なりきり妖夢一直線!   作:月日星夜(木端妖精)

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書き出しに困って筆を躍らせたら一話できた。
ツッコミどころが多い。たぶん誤字も多い。


   小話 違う歴史の中に

「いよいよネ」

 

 電灯の明かりだけが降り注ぐ部屋に、呟いた言葉が反響する。パソコンや用途不明の巨大な機械などが吐き出す空気の音や震える音の中に隠れたものの、机の上や床に散らばる雑多な物にぶつかって跳ね返りでもしたのか、誰に聞かせるつもりもなかった言葉は大きく響いて、部屋の主の(もと)に戻った。

 回転椅子の背もたれに体を沈ませ、キイと鳴らした超鈴音は、腕を上げて伸びをした後、息を吐きながら机の上の資料に目を落とした。四枚ほどの紙が、僅かにずらしながらも重ねて置かれている。

 それは、彼女が今しがた呟いた「いよいよ」に関するものではあるものの、直接は関係ない計画が書き連ねられている。

 いや、計画ではなく、対策だ。

 超にとっての懸念事項。どう解決するかを考えて色々筆を走らせたりしてみて練っていたもの。

 一月ほど前に良い拾いものをして、それで対策が固まったのだ。

 一番上の紙に手を置き、横へずらした超は、二枚目の紙を手に取って、椅子に背を預けながら顔の前に持ち上げた。

 そこには、最近目覚めたばかりの拾いもののデータが記載されている。身長体重などの単純なものから、体力持久力と少し奥まったもの、果ては精神力生命力なんてものも数値化されている。

 何日も眠っていたというのに、目覚めてすぐ体の調子を取り戻したこの拾いものを、自分の計画にとっての懸念事項……イレギュラーにぶつけてやろうと考えていた。

 

「……ぶつける、べきか」

 

 しかし、そう。

 まだ、考えているだけだ。

 計画実行の日、すなわち学園祭の開催を間近にして、未だ決断できていないのは、ひとえに迷いがあるからだった。しかも、超にとってはもう、何度も断ち切ってきたつもりの迷いなのだから、中々決めるに決められなかった。

 幾度となく立ちはだかる自分への問いかけ。何度答えようと、学園祭に日が近付くたび、浮かび上がる疑問。

 ここまで来て、ここまで準備して、ここまでやって、まだ決心がつかないのか。

 

「…………」

 

 紙を放って戻した超は、そのまま、上を向いて、両目を腕で覆った。押し付けた腕の暗闇の中に見えるのは、いつだって自分のいた世界と、その(すえ)だ。青にあふれた地の星も、緑にあふれた火の星も、かつてあった栄光の影も無い程に荒れて、だから自分はここに来た。

 未来を変えたい。なら、何も迷う必要は無い。

 いつもそう結論付けて、しかし、超は、迷う。

 クラスメイト達と過ごす日々の中で、その迷いは肥大していっている。

 自分は間違っているのか。いや、この想いが間違っているはずがない。誰しも望む事だ。いや、誰が、じゃない。自分が望む事だ……。

 だけど。しかし。それでも。

 繰り返し、繰り返し、疑問に答えては同じ問いが浮かぶの繰り返し。

 でも、それもようやく終わる。

 時間がくれば、その時が迫れば、自分に選択の余地はないだろう。そもそも、後戻りはできない地点に来ているのだ。

 

「…………」

 

 背後の扉の先から、本当にそうかなのかと問いかける声があった気がして、超は気怠い気持ちを抱えたまま振り返った。そこには、閉じたままの鉄の扉があるだけだ。誰の声も聞こえない。部屋の中にも、機械と空調機の音が延々響くだけだ。

 時折幻聴が聞こえる。

 自分を呼ぶ声。断末魔の叫び。喉を裂くような哀しい声。

 いや、そんなのは全てまやかしだ。

 本当に聞こえているのは、自分の内に隠された不安や恐怖。心の隙間を縫って顔を出す細い蛇のような感情。

 そんな事はわかっているのに、そんな事は、知っているのに。

 それでも抑えられないのは、それが人の心というものだからか。

 ふうと息を吐いた超は、小さく身を震わせて、よし、と気合を入れた。腕を伸ばし、体を捩り、身体の()りを解すと、もう一度資料と向き合った。

 迷うなら、迷うままで挑めばいい。

 ここ最近、超の頭に、その言葉がよくよぎるようになった。

 誰が言ったのか、誰が誰に送ったのかもわからない言葉。

 

「……確かに、そうネ」

 

 ぽつりと呟いた言葉は、今度は音に飲まれて、すぐに消えた。

 たとえ自分が迷っていても、自分を止めようとしてくるものは当然、たくさんいるのだろう。

 誰だって自分の未来を変えられたくないはずだ。……いや、そうじゃない。そうではないが、そうなのだ。

 超から見てこの世界の未来は、行く末はもう決まっている。それを変えられるのは、本来この時代に存在しなかった自分しかいない。

 

「いや……私と、魂魄妖夢だけ、カ」

 

 彼女には……彼女にも、未来を変えるチャンスがある。そう、超は考えていた。

 ネギ・スプリングフィールドという超大物の傍にありながら歴史に名前が載っていない……存在していない人物。でも、この世界には、彼女はいる。

 だからこそ、そんな彼女に断りもなく世界を変えてしまっても良いのだろうかと悩み続けていた。

 いや、そんなものは全て織り込み済み。彼女でなくても、無数の意思を無視して自分の計画を遂行しようと努めてきた。だが……少しくらい、あの幼い少女に、自分の手で未来を掴むチャンスを与えても良いのではないだろうか。

 超には、そう思えてならなかった。

 それはなぜか。

 その問いに明確な答えは無い。確定した未来の無い彼女の不安定さを感じて同情しているのかもしれないし、自分と同じ、本来この時間に存在していない人間だという事に親近感を覚えているのかもしれない。

 そういった複雑な感情の入り乱れの先に、超は、彼女にチャンスを与え、また試練を与えようとしていた。それが、計画に対する懸念と、その対策だ。

 魂魄妖夢という不確定要素――超鈴音の心情を含めた、不確定要素――という懸念に、拾いものをぶつけ、彼女自身に選択を迫る。

 それはきっと傲慢な考えなのだろうが、傲慢なんてものは、とうの昔に踏み越えてきている。

 

(……お互いが、自分の手で選択し、未来を掴む……掴ませる。私では、彼女の未来を奪えないから……代わりに、彼女に)

 

 キイと、椅子が鳴る。

 知らず机に肘を置いて体重をかけていた超は、右の肘を上げて、机の淵に押し付けていた為にくっきり入てしまっていた一本の線を眺めた。

 果たして、この線は誰の未来に続いているのだろう。

 そんなしょうもない事を考えてしまって、超は、一人笑みを零した。

 

(君の未来かもしれないネ……妖夢サン)

 

 あえてそう考えて……超は自虐的になっている自分を、自信が無さすぎヨ、と叱責した。

 自信……自信なら、命取りになりそうなくらいにある。

 学園祭が始まり、自分の計画が始まったなら、失敗するつもりは毛頭ない。

 だけど、失敗する要素を多く盛り込んでしまった。

 それは、魂魄妖夢に、お礼と称して渡した腕時計型デバイスの事。

 膨大な魔力を代償に時間に干渉する時間遡行機、カシオペアをさらに小型改良化し、その用途を限定的に絞ったもの。

 自分の計画にはとても使えないが、自分の計画を止める事には、これ以上ないくらいに有効だ。

 なにせあれさえあれば、苦労して開発した強制時間跳躍弾《B.C.T.L》なんかも無効化できてしまう訳で、より彼女に自分の計画を邪魔しやすくさせてしまっている。

 だから対策を練ったのだが……練るというより、明らかに行き当たりばったりな方法に、苦笑いが出てしまう。

 そもそも、拾いものをしていなければ、きっと自分は、対策などせずに学園祭に挑んだのだろうな、と、超は独り言ちた。

 独白に似た長い独り言。自分に言い聞かせるように、もしくは思い知らせるように声を出す。

 誰にも邪魔はさせない。絶対に、未来を変えてやる。そう強く思う心の後ろに、止めてみろ、と声高に叫ぶ自分の姿。

 結局他人に委ねようというのだ。自分の迷いも、自分の行く末さえも。

 

「……止めると言えば、彼も、そう」

 

 超の脳裏に、担任の小さな姿が浮かぶ。

 未来において、彼は超にとって遠い存在だった。大げさに言えば、伝説とか、伝承とか、そういうもの。

 彼の血が自分に流れていると言っても、なかなかピンとこないのもあって、この時代に来るまで、特別ネギに注目などしていなかった。天才と言えども十になるかならないかくらいの少年。噂話には背びれ尾びれがつくもの。そういった事情を間近に感じていた超には、ネギが危険要素になるとはあまり思えていなかった。

 実際、初見では魔力ばかり大きい魔法使いという印象しか受けなかった。

 だが、今日これまでの事件を通して見れば、考えを改めざるを得ない。

 たった数ヶ月で恐るべき成長を遂げるネギ。恐らく彼は、これからもどんどん強くなっていくのだろう。

 そんな彼が自分の敵に回ったら……恐ろしい事になる。

 

「……ふふ」

 

 零れた笑みを、口元に手を当てて抑える。しかし手を当てた時には既に笑いは治まっていて、形ばかり笑っている風になってしまった自分に、また笑う。

 それでいいのかもしれない、と超は思った。

 敵になれば……いや、敵とか、味方とか、そういうのは関係ない。遠くて近い先祖で、きっとどこか自分と似ている彼と本気でぶつかれるのなら、その時には、答えが出るかもしれない。

 ああ、良い。これは、良い考えだ。

 超は意気揚々として、思いつきに似た考えを頭の中で練り直し、するべき事、やるべき事を組み立て、曖昧な部分を無くしていく。

 そうして考え事をしていると、ふとノックの音が部屋に響いた。

 思考を中断した超が振り向く時には、扉が押し開けられ、小柄な少女が入ってきていた。年齢は八か九か、機械の多い無機質なこの部屋には似合わない少女だった。

 

「おはようございます、ドトール」

「おはよう。ノックは覚えたみたいネ? 感心感心」

 

 腕を組んでうんうんと頷いてみせる超に、白い病衣に身を包んだ少女は眉一つ動かさずに歩みを進めた。右足を引き摺るような動きは、彼女が超に発見された時に負っていた怪我のためだろう。今はもう治っているが、まだ本調子は取り戻せていないらしい。

 右足を庇うように歩く少女が裸足のせいか、ペタペタと冷たい音がした。

 

「ドトール、お腹が空きました……」

 

 そう言って足を止めた少女の上には、ちょうど電灯があって、降り注ぐ光が少女を照らした。

 光の流れ落ちる白髪(はくはつ)に、澄んだ青の瞳が光を受けて輝いている。肌は白く、体の線は細い。手足に至っても、その少女の年相応の太さだ。言葉通りにお腹を押さえた少女は、病み上がりなのか、一つ一つの動作がややぎこちない。その上、表情に乏しい。力無くたれたまぶたや、あまり動かない口は、見る人に幽霊のような印象を与えるだろう。

 そこへ遅れて、飛来する半透明の物体。ひょろひょろと長い尾を引いて少女の傍を漂うそれは、超のクラスメイトの一人、魂魄妖夢の傍に最近よく見る、幽霊のようなものによく似ていた。

 その少女はまさしく、超が一月ほど前に拾った少女だった。

 

「ん、机の上に食事を用意しておいたはずだガ……やはり冷めている物では駄目だったカナ?」

「いいえ、ドトール、そのような事は……ただ、あれだけでは物足りなくて」

「ふむ、それもそうか。今用意するから、てきとうにかけていたまえ」

「はい」

 

 食事の用意をする為に立ち上がった超に、少女は素直に従い、入り口付近の壁際にあった小さな丸椅子に腰を下ろした。小さな、とは言っても、少女にはちょうど良いサイズだ。

 両手を揃えて膝の上に置き、傍にある室内機の一つに気だるげな瞳を向けた。

 

「ドトール」

 

 出入り口である扉に手をかけた超に、ふいに、顔を向けないまま少女が声をかけた。呟くようで、しかし、よく通る鋭い声。少しの緊張を孕んでいると感じ取った超は、開きかけていた扉を閉じ、少女に向き直った。

 

「何かな?」

「……私の、刀は」

 

 超は、少女の手が固く握り締められている事に気付いた。余程力が入っているのか、小刻みに震えている。刀の所在を知りたい。そして返して欲しい。だが、もし断られたら、恩人ゆえ、その答えを呑むしかない。

 

(……そんなところかナ?)

 

 少女の様子からそう心情を予想した超が、さて、この少女に刀を返すべきかと考えていると、不安が最高潮に達したのか、少女は勢い良く超に顔を向け、しかし、何も言えず、ただ強く超を見つめた。固く結ばれた唇が、ある意味で人間らしくて、そう思ってしまう原因に思い当たった超は、にっこりと微笑んだ。

 

「君の刀は、すぐに返そう。そして足が治り次第、次の計測を始める。それでいいかね」

「……! はい、ドトール」

 

 一転して、喜色に満ちた少女の顔に、超もまた笑みを深くした。

 少女の所持していた二本の刀の解析は既に終了している。それに、幾度か少女と言葉を交わす中で、あの刀がどれ程少女にとって大切かは、超にはよくわかっていた。

 目覚めて数日は非常に精神が不安定だったので、刀を取り上げていただけだ。精神も安定し、自分に恩義を感じている様子の少女に、返さない理由はなかった。

 それによる新たな計測もできる。その計測は、計画とはまた別の場所で役に立つ。

 

(すまんね、魂魄さん……君も利用させてもらう)

 

 ……だが、安心すると良い。君にも自分の手で未来を掴むチャンスはあるのだから。

 胸の内だけで言葉を投げかけた超は、一言投げかけて、部屋を出た。

 

 超が食事を乗せたお盆を持って戻って来ると、少女は体を丸めて眠っていた。傍に浮かぶ半透明の塊がぴくぴくと小刻みに跳ねている。

 超が起こさないよう、音をたてないように扉を閉めると、眠りが浅かったのか、少女は肩を跳ねさせて、顔を上げた。

 起こしてしまったかな、と問いかける超に、いえ、目をつぶっていただけです、と眠たげに答える少女。

 いったん机の上にお盆を置いた超は、目を擦っている少女を見て、少女の傍に椅子を運ぶ事にした。そうしてお盆を持って椅子に座り、自らの膝をテーブル代わりにして、少女に器と木製のスプーンを渡した。

 湯気を上げる小さな深皿に息を吹きかけ、スプーンを差し入れて口に運ぶ少女を、超は目を細めて眺めていた。

 しばらく、少女が食事する音が、部屋に加わっていた。

 

「……このご恩は、必ずお返しします」

「んー、これくらいは、気にせずとも良いのだがね」

「そうはいきません、ドトール……今はあなたに、協力したい」

 

 役に立てるかはわかりませんが……。

 少し不安そうにそう言ってスプーンをくわえる少女に、超はどうしてかこみ上げる笑みを堪えながら、それは助かるヨ、と大きめの声で言った。本当にそうだと思わせる為だ。

 実際、少女の協力なくしては、魂魄妖夢を止められない。いや、止められるにせよ、戦力を割かねばならなくなるのだから、これは喜ばしい事であった。

 黙々と平らげていく少女を見下ろして、ふと、超は、そういえば妖夢さんは少食だったな、と思い出した。目の前の少女は違う。病み上がりでお腹が空いて仕方ないのか、ぱくぱくとよく食べる。

 悪くないな、と超は思った。

 

(無論、少食が悪いという訳ではないガ)

 

 どちらかといえば、こうしてたくさん食べてくれる人の方が、超は好きだった。

 生命を取り込み作り出す行為。それは多ければ多い程良い。

 

「ドトール」

 

 少女の声に、お盆の上の食器に落としていた視線を上げる。少女が手に持つ皿は、既に空になっていた。

 それを受け取って、他の食器と重ねる超に、少女は両手を合わせ、ごちそうさまでした、と頭を下げた。不慣れな動作なのか、どこかぎこちない。顔を上げた少女の表情は、今のであっているのか不安だ、と物語っていた。

 

「うん、完璧ネ。ただ、無理してしなくとも良い事ヨ」

「そういう訳には……いきません」

 

 含みのある言葉だった。

 だが、そこに踏み込むつもりの無い超は、呼びかけてきたのはごちそうさまを言う為だけかと、少女を見下ろした。それに気付いた少女が、遠慮がちに口を開く。どうやら、それだけではなかったようだ。

 

「……赤い空が、落ちてくる夢を見たのです」

「夢?」

 

 赤い空。

 超は、急に足下が崩れ去ってしまったかのような錯覚に襲われた。

 その言葉から連想されるのは、世界の終わりそのものだ。寒気に凍る背筋に冷や汗が流れ、唾液を飲み込むのも苦しくなる。

 そんな状態から抜け出そうと腕を上げようとした超だったが、腕どころか体のどこも動かず、ただ、少女を見下ろす目を開いたままだった。

 

「私は、帰らねばなりません。……ですが、その前に、やらねばならない事がたくさんあります」

 

 幸い、そんな超の様子には気付いていないのか、少女は少しだけ顔を落としながら、ぽつぽつと語っている。超に言う事で、自分の中でやるべき事を整理しているようにも見えた。

 

「あなたへの恩を返すのも……あの気配の主と会うのも、すぐにやらねばなりません」

 

 言ったきり、目を閉じて黙り込んでしまった少女に、超は今の内にどうにかしようと奮闘し始めた。だが、なかなか体が動かない。自分の中に根付いた終末の記憶は、そう簡単に拭い去る事はできないのだから、当然と言えた。

 普段なら、そんな言葉を聞いてもこうはならない。

 ただ、不意打ちで、しかもこの少女に言われては、どうしても悪い記憶を思い出さずにはいられなかった。

 やがて、目を閉じている少女が実は眠っているのだと気付いた超は、途端に気が緩むのを感じて、危うくお盆ごと食器を落としそうになった。

 慌てて体で挟むように止められたから良いものの、落としていたら、また少女を起こす事になってしまっていただろう。

 強まる鼓動を感じながら、超はしばらくそこに座っている事にした。

 この五感の鋭い少女を起こさずにいるには、それが一番だからだ。

 

(……いよいよネ)

 

 寝息を立てる少女が椅子から転がり落ちてしまわないようにと見張りながら、超は心の内で呟いた。

 自分の計画がどう転ぶか、わからない。

 失敗か、成功か。これは歴史には載っていなかった事だ。

 だが、成功すると確信していた。たとえどんな事があろうとも……。

 未来に思いを馳せながら、超は、ずっと少女を見つめていた。

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