生まれたらミリムの親友になれた件   作:骨人

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旅に出る。そして運命の出会いをする。

私はしばらく森に留まる事にした。動物達に様々な事を学ばせて貰い、時に争い、共に笑い、そして死という別れも経験しました。そして日の登り沈みの回数が1000を超えた時、私は決心しました。

 

「……皆さんに話があります。私はここを出ようと思うのです」

 

「ガゥゥ…」

 

「キュィ…」

 

私が出て行くと言った時、動物達は行かないで、と私を止めました。しかし私はもっと広い世界を知りたいのです。……私も悲しいですが

 

「大丈夫です。皆さんと私は繋がっています。どこに居ても、私たちは仲間です」

 

「ガゥ…」

 

するとブラックベアが私に何かを渡してくれました。どうやら木の実を沢山くれるようです。

 

「ありがとうございます」

 

「キュイ!キュイキュイ!」

 

キラーラビットは私の足元を突くと口に咥えた物を足元に置きました。

 

「これは……何でしょう?」

 

何かを入れる物でしょうか?しかしらそれにしては口の部分が小さいですね。これでは木の実すら入りません

 

「…何でしょうか、コレは?」

 

「ガゥ」

 

するのブラックベアがヒョイとそれを持ち、水の溜まり場へと向かいました。

 

「ガゥ、ガゥゥ』

 

するとそれを水の溜まり場へと沈めました。

 

「ああ、なんて事を…」

 

しばらくすると引き上げ、私へと突き出します。

 

「ガゥ」

 

「……持てという事でしょうか?」

 

私は持ってみました。すると中に何かが溜まっていました。

 

「……なるほど、これは水を溜めておく物、という事ですか。ありがとうございます」

 

「キュウ!」

 

その後、私は動物達から抱えきれない程の木の実を貰いました。そして私は彼らに別れを告げ、森を出る事にしました。

 

「さてと…行きましょうか」

 

私は森の外へと足を踏み出しました。

 

 

 

私は道なき道を歩き、三日かけて自然な物では無い何か見つけました。

 

「何でしょうか?」

 

私は興味を持ち、足を踏み入れました。

 

「グガァァァ!」

 

そこでは少女が雄叫びを上げながら暴れ回り、それを紅い髪の青年、そして神秘的な姿をした女性が必死に止めていました。

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

「何しに来た!ここは危ない!下がれ!」

 

「え、ちょっ!?なんでこんな所に生き残りが居るの!?」

 

すると少女がこちらへ振り向き、襲いかかって来ました。

 

「ガァァァ!」

 

「っ、くっ、仕方ありません…」

 

私は少女が振るう拳をスレスレで躱すと、少女を掴みました。森でブラックベアが暴れた時、こうして掴み。正気に戻す方法を私は知っています。

 

「お前死にたいのか!?離れろ!」

 

「大丈夫です。正気に戻って下さい!はぁぁ!」

 

私は少女を思いっきり投げ飛ばし近くの岩へ叩きつけました。

 

「グカァァ!?」

 

「……へ?」

 

「はぁ!?」

 

驚く二人を放置し、私は少女の元へ向かいます。

 

「グルゥ…!」

 

どうやらまだ正気に戻っていないようです。仕方ないのでもう一度…

 

「ガァ!」

 

すると少女は私の掴みを警戒してか、岩を投げてきました。

 

「ふっ!」

 

迫る岩など私にとっては障害にすらなりません、しかし本当の目的を私は知ることになります。

 

「ガゥゥ!」

 

「っ、ゲホッ!」

 

岩を拳一発で砕いた私は、その後から来る少女に対応出来ませんでした。そのまま腹に蹴りを打ち込まれました。体中から肉が裂ける音と骨が砕ける音がしましたが、体を癒す事に集中しながら吹き飛びました。そのまま岩へとぶつかりますが止まる事無く飛び続け、地面にめり込む形で収まりました。しかし至る所から激痛が走り、自己治癒でも間に合うかどうかといった具合です。

 

「っ…しまっ…」

 

しかしそんなスキを見せてしまえは追撃は喰らいます。少女は私へと突っ込み、そのまま拳を叩きつけます。より一層地面にめり込み、私は体がこのまま引き千切れると思いました。しかしどうにか治癒が間に合い、私は何とかスキをついて離脱します。

 

「……ゲホッ」

 

ですがやはり痛い、彼女の一撃一撃は致命傷になりかねません。

 

「ちょっと、アンタ大丈夫?」

 

女性が私を心配するように来ました。

 

「ええ、森の動物達との戯れよりも大分強いですが…大丈夫です」

 

「いや、アンタのいた森の動物達よりもあの子の攻撃を受けて生きてる貴方の方が驚きよ……どうしたらそんな風になるの」

 

「それについては分かりません」

 

「おい。お前、ミリムの攻撃を受けてよく生きてるな」

 

「ミリム?それが彼女の名前ですか?」

 

「ああ、そうだ。アイツはペットのドラゴンを殺されて怒ったんだ。それでここの国を滅ぼしたんだが、それでも止まらなくてな…俺たちでなんとか鎮めようとしてるんだが」

 

「そうだったんですか…なら…私に任せて下さい」

 

「……出来るのか?俺達でも止まらなかったんだぞ」

 

「ええ、友達との別れは私もよく分かります。だから、私が止めます」

 

そう言って私は立ち上がり、ミリムさんへ振り返ります。

 

「ミリムさん!確かにドラゴンを殺されたのは許せないですし、怒るのも分かります!ですが、こんな事をドラゴンは望んでいません!」

 

「ガァァァ!」

 

するとミリムさんは私目掛けて突っ込んで来ました。

 

「ッグゥ…!?」

 

私は突っ込んで来るミリムさんをそのまま受け止め、抱きしめます。

 

「…グッ……大丈夫です、別れは悲しい事ですがいつかは受け入れなくてはなりません」

 

私は宥めるようにミリムさんへ語りかけます。しかし腕の中で暴れるミリムさんに腹や腕、足などをへし折られますが。そんなのは関係ありません。この子はただ、友を失って悲しんでいるだけなのですから

 

「そんなに……悲しいのなら……私が……貴女の…友達になりますから…」

 

血反吐を吐きながら、私はミリムさんを宥めるように折れて痛む腕でミリムさんの頭を撫でます。

 

「ガァ……グゥ…」

 

徐々にミリムさんが暴れる動きが鈍くなって来ました。恐らく、もう少しでしょう。そしてしばらく我慢して撫で続けました。すると全く暴れませんでした。ミリムさんを確認すると寝息をたてて眠っていました。

 

「よかった…です……」

私はその姿に安心しました。すると意識が遠のき始めました。どうやら緊張の糸が切れたようです。

 

「おい!?」

 

「わわっ!?何この怪我!?早くしないと死んじゃうわよ!?」

 

慌てる誰かの声を聞きながら私の意識は無くなりました。

 

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