この小説はゲーム『GOD EATER3』の二次創作です!
ゲームのネタバレが数多く含まれています!
ネタバレしちまったじゃねえか!弁償しろ!と言われてもワタクシめは一切の責任を負いません。
また、オリ主タグを使わせてもらっていますが、プレイヤーの位置に本小説の主人公がいますのでオリ...主?というような形となっています。
基本、原作準拠に行く予定ですがミリ単位の細部は違うものとなりますご留意ください。
最後に!本小説は
絶望を駆け抜けるイケメンたるユウゴさんの相棒がヒロインじゃないのはナニカの間違いやろという考えのもと恋愛も駆け抜けてもらうことを目標としております。
…ユウゴ×女主人公最高やん(自画自賛)
私は思った。
ああ、これは夢だと。
両腕が妙に軽い。
お前はバケモノだ。バケモノは、バケモノらしく、人間に害を加えないように拘束しなければ
そう、モノを言わないはずの両腕につけられた腕輪が喋る幻聴が聞こえない。
だからこそこれは夢だと、あの最悪な日の夢だと直感的に理解した。
私の両隣には、片腕だけ腕輪をした男たちが監視についている。
たかだか10歳かそこらの小娘に厳重なことだ。
ここまで来れば逃げることは不可能だと理解しているだろうに。
ああ、そういえば、あの椅子に座るときに暴れるやつがいるらしいからその対策だったのだろうか。
この時の私は体が震えて今にも失神するのではないかと思うほど恐怖していた。
その時だ、目の前の大きな鉄の扉から、両腕にあの忌々しい赤と黒の腕輪を付けた少年がフラフラと出てきた。その少年が私の顔を見るなり、疲れ切った顔で私を安心させるように笑った。
「へへっ...心配そうな顔すんなって、俺たちは死なねえ、絶対だ」
いつも見ている彼よりも幼い姿で、いつも聞かせてくれる言葉を言ってくれた。
彼は両腕についている腕輪を重たそうにしながら拳を突き出した。
その拳に震えた私の握り拳をコツンと合わせた。
「もちろんよ」
気付くと、私はそう返していた。合わせた拳が暖かい。
拳から彼の熱を分け与えてもらっているようだった。
彼が出てきてからずっと閉まっていた扉が、ガシャンと音を立てて開いた。
扉からは男が歩いてきて、歩行の邪魔だったのだろうか彼を押しのけた。
彼はむっとした顔をしながらよろめき、道を開けたが、男にその反抗的な様子を見られてしまったようだ。
「おい、お前程度の代わりなど、この世界に無駄には存在するのだ。せいぜい俺たちに廃棄されないよう媚びを売る練習でもしておけよ。このクソガキが」
男は人間に向けるとは思えないような目線を彼に送っていた。
私はその目線が怖かったのだろう、男から目線を逸らし、彼を見た。
「次の試験者は...pw01408...そこのお前だ。そこのクソガキを見ているお前だ」
この言葉の後に私の顔が男に向く。
そこには、男が私を見下した目で指差している姿があった。
人を人とも思わない冷たい目だ。これから始まる試験で私は人間でなくなってしまうということが否応にも想像できてしまうそんな目だ。
彼の言葉で暖められた身体が凍えてゆく、目の前の人を人と思わないバケモノが恐ろしくてたまらなかった。
「pw01408ついてこい」
男が私を呼び、前に進みだした。
私の足はゆっくりと男の後ろを歩いていく、扉をくぐる直前、彼の声が聞こえたような気がした。
---絶対だ。俺たちは死なねえ。絶対にな。
目の前の男は何も言葉を発しなかった。後ろの彼も怒鳴られているような気配はなかった。つまり、私の都合のいい幻聴だったのだろう。それでも、凍ってしまった私の身体を再び暖めてくれたこの言葉を大事にしよう。
たとえ......たとえ、ここで死んでしまったとしても
「試験の内容を説明する」
体のあちこちが固定されてまともに動くことができない状態の私は、男が電子板に書かれた内容を淡々と朗読するのをぼんやりと聞いていた。
「この試験は、お前らのようなゴミを対抗適応型ゴッドイーター、通称AGEと呼ばれるモノに作り替える試験だ。喰灰による浸食、神機の実装、対抗適応型オラクル細胞の移植、これらの三段階を行い合否が決定される。試験に落ちれば、お前は...死ぬ。試験に合格できれば、このミナトでお前のようなゴミであろうと働かせてやろう」
説明は終わったのだろう、男は言い試験を開始するボタンの位置まで歩いていく。
この世界は喰灰と呼ばれるオラクル細胞で埋め尽くされている。喰灰の濃度が濃くなると灰域と呼ばれる地域が出来上がる。灰域は普通の人間が十分も居続ければ、喰灰に喰われ灰域の一部となるように灰となって消える。
この試験は、その灰域と呼ばれる特殊環境で任務を行わせるために人をバケモノに作り替える。そんな試験だ。
男の顔がこちらを向いた。
人を人と思わない。その眼をこちらに向けてこう言った。
「それでは、ゴミらしくもがけ」
男がボタンを押した
『AGE適合試験を開始します。気を楽にしてください』
女の機械音声が聞こえる。
『第一段階、喰灰による侵食を実行』
左腕に異物が入ってきたような気がする。チクリと痛みが走った。
すぐに左腕に中から噛まれるような痛みが襲って来た。
「うあぁぁ!...ああぁ!」
耐えることはできるぐらいの痛みだ。だが、左腕がなくなっていくような感覚に襲われる。
自分の左腕が目の前にあるのに、左腕が痛いのに、左腕の感覚がどんどんと希薄になっていく。
その感覚がたまらなく怖い。
こんな時≪に/いつも≫思い出すのは≪少年/彼≫の言葉だ。
---俺たちは死なねえ。絶対だ。
『侵食開始を確認。続いて第二段階、神機を実装』
女の機械音声が聞こえる。
ご丁寧に痛みと恐怖から耐えるため、握りしめている右手の前に神機がガシャンガシャンと音を立てながら設置された。
ゆっくりと右手を開く、生き物のような光沢をもつ神機の持ち手に右の手のひらを這わせる。この神機を握れば果てしない激痛が私を襲うのだろうと私は≪想像して/知って≫いたから、握るのを躊躇していた。
その時、急に左腕の喪失感が強くなり激痛が走った。
反射的に、私は、開いていた、右手を、握りしめた。
瞬間、右手は、右腕は、右半身は、身体は、神機に捕食されるような感覚に襲われた。
いや、感覚ではなく、実際に喰われているのだろう。
食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ食らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え喰え
頭の中に声が聞こえる。
「アアアアアアアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アァァァ!!」
激痛が走る。痛みのあまり身体が痙攣する。鋼鉄よりも固い金属であろう拘束具がギチギチと音を挙げている。その様子に気がいかないほど私の中で私じゃないものが暴れている。
わたしがたべ食らえられている
このままだとわたしはしんでしまう
わたしは...喰らえ...わたしは喰らえ死ぬ?
≪少年/彼≫は言った。
---俺たちは死なねえ。絶対だ。
しに喰えたくない。しにたくな喰え喰え喰え喰えい。死にたくない!こんなところで死にたくない!
私は!≪少年/彼≫にまだ暖めてもらったお礼をできていないのだから!
いつの間にか右腕に腕輪がはめられていた。
『最終段階に入ります。対抗適応型オラクル細胞を移植』
女の機械音声が聞こえる。
「あぁぁ......ああぁ」
右腕から何かが入ってきた。
身体が作り替わっていくのがわかる。
私が私じゃなくなっていく感覚が襲う。
私が動かすことのできる筋肉はほとんどなくなってしまったのだろうか
右腕が動かない。右手が動かない。左腕が動かない。左手が動かない。足が動かない。声が出ない。唇が動かない。
息が苦しい。吸えない。吐けない。
思考が進まない。
食べられたくない。生きたい。いきたい。......いき...た......い............
......................い...........................き....................た...
............................................................................................................................................................................................................
意識が覚醒する
『喰灰による侵食の中和を確認、バイタル正常域に復帰。判定......適正あり
おめでとうございます
あなたは対抗適応型ゴッドイーターに認定されました』
女の機械音声が聞こえる。
周りを見渡す。ここは...試験場のようだ。
男がスイッチからこちらに歩いてくるのがぼんやりと見えた。
男の目はまだ見えない。それだけで≪私/私≫は救われた。
「生き残ったか...甲判定......この辺りじゃなかなか見なかったレアものだな」
男は満足げに電子板と私を交互に見ているような気がする。
その時、役目を終えたとばかりに私を拘束していた器具が一斉に解除された。
前側に存在する拘束具に重心を預けていた私は前のめりに椅子から転げ落ちた。右手につかんだままの神機を杖に立ち上がろうとしたが握力が足りず床に再度倒れた。
そんな姿を見て男は言った。
「ああ、そうだ。試験に合格すれば聞いてやろうと思っていたことがあるんだ」
地べたに這いつくばる私を見下ろしながら男は言った。
「どうだ、人間をやめた気分は」
作者はつい先日GOD EATHR3をクリアしたわけですよ。
その時思ったこと
・あの畜生共はぶっ○してもいいと思う
・ユウゴさんイケメン
・フィムは娘
・56の爺さんは許せないが許してやらんこともないかも知れないと少し考えたが一発殴らせろ。殴ったら許してやってもいいのではないかと思ったが、許すわけにはいかないと心のどこかが叫んでいるような気がする(複雑な親心)
私がフィムのお母さんです。