん。
チト:これは誰かにお金を払うのか?
あたりを見回すチト。
れんげ:これは売ってないから買わなくていいのん!ただなのん!
ユーリ:むずかしいなあ。
チト:とにかく取れるだけ取ろう。
ユーリ:そうだね~。
チト:ユー、私達はなーんにもしてない。
ユーリ:?
チト:イシイの時みたいに手伝ったりしてないって事。
ユーリ:あ~。誰だっけ。
チト:一緒に飛行機作っただろ。その対価にイモもらった。寝る場所も。
ユーリ:ああ~飛行機のイシイか~。
チト:私達はこの恵まれすぎている世界に甘えてる。
ユーリ:食べ物も寝る場所にも何にも困ってないから、やる事ないよね~。
チト:せめて、食料くらい取らないと…。これ、どうやって取るんだ?
れんげ:根本からそっと引っ張ると採れるのん。
プチっと採って見せる。
チト:なるほど。よしユー、やるぞ。
ユーリ:うーん、しゃーないなあ。
帰宅
れんげ:チト:ユーリ:ただいま~
一穂:おかえり。遅かったね~。駄菓子屋楽しかった?
ユーり:痛かった…。
チト:お前が悪い。
れんげ:ねえねえ、土筆とってきたん。
大量の土筆に驚く一穂。
一穂:うわぁ、たくさん採ったね~。
チト:す、少しはお役に立ちたくて!
一穂:ふふ、いいのに~。
汚れたみんなの手を見てほほ笑む。
一穂:じゃあみんな、手を洗ってきて~。下ごしらえしないと食べられないからね~。
みんな:は~い。
テーブルの上一杯に新聞紙を広げ土筆のかさを取る。もう飽きているユーリ。
チト:ユー!寝るな!
ユーリ:ん~単純作業の繰り返しは目が回るよ。おやすみ~。
一穂:ユーちゃんお鍋にお湯わかして~。
ユーリ:はーい。
チト:まったく…。
れんげ:ユーちゃんのがお姉ちゃんなのにダメなんな。うちと同じなんな。
チト:え?カズホってダメなの?
れんげ:うちと二人きりの時はダメなんな。ずっと寝てるん。
チト:そうなんだ…。
つづく?
のんのんびより ばけーしょん発売記念で書きました。