生まれたらミリムの親友になれた件   作:骨人

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魔王への進化

 

男の首が切り飛ばされても賊達は平然としていました。

 

「はっ!俺達を殺すってか?一人やられたが…まだ俺達には大量の仲間が居る!お前がいくら殺そうが勝ち目なんてねぇんだよ!行くぞお前ら!」

 

『うぉぉぉ!』

 

するとどこに潜んでいたのかと疑う程の賊どもが現れ、私に襲いかかりました。

 

私は彼らの剣や魔法を受けながら一人づつ殺していきました。

 

《【痛覚耐性】【熱耐性】【属性耐性】を取得しました》

 

そして何発もの魔法を受け、剣で切られますがこの程度(・・・・)の傷など、動物達が受けた傷を考えれば些細なことです。

 

「くっ、なんでこれだけ怪我を負わされても倒れないんだよ!?化け物かコイツは!?おい!魔法使いども!もっと威力の高い魔法を撃ち込まないのか!コイツに剣があまり効かないぞ!」

 

「無理だ!ここの森の獣どもを殺す為に使っているだろうが!それくらい覚えてろよ!あぁくそ!こんな事になるならこんな依頼受けるべきじゃなかったんだよ!」

 

「うるせえ!死にたくなきゃ魔法を撃て!」

 

どうやら賊どもは内輪揉めをしていますが、そんなのは私には関係ありません。殺すだけです。

 

「チッ、俺は抜けるぞ!こんな化け物相手に戦えるか!あばよ!」

 

悪態をつきながら離れていく賊の一人、しかし私が逃すわけがないでしょう。

 

「おい!待て!ここで逃げたら…」

 

「はっ!負け惜しみか?じゃあ……ガッ!?」

 

彼は私に首をへし折られました。その後も泣きながら逃げる者を殺し続けました。

 

「わ、悪かった!動物達を殺した事は謝る!だから見逃してくれ!」

 

私が殺したのが100を超えた辺りでしょうか?そう言って命乞いをする者も現れました。しかし、それでも許すつもりはありません

 

「命を奪ったのですから、自分の命が奪われる覚悟はお有りでしょう?」

 

「ひっ、た、頼む!見逃し…」

 

そう言う彼の首を私は切り飛ばしました。

 

 

そうしてどれほどだったのでしょうか?逃げる者を見つけては殺し、襲ってくる者を殺し、そして見つけては殺しを繰り返し、この森に居る賊どもは全て殺し尽くしました。しかし、私のこの感情が収まりません。

 

「……そう言えば、この森に賊を送り込んだのはこの近くの王国の王様、でしたか」

 

私のこの感情はその王様に集中しました。当然です。その王様がこの森に賊達を送り込まなければ、この森の動物達もそしてこの森もこんな被害を受けずに今でも平穏に暮らしていたでしょうから

 

 

私は至る所にある賊達の遺体を集め、折れた木々の近くに穴を掘り、そこへ埋めました。これで彼らの肉体はこの森へ還るでしょう。

 

「……その前に、血を落とさないといけませんね」

 

私は賊達の血で赤く染まった髪に触れつつ、水の溜まり場へと向かいました。そこで血を洗い流し、服に付いた血も洗い流します。そして少しの乾かし、再び着るとこの森の近くにあると言う王国へ向かいました。

 

《魔王種【天狐】への進化を開始します…》

 

向かう途中、そんな声が聞こえましたが、今の私にはどうでもいい事でした。私はただ、動物達の無念を晴らす為に王国に居る王様の首を刎ねるだけなのですから……

 

 

 

 

 

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